音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

(基礎)なぜダブルフラットやダブルシャープを使うの??★★

Q なぜダブルフラットやダブルシャープを使うの??
A 譜面で分かりやすく書くためと、和音の構成音表記に従ったため、また「音階」の名前の順にしたがうためです。

 

たとえばD#△(D#メジャートライアド)を例にとると、

その構成音は、

D#,F##,A#

##=ダブルシャープ=「X」でも表記します。

です。

これならD#,G,A#としたほうが分かりやすいじゃん…。ごもっともです。

下記で解説します。

(下記の譜面の#は付属している音以外、他の音に影響しないものとします。)

なぜダブルフラットやダブルシャープを使うの??
①はCメジャーコード、②はDメジャーコードです。

そして③が今回の主役D#メジャートライアドです。

ダブルシャープが付いてますね。

この#二つのF音をG音にして表記しなおしたのが④です。

たしかに#が減って見やすいですね。

そして⑤を見てください。これはDsus4というコードです。


④をもう一度見てください。この音符の集まっている感じが⑤に似ていませんか??


つまり初見時等の演奏を依頼する際に、演奏者がsus4コードと見間違わないように③のような表記をしている、ということです。いわば気遣い表記です。

D△の各音の全てに#が付いているからD#△、と考えれば、解釈も早いのです。

③は②の和音それぞれに#を付けていることが分かります。 

 

また、メジャーコードはI,III,Vの音程で表記しなければ紛らわしいです。

そのためDをルートにした場合のIIIであるFの名を冠した音で表記しているわけです。

G音はDにとってのIVの音と解釈されるので、④は一瞬sus4系のコードかな??と思わせる「紛らわしさ」があるわけです。

 

またDメジャースケールを考えてみましょう。

D  E  F#  G  A  B  C#   D

ですね。では、D#メジャースケールはどうでしょうか。上記に全て#をつければいいですね。

D#  E#  F##  G#  A#  B#  C##   D#

となります。見づら!!となって、見やすいように直します。

D#  F  G  G#  A#  C  D  D#

はあ、見やすくなった。

でも、「音階」っぽくないですよね。階段状ではない。

「音の階段」構造をしっかり表記したい場合、どうしてもダブルシャープやダブルフラットが必要な状況が現れるという意味ですね。 

  

 

あくまで楽譜文化の名残ですので、それを実際あらゆる音現象に当てはめようとすると矛盾が生じます。そのあたりを上手に分けて考えていってください。