音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

(基礎)なぜダブルフラットやダブルシャープを使うの??

Q なぜダブルフラットやダブルシャープを使うの??
A 譜面で分かりやすく書くためと、和音の構成表記に従ったためです。

解説;たとえばD#△(D#メジャートライアド)を例にとると、その構成音は D#,F##(「ダブルシャープ」と読みます),A#となります。これならD#,G,A#としたほうが分かりやすいじゃん…。そうですね、ごもっともです。そのあたり下の譜面で解説します。なお譜面の#は付属している音以外、他の音に影響しないものとします。

なぜダブルフラットやダブルシャープを使うの??
まず譜面の1はCメジャーコードですね。

そして2はDメジャーコードです。そして3が今回の主役D#メジャートライアドです。ダブルシャープが付いてますね。

この#二つのF音をG音にして表記しなおしたのが4です。たしかに#が減って見やすいですね。そして5を見てください。これはDsus4というコードです。


4をもう一度見てください。この音符の集まっている感じが5に似ていませんか??


つまり初見時等の演奏を依頼する際に、演奏者がsus4コードのように見えてしまうのを避けるために3のような表記をしている、ということです。いわば気遣い表記ですね。D#△の各音の全てに#が付いている、と考えれば、解釈も早いのです。

 

また、もう一つ理由があり、メジャーコードというのはI,III,Vの音程で表記しなければ紛らわしくなってしまいます。そのためDをルートにした場合のIIIであるFの名を冠した音で表記しているわけです。G音はDにとってのIVの音と解釈されるので、4のような表記は一瞬sus4系のコードかな??と思わせてしまったりして「紛らわしい」ということになってしまうわけです。

 

そのため、D#△の三度の音を表現しようと思うと、Fのダブルシャープ、となるわけです。
また譜面の2と3を見比べてください。3は2の和音それぞれに#を付けていることが分かります。これでD#△はD△の各音を半音上げたものだ、ということが一目で分かります。

このような表記が常に出てくる、というわけではありませんが、表記に慣れておく意味で、いろいろな譜面を見てトライしてみてください。

 

あくまで楽譜文化の名残ですので、それを実際あらゆる音現象に当てはめようとすると矛盾が生じます。そのあたりを上手に分けて考えていってください。