音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介61>原曲概念★★★

下記は『枯葉』です。

 

Dm7 | G7 | CM7 |FM7 | Bm7(♭5) | E7 | Am7 | A7 |
Dm7 | G7 | CM7 |FM7 | Bm7(♭5) | E7 | Am7 | Am7 |



次は上記をリハーモナイズしたものです。


D7(#9) | C#7 | C7 |B7| F7 | E7 |Am7 | A7|
D7(#9) | C#7 | C7 |B7| F7 | E7 |Am7 | Am7|


このコード進行でも慣れている人なら「まあ、多少"枯葉"を感じる」事が出来る人がいるでしょうし、実際に枯葉のメロディが乗っても"了承"出来る人もいるでしょう。


しかし冷静に見るとこのコード進行の雰囲気には原曲の綺麗なダイアトニックの流れは希薄になった、と気がつく人も多いでしょう。ジャズが嫌いな人の中には、こうした改変の魅力をなかなか理解できない場合も多いでしょう。なぜこのコード進行が最初のものと同じであるといえるのか、という発想です。

 

そもそも原曲のコードを変えても不都合はない、というのがジャズの表現の自由、という特徴です。変えなければ進歩がないという強迫観念すら沸き起こる時があります。


しかしながら原曲がしっとりとしたバラードだった場合、テンポ230の4ビートで二番目のコード進行を演奏してしまったら、別の曲と思われても仕方がありません。

この発想を「原曲概念」という考え方として教材には掲載しています。

これで「若葉」って言う別のメロディを乗せても、それはまたそれでオッケーって言うのが音楽の面白いところ。

 

下記を考えてみて下さい。

「今日は『枯葉』を『春の若葉』っぽく、若さにあふれる感じで演奏してみたいと思います。」

ってミュージシャンが言って、本当に行き来と演奏し始めたらどう思います?

まるでカレーにスイカや桃やイチゴを入れて「ほら、どんどん甘くなっていきますでしょ?」と言われるような違和感。

 

しかし、こういうのが好きな人もいます。フェチです。変態的な少数派、というのがいます。そういう人はおのずと排除されて、通例ショッピングモールなどで行われるジャズは極めてオーソドックスな多数派の音楽になっている、というだけです。

 

天邪鬼になる必要はありませんが、

『本当は私はこうしたい』

を一度やってみて下さい。

そしてそういうことをしてしまう原因を考えてみて下さい。それがもし変態的であるとしたら、きっと過去の問題で引きずっている何かがあるはずです。音楽レッスンではそういうことも話しながら探り当てて、多数派と共存できる精神性を探ったり、とかもします。

音楽レッスンって時々めちゃくちゃ深い精神性の闇と向き合う時があります。そしてそれは現代的だなぁ、なんて思ったりします。

 

あなたのモヤモヤ、スッキリさせたくないですか?