2018.7.2→2020.11.5更新
同じC△でもさまざまな印象を刷り込まれて持っています。たとえば、
①G7 |C△ | G7 |C△ ||
や
②Fm |C△ | Fm |C△ ||
の二つのC△のそれぞれの印象は同じですか?それぞれの最初と二番目のC△でも本来印象は異なります。
G7 |C△(朗らかな印象) | G7 |C△(朗らかでかつ終止した印象) ||
とかです。
あなたが音楽を作りたいのなら、こういう細かい印象を育てて言ってください。この印象の声は最初は聞こえないくらい小さな声です。
そして選択できるようにしてください。
たとえば、今のあなたの気分で、曲を作りたいなら、①と②のどちらの進行で作りますか?
どちらかといえば、どちらか?という選択をしていくことで、作曲や編曲の中で
「次はどうしたいか」
を決めていくことができます。
そもそも音楽が月をくれるのではなく、自分自身で動機は創造していくものなので、自分の意思を豊かにしていかないと曲は出来ていかないんですね!
この+C△と-C△の話は、こうした選択眼を鍛えるためのトレーニング方法です。
アイドルグループの顔写真が並んでいたら、だれでも、自分の好みにピンと来るはずです。もちろん人によっては嫌いなタイプにピンと来たりするかもですが。
その感覚と全く同じです。自分お好きなタイプを選ぶ作業は、種の保存欲求から来る本能です。音楽家で生きていける人は、そうした欲望を肥大させて、音にまでそうした本能的選別欲求を持てる感覚を作り上げた人です。人間らしい抽象的な欲求や選択の意思と言えるかもしれません。その感覚を作るわけです。
音楽にもこうした基本的欲求の肥大した形があるのですが、そういうことを小学生から教えることができないので音楽がどこか自分の欲望とは異なる存在である、と思い込まされてきています。ましてや好きではないタイプの相手(あまり自分が好きになれない曲)と数か月付き合って(クラスで練習して)行かないといけないので、音楽と欲求が切り離されてしまいます。
だからたいていの人はそれを取り戻すステップが必要です。
G7 |C△ | BM7 |C△ |Fm |C△ | AbM7 |C△ |
において、自分なりに記号付けや色分け、をしてみてください。共感覚的知覚の持ち主は簡単でしょう。
最初は単純に直感でそのC△が正か負かで記号を付けてもいいです。
温度で付けてもいいですし、数値で付けてもいいです。
G7 |+C△ | BM7 |-C△ |Fm |-C△ | AbM7 |+C△ |
としたり、
G7 |+2C△ | BM7 |-C△ |Fm |-2C△ | AbM7 |+C△ |
全体を聴いた後、その強さに数値を割り振っても構いません。
清々しいC△、熱いC△、透明なC△、苦しいC△、等と書き込んでもOKです。
これはコードだけでなく楽譜などで書いてもいいです。
これがアイドルの顔写真を選ぶ、という欲求の先の欲求です。
生まれもってこれができる人もいれば、勉強でこれが少しずつ具体的にできる人もいます。
そして天才は、こんなことしなくてもメロディが頭に浮かぶんです。途中のこうした計算式が必要ないんですね。
一般音楽理論は細かい個人的差異を統合した学問ですから、自分自身がしっくりくる方法論は自分で法則化しないといけません。