音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介52>機能進行のタブー★★★★

Tから進むことのできる機能 T SD D

SDから進むことのできる機能 T SD D

Dから進むことのできる機能 T

 

でしたね。

これがルールでした。これに則って作られる作品がいわゆる"良い作品"です。

でも良い作品は評価されるだけで作曲家を幸せにするわけではありません。ここが難しいところ。ルールを破っても達成感を得られる方法が容認されているからですね。あとは個人の選択です。伝統技法が好き、という人はちゃんと当時のやり方を踏襲して自分の望んだ音楽を行えばいい、というのも不定調性的発想です。

だからそれに従わず、自分のやり方でやりたい、という人も出てきます。

それが法律で定められない限り、どんなに「常識人」がそれはおかしい!あいつは間違ている、といっても残念ながら裁けないんです。裁けないものは許容されるわけだからその文化が育つのを止めることはできません。

 

でも

Key=Cで

G→F→Cはもはや利用されていますよね。

 

すると、

Tから進むことのできる機能 T SD D

SDから進むことのできる機能 T SD D

Dから進むことのできる機能 T SD

となります。

 

あとは

Bm7(b5)  G7  CM7

とか

Bm7(b5)  G7  G

とかがダメなだけ。でも後者はビートルズがHELP!でやっているので、機能上は、

Tから進むことのできる機能 T SD D

SDから進むことのできる機能 T SD D

Dから進むことのできる機能 T SD D

と全ての機能が全ての機能に進行できる、という状況は作れています。

 この表から入ると、

VIIm7(b5) V7  Iが使われないのは、理論的な理由から、というよりも、慣習的な理由から、という方が大きいようにも思います。

「使えない」ということへの同意より「なんか使うと恥ずかしい」という学習により精製されたプライドによる同意の方が大きいように思います。

 

不定調性論ではこうした進行規制を設けていません。

使いたいと思えば使えばよい。実際G7(9)という小節があった時、

 

f:id:terraxart:20180709131658p:plain

となって、前の二拍でBm7(b5)が生まれる状況が生まれたら、ベースがミュートされた上物の演奏においてBm7(b5) G7は発生している可能性があるとも言えます(まあこじつけだが)。慣習的に

f:id:terraxart:20180709132154p:plain

などと書くと恥ずかしいなぁ、みたいな刷り込みがあるでしょう?

一番最初に学ぶ基本中の基本だからね。でもそれがあなた自身を縛っていくんです。正当な機能和声の奴隷にしていくわけです。

 

コード表記で書いたことだけがコード進行

 

ということへの違和感はクラシックの和声を学んだ人なら納得いくと思います。

 コード進行はあくまで「還元」された姿です。

だから「正確」ではありません。

 

じゃあコード進行として書かなければいい。みたいなところに落とし込もうとするかもしれませんが、そこまで行くと、それは方法論の好みなのでもはや異論は挟めません。あなたはそう考えるんですね。と理解を示すしかありません。

 

いずれにせよ、機能上は、自分が知ってる範囲だけでも

Tから進むことのできる機能 T SD D

SDから進むことのできる機能 T SD D

Dから進むことのできる機能 T SD D

全部進めてしまうわけです。ここにSDmを入れると

Tから進むことのできる機能 T SD SDm D

SDから進むことのできる機能 T SD SDm D

SDmから進むことのできる機能 T SDm D (SD??)

Dから進むことのできる機能 T SD D  (SDm??)

 となりますね。

 

C   |Fm  F  |C  |

とか

C  |G  |Fm  |C  |

みたいな進行は、世界が引っ繰り返ってもつかっっちゃダメ!

 

という理論論者の最後の頼みの綱みたいな縮図が出てきますね。

 

誰かこれを打ち破って名曲作ってほしい。それで世界は君のものだ。

(忘れたけど、これ等の進行はどこかで何度も見た)

 

これに教材ではトニックマイナーTm、ドミナントマイナーDmも加えて徹底的に「何処へでも行けるぜ論」を展開しています。

 

しっかりと伝統を学んだ方、密かにこっちのイケナイ世界を覗いておいていただきたい。