音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介51>センターコードとアラウンドコード

 

難しい曲のコード進行は、いったい何のキーで、何のスケールで、何がどうなってそうなってるんだろう、というのが良く分からない場合があります。

それがすごいアーティストであるとき

「あ、いや、なにもかんがえてないよ、感覚さ、君もそうすればいいい。自分を信じるんだ」

みたいに言われて、苦笑する。

 

でもそれが真実だとしたら。

 

不定調性論では、作家や演奏者自身が、その曲の中の起点と考えるコードを「センターコード」といい、それ以外を「アラウンドコード」といいます。

 

CM7   |F#M7(9)  |EM7 (#11)  |DM7(b13)  :|

 

みたいな進行があるとき、私はCM7をセンターコードと考えます。 その他が全て「アラウンドコード」です。それが何の機能でとか、何のキーでとか考えません。

ただそこに感情があるだけです。

 

結果的にこの進行も頭のCM7に戻ってきます。だからCM7が中心的存在ではないか、と私が勝手に認識しているからです。

 

あなたからしてみたら、F#M7が中心に感じるかもしれません。また最後のDM7かもしれません。どれでもい良いです。それによって解釈が変わり、様々な表現が解放されます。

 

DM7がCM7に戻るドミナント的な性格であると感じたら、DM7では少しアウトサイドなメロディを作るかもしれません。

 

しかしDM7が中心だと考えれば、DM7ではアイオニアンb6=ハーモニックメジャースケールのような解釈になるかもしれません。

 

これを推し進めると、普通の機能和声も

・自分が中心と考えるコード (まあ、たいていは主和音、または平行調)

・それ以外のコード

という理解にして、いちいちサブドミがどうこう、キーがどうこうみたいに考えなくても体が自動的に反応する訓練を進めていきます。

最後は結局感覚になるのですから、最初からその感覚も磨いておこう、というわけです。

 

勉強を推し進めた先に、自分の意思まで伝統に吸い取られないようにしたい人、はぜひ不定調性的な精神で、自分の音楽性に責任をもってトライしてみて下さい。