音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

<不定調性論用語/概念紹介4>平均律の数理の拡張〜あなたの"美しさ"の定義を拡張する

2018.6.7⇨2020.8.21

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ある基音の二倍の振動数の音は、1オクターブ高い音です。

つまり

A:2A=1:2

です。

あなたもこの美しさは同意するでしょう(これも刷り込み)。

これに同意させたら、宗教はその思想を展開できます。

そして2:3(完全五度)も美しい、3:4(完全四度)もまあまあ美しい、1:3もまあ良い。3:4:5の組み合わせもまあ美しと言える、といった具合です。

ではどこまでを美しいと言うつもりなのでしょう。

よって不定調性論を行うときは、それが刷り込みだ、と自覚するところから始めます。

 

どんなに美しい肌も、顕微鏡で見ればゴツゴツしてます。逆に宇宙から見たら存在すら見えません。

「美しい」は、人の「主観」です。

 

自身の音楽を考えるなら、一般的な「美しさ」の概念を一旦フラットにして、あなた自身が自分で再構成しなければなならない、となります。

 

 

97:101

には調和はないのでしょうか。これは二つとも素数です。

素数そのものは、現代では「美」のはずです。

でもこれまでの慣例的に、整数比であっても二桁以上はちょっと・・・・みたいな感情的反応があるでしょう。

では、

 

1.1111...  :  2.1111111...

はどうでしょう。みるからに美しいじゃないですか。

 

でも整数比じゃないので、この数理が示そうとしている「美」は,とりあえず考えないでおこう、としているように思えます。

 

====

真剣に学習すればするほど、教師から洗脳されない限り(多かれ少なかれ必ず自発的に洗脳状態に入ってしまいます)どこかで「あなたの好み」と「一般的に偉い人が決めた伝統」との間に差異が出てきます。

そこで不定調性論は、「美しさ」という概念を完全にあなた自身のフォーマットまで落とし込みます。

当人が「いいな」って感じたものを認めて使用する権利を主張できるような体系にしました。もちろんそこから「いいな」をちゃんと追求していかなければ浅いものになってしまうことも忘れずに。

 

平均律を微分音まで考えるなら、1:2は

 

(0<1>2):(1<2<3)

 

において成り立つことになります。

 

不定調性論の12音の関係は、演者・作曲者・編曲者が自在にその基準となる音=中心音を定めることができます。

あとは聴く者、弾く者、作る者が「これは良い」と決めた感覚を自分のルールの真ん中に置いてどんどん使えるわけです。

 

もし整数比の和音でも音色によって「なんか響かないなぁ」って感じたら、それはあなたにとって響いていない、と考えるわけです。

 

あなたの耳のせいかもしれません。

印象のせいかもしれません。

好みかもしれません。

音色のせいかもしれません。

部屋の反響のせいかもしれません。

嫌いな人が弾いてるからかもしれません。

 

でもあなたがそのまま感じたことから、あなたは逃げられないはずです。

それを押し殺すやり方しか学校では学べないので、独力で自分論を作るわけです。

すこしだけ修練も必要です。

 

 

 

 

たとえば。

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これを見ながら下記を答えてください。

・Aは何ですか?

・Aにどんな感情を感じますか?

・Aの夢は何ですか?

・Aに名前を付けるとしたらどんな名がいいでしょう。

・あなたはAをいつどんなときに使いますか?

・Bは何ですか?

・Bにどんな感情を感じますか?

・Bの夢は何ですか?

・Bに名前を付けるとしたらどんな名がいいでしょう。

・あなたはBをいつどんなときに使いますか?

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これをサクッと創造的に、半分以上ジョークで良いですからやってみて下さい。

これがそのまま音楽鑑賞や、読解力にも繋がります。

音楽も形のよくわからない、色味もバラバラな存在です。

万事、結局は想像で理解するしかありません。

 

あなたにとっての真実が世界の真実ではない、というのはちょっとつらいし、あなたにとっての美しさが世界の美しいではない、と認めるのもちょっと辛いでしょう?

アーティストって、そこを乗り越えて勇気を持って発信し「自分の価値観」を大勢に認めさせてそれまで皆無だった自分の価値観のシェアを広げて「世界の価値観」を作ってしまう人物なんです。なかなか持って勇気と体力と自信と才能が必要な職業だと思いませんか?

 

これが肥大すると権力構造が常に強いものによって破壊されてしまうので人は"ルール"を作ったのですね。

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(参考)数理音楽の風景(1)-不協和度曲線 - 遊び tokidoki 仕事

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不定調性論についての言及もしていただいたサイト様(上記参考ページ)よりの図です。不協和の感覚的な検知は、上記のように、オクターブと同音ではほぼ0になり、例えば、半音に向かって一番不協和度が上がる、ことを示しています(これはディフォルメとも言え、本来は様々な曲線のタイプがあり、それらは研究条件で変わってきます)。不協和度曲線については音理研の発表でご一緒したこともある清川さんのページを。

これが耳の感覚による認知であるとすれば、「微細な違いを聞き分けられるように進化した脳の特性」ということもできます。

機械の異音、人体の異音を察知することで事故・疾病を未然に防ぐ、といった行動が可能なわけです。これも生存に関わる人の認知力の進化だと思います。

だから半音が不協和なのではなく、そういった「不協和的感情」を抱く、という理解が重要だと思います。

そしてそれは不協和的感情=負の感情=怒り、苦しみ、切なさ=人生への共感という構図ができるのが、芸術家の感覚です。

だから半音でのぶつかりや、微分音でのざわめきが人の感情に作用する場合もある、ということになります。

不定調性論では、そういった感覚が個々人違うため、こうした曲線の一義的解釈ではなく、それは知識としておいておいて、今の自分がどう感じるかを探求せよ、と申し上げているわけです。それをセカンドオピニオンとしてもいいですし、真ん中に置いても結構です。それを選ぶ責任、選んだ責任は自分にあります。

 

自分にとっての美しさってなんだろう、を1:2から紐解いてみてください。