音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介47>和声の分子構造★★★★★

 

意味のないものに意味を創造していく、という作業です。

 

あなたが今ランダムにピアノの鍵盤を目をつむって、5つの音を弾いたとしましょう。

 

左手で一音、右手で四音。

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指の開く幅に限界がありますから、ある程度制限があります。

それがc2  b2,d3,d#,3,e3

であるとき、この構成音はどんな集合でしょう?

 

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このように書くこともできます。

これらに対称性を作ろうと思えば、

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こんなふうにできますね。これ、連関表の配置が増えたり、縦の3セットの並びが変わったりすると、また別の模様ができるので別の対称性を生みます。

 

もうこの時点で、これらの和音が意味のない和音ではなくなって見えてきたでしょう。

 

これはそのように意図的に意味を創り出せば、それは意味を持つ、と言いうことを表わしています。好きな人を見れば好きな理由が見え、嫌いな人を見れば嫌いな点が見えてくる、人には「心」があるのでこれは仕方のないことです。

 

SとNの極が同じ性質を持つことがないように、相容れない平行線に進む思考同士、というのはあります。しかし、互いが存在するということを認める努力をすることもできます。もちろん排除しなければならない時もあります。

サッカーで敵が一人、いつも味方のゴール前でボールを待って待機していたら困ります。このようなルールと個人の大義名分がごっちゃになることは避けられません。

 

 

これは他人との間で、というより、自分の中で起きます。

生きているということは幸福なのに、それを感じることができない自分、

とか

満たされてしまって、喜びの中で生きることは素晴らしいと感じる自分。

 

どちらも幻想であるなら、どちらもこれは意識の罠、ということになります。

 

しかしこれらを感じずに生きるわけにもいきません。

 

だから音楽を学習するときも、

・伝統的な手法

・自分が好きだと今思える手法

・今後の方法論の可能性、願望

・絶対にこれはあり得ない、という手法

を漠然としてではなく、いつも意識して把握しながら学習できれば、それが良いと考えます。そしてコンペのように要求されたことに応えることを喜びとするか、反抗的に自分が望む方法で人が眉をヒソめる方法を選択するべきか、などの選択肢を作る余裕を持てる学習段階を確立できればいいな、と思っています。

 

ちなみに、この和音は、

 

CM7(9,b10)

などと書けるかと思います。

和声の分子構造表記では、和声単位の単純式で作れない和音を図式で対称性などを創り出したり、表現したりしてそこに意味を設けます。

 

これは「機能和声的だから使えない」という先入観を学習者の初期に持たせないための一つのアイディアです。

詳しくは教材にて扱っております。

参考図

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和音構造の紹介。

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コード進行の表記例。

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