音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<コラム>耳コピのためのメモ

2018.7.15⇨2020.7.14更新

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高校の頃からメロディは聞き取ってました。

大学時代は楽譜のないメタルやロックの曲を耳コピして、また組んでいたバンドの演奏曲やリーダーのデモ曲を耳コピして、みたいな形で鍛えられました。専門校時代にジョージ・ベンソンのアルバム20数枚を全曲(400曲弱)ソロ、バッキング、コードを聞き取ってTAB譜に落としました(1年ぐらいかかったかも)。そのあとジョー・パスのヴァーチュオーゾも30曲ぐらい聞き取ってTAB譜面にしました。ジャズギターは勉強していたのでだいたいこういうフィンガリングかな??と探りながら。今でもその手グセがソロの時に出てしまいます。

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コードを聞き取って、ギターフレーズを聞きとっていました。

ギターのフレットを通して音楽理論を身につけたような気がします。

音楽理論は本で学ぶ、というより楽器で学ぶものだと知りました。

ギターならフレット上にその答えがあるんです。

   

 

耳コピの前提

楽譜が読める、書けることが条件になります。

そうでない人はコードやプレイを聞き取ってもDAWに直接手弾きで落とすか、楽器で演奏するしかありません。

また初級音楽理論は絶対に必要です。ないと耳コピは終わりません。また変な聞き取りかたになってしまいます。

ベースやバスドラを聞くときは低音をあげて聞き取る、といった工夫も覚えます。

後なるべく静かな部屋でやらないと細かい音は聞こえてきません。

ヘッドフォンもいい感じのレコーディングモニター用とかでもいいですし、appleのヘッドフォンでもいいです。ものがいいので。

 

現代は耳コピは必要ない

コード譜サイトが充実してるので、ほぼ必要ないです。

また多少のお金を払えば、ネット上で耳コピしてくれるサービスも簡単に見つかります。

だから絶対に耳コピができるようにならねばならない必要はもうなくなりました。

ただし、1日2時間暇な時間があって音楽をやっているなら、そのうち30分、毎日必ず耳コピをやると、5年後の音楽の効率が10−20倍違いますし、収益も100倍ぐらい違うでしょう。耳コピできる人はどんどん減っていくからです。

あとはそういう細々としたことが好きな性格の人は向いているでしょう。

後根気のある人、一人で喋らないでじっと集中して作業をやることが得意な人。

 

時間に余裕がある人への課題の提案

人生に余裕のある人は「今から二年間、自分の好きなアーティストの全アルバム耳コピする!!」とか決めて頂いて。

アルバム20枚以上出しているような大好きなアーティストがいいと思います。

あと天才すぎないこと。

ベンソンの後ウェスをやろうと1曲やった時、気がつきました。「あ、これやっても真似できないや」。ウェスにはパターンがなく、あってもここぞと言うタイミングで用いてきます。その"タイミング"が全く把握できないし、全く違う次元で音を選んでいるような気がしてぞっとしました。先生が勧めなかったわけもわかりました。

能力高い子はやってみてもいいかも!

 

M-Bank開校後ブログを始めてからは、ビートルズ(213曲)、ユーミン(370曲)、スティービー・ワンダー(328曲)(それぞれ発表当時)とほぼ全員全曲コード進行を耳コピしてきました。当ブログに全て掲載しています。

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===

耳コピ=推測すること

耳コピはほとんど「勘」でやります。耳コピで一番簡単なのは、メロディを聴き取ること。リフを聞き取ること。です。ギターソロとかはよく耳コピしますよね。

仕事でも一番のニーズはコードを聞き取ること、です。

その時のやり方は・・・

・まずキーを把握。

・ダイアトニックコードを書き出す。

・キーが分かったら、あとはベースから聞く⇨ルートが分かる。

ex)キーがAmでベースがaっぽい音を中心に弾いていたらその小節はAmである確率が高いです。それをベースにしてギターやシンセの音を推測していきます。

・慣れてくるとコード展開を覚えるので、「次はFかな?」とか分かるようになります。そこまで30曲ぐらいやる覚悟でいてください。ポップスだと上達も早いです。コードにパターンがあるので、曲の分数ぶんコードが変わるわけではなく、3−4パターンのパートがあるので、1番を聞き取れば2番もだいたい同じです(特に洋楽・昭和・前平成曲は)。

・ある程度聞き取ったら、コードを並べて弾いてみる。違和感なく歌えたら、コード耳コピ完了です。

・大切なのは「予想して聞き取る」ことです。全部聴きとるわけではありません。アーティストがミストーンしている場合もあります。そして100曲もやると、さすがにそのアーティストの癖が分かりますから、だいたい予想できます。

・最後は楽器で確認しなくても和音のクオリアを把握して「あIV始まりだ」とか「あVIbいったな。」とかわかるようになります(不定調性論)。

・例えば私は次のように聞きとっていきます。

バズドラ⇨スネア⇨ハット、シンバル⇨パーカッション⇨

ベース⇨FX類(サウンドエフェクトもの)

