音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介56>和声単位作曲技法★★★★

例えばこーいうコード進行。

|Cadd9     |Dadd9     |E♭add9     |Cadd9    

|E♭add9     |Gadd9     |C#add9     |Cadd9|

サウンドはこちらで。

add9 | rechord - 演奏もできるコード進行共有サービス

 

これ、不定調性論の記号を用いると、

Cadd9=c,e,g,dですから、

Cu5(d)とか書くんですが、このように同じ和声の形態で楽曲を構成するような方法を「和声単位作曲技法」と呼んでいます。

もちろん、ビートルズの"I am the walrus"なんかはメジャーコードに固執して作ってあります。

よくこの曲を指して「理論を知らないからできた、知ってたらやらない」

などとヒドイ言われ様でしたが(知ってるからこそジョンのあの性格ならむしろやっただろう)、そもそも理論は自分の外にあるものであり、取り入れなければいけないものではありません。もし見よう見まねで料理が出来れば、お母さんはちゃんとお母さんをやれるわけです。全員が全員料理教室に通ってすべての料理をマスターするわけではありません。レノン氏には、バックグラウンドとしてアメリカンサウンド、クラシックブリティッシュのそうしたサウンドを知っていました。そこから生み出された数々のビートルズ楽曲に必要な方法論を彼は全て知っていわけです。理論=先駆者の方法論であるならば、「理論を知っていた上でやった」わけです。

 

I am the walrusを機能和声で分析してみてください。やれないことはないでしょう。むしろやれてこそ知識の活用です。

こちらのページでも書いてます。

www.terrax.site

もちろん同一和声単位でなくてもいいです。

 C    Dm  |E    F#m  |B   Dm  |E  Am  |

とか

C7   Dm7(b5) |D7  Em7(b5)  |E7   F#m7(b5) |

とか、対称性、整合性によって作られた作品も同様です。

 

これらは分析の出来ない「非機能的」進行とされてきました。

 

不定調性論では、ここに「自分的意味」「自分的解釈」を施すことで、自分にとってどういう機能を果たしている楽曲か、を考えていくことで、自分の音楽性を拡張していこう、と考えていきます。