音楽学校で、学んでほしいこと
もし大学でオーケストラに触れられる人はできる限り沢山の楽器の人と知り合い、その演奏法や技術を間近で共有し、同時に指揮なども勉強できるなら寝る間を惜しんでやってください。
管弦楽法は音楽理論の最高峰です。
学校に入った次の日から色んな歌、楽器の演奏者とコミュニケーションしてください。
ポピュラー音楽は独学でも学べるのですが、学校に行かないと出会えない楽器を演奏する人は学校というくくり出会うしかその後で会う機会すらありません。学生時代にとにかく合って、話してください。縁のある人に必ず出会えます。
■古典技法に触れる
伝統和声や、対位法などに客観的に触れられるのも人生で学生時代だけです。
詰め込んでください。
遊ぶのは大学を出てから。仕事でイヤというほど遊べます。でもそれだけの勉強は在学時しかできません。勉強だけしてる間は一切遊ばない、遊びたいなら学生時代にプロとして働き出す!働いてから遊ぶ!と決めてください。
「普通の音楽の感覚」が身につけば無敵です。
そこからアウト(不定調性)することもイン(機能和声)に留まることも簡単だからです。
卒業後は誰でも我流になります。
その時に大切なのは不定調性論的価値観です。
伝統を知って、自分を知って、二つのバランスをいち早く見つけてください。
これは相当に難しいので。
(■もし嫌な先生に出逢ったら)
これは信号無視の車に轢かれるようなものです。理不尽な不運以外の何物でもありません。しかし事故と違うのは死んだわけではありません。やり直せます。
いやな先生は誰にとっても嫌な先生です。その先生が偉大であればあるほど、卒業後それがあなたの免許証にもなりますし、同じように学んだ先輩がいれば、あなたは大きな信頼を勝ち取れるでしょう。「お前もあの先生のとこで頑張ったのか!大変だったな!」
先生の存在そのものが免状なんです。
皆我慢して学んで卒業していったのです。何とか耐え乗り越えて先輩陣と同じ免罪符を獲得しましょう。そこを卒業したとき、それすら価値になります。
■ジャズ、音楽学、民族音楽、DTMあらゆるジャンルの音楽を学ぶ
膨大な学習量になります。
全部授業は録音しましょう。
4年間で学ぶ事は4年間で学び終えられません。
卒業しても録音しておいてときどき聞きなおしましょう。
■在学中から発信。
そして大学に入った翌日から、いつでもプロ演奏家、作曲家として活動できる準備をしていってください。一週間後にスカウトされてアイドルになった人がいますが笑、その瞬間からお金を稼ぐプロ音楽家になります。
プロ音楽家とは偶像です。
「金になる」のは実力や才能だけではなく、ニーズです。
自分が持っている世界へのニーズは自己発信しながら探してください。
最初からニーズは在りません。
教科書は過去を紐解くものであなたが世界に必要とされるヒントは書かれていません。
どんどんライブやって、へたくそな演奏動画配信とか無知なブログを書きまくってください(広告を貼って)。
最強のレッスンは自主体験です。
大学院に行って博士号が取れる人はとってしまいましょう。その後の選択肢が増えますし、社会に出た時の説得力が数千倍違います。
■怖い時
悩む代りに一日のスケジュールを見直しましょう。
悩むくせがつくと抜けませんので、「自分今悩んでる」と思ったらスケジュールを見直しましょう。そうやっていつ悩むか、今何をやるか、明確に決めてください。悩みが頭の中で本格化する前にこれを習慣化してください。
時間は命のタイムリミットの刻みです。一番大事なのは時間です。どんなに苦しい問題も時間を浪費するほどの価値はありません。
6:30-起床、一日のスケジュール決め(前日夜でも良い)
7:00-読書、コーヒー、軽い朝食、生活行動
8:00-移動
9:00-大学・勉強・実習・練習ー16:00
17:00-バイト
23:00-データ整理、生活行動
24:30―就寝
習慣をつけてください。
仕事をするようになれば、あなたが今感じている100倍の不安がやってきます笑。学生時代の不安くらい乗り越えられなければとてもプロ音楽家にはなれません。
私の仕事は、この「スケジュールを立てる」仕事が最も重要だと思っていて、受講生のスケジュール、目的意識、不安材料、などを真剣に相談して解決策を創り出します。
歌や楽器は練習さえできれば必ず上達します。
しかし運や仕事はそれだけではやってきません。スケジュールの中に余裕を作り、新しい人と会って自制を潤滑させていってください。
ぜひそういう先生を探してお近くの音楽スクールにご相談ください。
それが大学で解決できるなら、それでもかまいません。
酒を飲んでも解決できませんよ?なぜかって?飲酒運転でまともに目的地に到達できますか?
だから好きじゃないと続けられません。
音楽を辞めるならその100倍好きなものを見つけてからにしてください。
休むこと
休み方を考えましょう
脳と心臓は休みません。
ただストレスはよくないので脳と心臓をストレス状態から解放してあげるだけでも休みになります。休みの日にスポーツをやると休んでいないのにリフレッシュされるのは、単純にストレス状態からの解放です。
「有意義」に"休み"のスケジュールを立ててください。
思わぬ収穫が必ずあります。ただなんとなく布団の中にいるとストレスが募り逆に疲れます。
普段の感じとは違う1日を送る計画で一所懸命休んでください。
フリーランスになると、休むだけ損!て思えてずっと頑張れます。
それでも時々「ぁあ映画見たい!」とかって思うときは、計画を立ててそういう時間を作ります。そうすると意外とそれまでにいろんなことが片付いたりします。