音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介4>平均律の数理の拡張★★★★

ある基音の二倍の振動数の音は、オクターブ高い音です。

つまり

A:2A=1:2

であり、これを「音楽的な関係」である、と考えたわけです。

ただ振動数値が二倍である、というだけです。

それが「協和」を生む、という状態に、宗教的な「調和」を感じる、となれば、それは信仰というものとセットで拡張していきます。それを「美しい」と感じるのが宗教的な理由とどの程度関わっているかは分かりません。

整数比に調和を感じるわけです。

 

2:3は完全五度、

3:4は完全四度

という具合です。

 

では

 

97:101

 

には調和はないのでしょうか。これは二つとも素数です。

素数そのものは、現代では「美」そのもののはずです。

 

でもこれまでの慣例的に、整数比であっても二桁以上は、ちょっと・・・・みたいな感情的反応があるでしょう。

では、

 

1.1111... : 2.1111111

はどうでしょう。みるからに美しいじゃないですか。

 

でも整数比じゃないので、この数理が示そうとしている「美」は,とりあえず考えないでおこう、とするわけです。

 

しかし、平均律は整数比じゃないですよ??

それはいいの??

 

あ、2の2乗根だから、根本が美しいからいい。。とか??

 

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それってこじつけじゃない?好き嫌いじゃない?

となります。ということは、どこかで「あなたの好み」と「一般的に偉い人が決めた伝統」との間に差異が出てしまい、あなたはいつまでも自分自身を発揮しないまま死んでしまうことになります。ただ無難に生きていきたい人はそれでもいいですが、それではつまらない、と感じる人がいることも事実です。

そこで不定調性論は、整数比以外でも、当人が「いいな」って感じたものを認めて使用する権利を主張できるような体系にしました。

 

平均律を微分音まで考えるなら、1:2は

 

(0<1>2):(1<2<3)

 

において成り立つことになります。

 

あくまで機能和声以外のルールが全て適用される世界を想定した、というだけで、けっして機能和声が詰まらないものだ、と言っているわけではありません。ルールの中で格闘することの美しさはスポーツなどを通して十分知っています。ただオリンピックの金メダルと音楽が違うところは、グラミー賞にしてもアカデミー賞にしても、それを取得するための倫理はあってもルールはありません。微分音が倫理に反する、という人はもはやおられないでしょう。

 

そこで不定調性論の12音の関係は、すべて平等で、自在に演奏者がその基準となる音=中心音を定めることができます。

あとは聴く者、弾く者、作る者が「これは良い」と決めた感覚を自分のルールの真ん中に置いてどんどん使えるわけです。

現代音楽はこうした「ルール破り」そのものがセンセーショナルだったのですが、もうそういうことはありません。積極的なあなたの意思、目的がないとその意図も積極的に客席に飛んでは行かない、と考えるわけです。

「イイね押してください!」といえば押してくれる人がいます。

「誰が押すか!」という人もいます。意思はルールに委ねるのではなく、自分で作り出すものです。だから自分がやりたい!!と思っていることでないと、人の意思も作り出せない、となり、それはそのまま音楽の個性に繋がり、人生そのものの意欲につながる、と考えるわけです。

 

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<聴こえ方をもっと自在に>

もし整数比の和音でも音色によって「なんか響かないなぁ」って感じたら、それはあなたにとって響いていないのです。あなたの耳のせいかもしれません。印象のせいかもしれません。好みかもしれません。音色のせいかもしれません。部屋の反響のせいかもしれません。また相手が気に入らないから潜在意識的な嫌悪感が協和音を不協和に聴かせているのかもしれません。でもあなたがそのまま感じたことは逃げられないはずです。

だから既存のルールやデータとともに、あなたが感じたことに対して反応すること、も大事にしていけば、もっと作業はエキサイティングになる、というわけです。

不定調性論が「磨いてください」と言っているのは、この感じ方の奥深さ、についてです。相手が気に入らないから、その音まで憎い、とか思っちゃうと、多分この仕事できないでしょう笑。もうすこしだけ修練しましょう。

 

たとえば。

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これを見ながら下記を答えてください。

・Aは何ですか?

・Aにどんな感情を感じますか?

・Aの夢は何ですか?

・Aに名前を付けるとしたらどんな名がいいでしょう。

・あなたはAをいつどんなときに使いますか?

・Bは何ですか?

・Bにどんな感情を感じますか?

・Bの夢は何ですか?

・Bに名前を付けるとしたらどんな名がいいでしょう。

・あなたはBをいつどんなときに使いますか?

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これをサクッと創造的に、半分以上ジョークで良いですからやってみて下さい。これがそのまま音楽鑑賞や、読解力にも繋がります。万事、結局は想像で理解するしかないのですから。

他には「夢を語り合う」「将来を語り合う」「スポーツをする」というのも私は感性を磨く活動だと思います。あと「飲み会」。理屈で飲み会やれる人は迷惑なだけです笑。

この辺は、やはりその人の思考活動の好みで匙加減が決まってしまうので、互いを尊重しながらうまく取り扱ってください。

ここが取り扱いにくいのでルールがあるわけですね笑。