15分休憩

ピアノ/鍵盤ものギター/刻み系⇨ストリングス系上物

15分休憩

残り。

みたいな感じです。同時に打ち込んでいくんで1コーラス3−6時間ぐらいじゃないですかね。1コーラスできれば後はもう次のきょくぅおやりながら残りのコーラスをやっていきます。ほとんどが繰り返しなので、集中力が余ってしまうので次の仕事と一緒に進めます。

バスドラやスネアから始めるのは、最初は「耳が寝てる」ので聞き取りやすいやつから聞き取ります(個人差あり)。

人の耳は「ちゃんと聞こうモード」になると、微妙な音も聞こえるようになります。

やがて長時間あると聞きすぎて「耳がバカになって」しまい立体感が失われます。そうしたらもうその仕事は今日はやめましょう。そのまま続けても明日の朝聞いて後悔します。バランスや解釈がめちゃくちゃになるからです。耳コピドランカー状態です。

 

最初はできなくていい

最初はぐちゃぐちゃで、違和感ありまくりでOKです。

大事なのは何曲も何曲もやってみること。「aの音だけ聞こえる!」とかでいいです。それが後で確かめてみたらティンバレスの音だった、とかそういう感じが「ザ・耳コピ」です。

そのうち、

あれ?この展開、このあいだの曲も出てきたな?

この曲の方が聞き取りやすいな?

ひょっとするとあの曲もこういう進行だったのかな?

などと後戻りしながら上達していくものです。

だからとにかくぐちゃぐちゃでも目標100曲耳コピを目指してください。半年から1年かかります。3日で1曲。これができるのはやはり10代。体力と集中力がいる作業なんです。後人生の悩みがない、とかとても大事です。

100曲終わった頃には、だいたい「予測耳コピ」できるようになります。目安なのでもっと速い人もいます。飽きてしまう時も。飽きたらやめていいです。飽きる前に次の計画も立てておいてから飽きてね笑!でないとしばらく何もやらないので。

 

耳コピこそ音楽理論の賜物

ダイアトニックコード、楽譜作成、テンションコード聞き取り、ホーンセクションのヴォイシングの聞き取り、ランニングベース、全て音楽理論の知識がない聞き取れても理解できないので応用できません。

ただし、アーティストが使った同じものを真似て使うことに抵抗ない人は別に知識の裏付けはいりません。それもあなたの気質です。

 

そして耳コピによっていかに実際の音源は理論通りではなく、混沌としているかを知るでしょう。

ミュージシャンは理屈どおり弾くのではありません。必要性を感じながら弾いています。そして常に好きあらば以前誰もやったこもないような響きを探してプレイしています。

だからジャズミュージシャンや、フュージョン、セッションプレイヤーの耳コピは骨が折れます。彼らは常に誰も登ったことのない山を目指しています。

   

聞き取れないところは想像して創造する

どうしても聞き取れないところがあります。

アーティストがミスっている場合もありますしわざと混沌とさせているときもあります、全てが理屈で聞き取れるわけではありません。

ブランクになってしまうところは、今のあなたの知識でコードやフレーズをあてがうしかありません。

自分が全てです。あなた自身が自分を信じて、自分なりの解釈をしてください。

ここに勇気が要ります。

それがまたオリジナルのアレンジになることもあります。

 

 

 

耳コピは予測して聞き取り、最後は自分で解釈する。

面白そうだな、と思った人はトライしてください。面白そうと思った人はできます。

私は知りたがりだったので、夢中で耳コピしました。

どうしても時間がないときは、朝起きたあとの15分だけ耳コピに使いました。

寝ぼけたまま朝起きて気がつくと、ヘッドフォンをして、ノートを拾い、ギターを抱えていました。半分目が開かないまま再生ボタンを押してました。

もっと他のことにその時間を使えばよかった、とも今思えば思います笑。

 

完コピ

DTMでのカラオケ制作など原曲リスペクト、な制作はより厳密です。2秒ごとに原曲と耳コピした曲を交互に聞きながらチェックする、的なことをしていました(携帯着メロ・カラオケ打ち込み業務経験あり)。このレベルになると一人でやるのは大変なので業務として経験すると開眼する方もおられるかも。

 

耳コピができない人もいます

どこにもない音楽を創造したいと強く思っている人=天才型

他人の曲に”そこまで”興味がない人=自分でだいたい頭の中に音楽が鳴ってしまう

音楽理論の存在を感じる作業に窮屈さを感じる人=多分刺激される脳の部位が人と違う

総体的に音楽を作りたい人=音楽は皆で作られるから初めてできるのであって、聞き取ってわかる類のものではない的な

この手の集中力を音楽体験に割きたくない人=やりたいことがある

...etc様々なその人の素養や普段のイメージのためにその作業を行いたくない、行えない、と確信している人もいます。この手のタイプの人にはまたこの人にしかできない作業があります。もし「できない!」と思ったらもっと違うやり方で音楽を理解する方法を模索してください。だから誰彼にもやらせなければならない作業ではありません。

必ずあなたに合った音楽との付き合い方があります。

 

下記制作ページのカバー作品は全て耳コピカバーです。

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