音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<コラム>各種音楽理論と不定調性論は何が違うのか★★★★★

機能和声論との違い

皆様がご参照戴けるサイト様の内容を参考にご説明申し上げます。ご批判ではありませんのでご安心ください。

 

誰でもわかる!音楽理論

機能和声論はこちらのサイト様のリンクを貼らせていただきます。

たとえば、最初に上記のサイト様を完全マスターしますよね、その後不定調性論を覚えたとき

「何だ、最初に学んだものは全然役に立たないじゃないか!」

とはなりません。ならないようにしました。

すべて覚えたことが役に立つように不定調性論は構成されていますから大丈夫です。

 

不定調性論はプラグインです。又は拡張機能です。それをインストールしても基本的なDAW(あなたの信念やワークステーション)まで変化させる必要はありません。

自由度が増すプラグインだったら、入れておきたくないですか?

 

長三和音(メジャートライアド) / 誰でもわかる!音楽理論

また、機能和声論では、上記のように三度堆積の和音形成は絶対です。でもこれが「何故絶対なのか?」という問いを一度持つと、全ての理屈が崩れていきます。

この"和音の常識"をここで「和音の作り方1」としましょう。この三度堆積法だけで機能和声論は語り尽くせます。

しかし実際には四度体積、二度堆積、ミラーハーモニー、ネガティブハーモニー、クラスター・・本来はいろいろできますが、機能和声論が固まった当時、これらの手法はあまりメジャーではなかったため、伝統の形成が遅れただけです。

そこで不定調性論では、上記の近代以降の和音の作り方をたったひとつの数理から可能にしようと考えました。

それはつまり振動数の数理的関連性を個人が選択する事によって行う和音構築法です。

機能和声論は上方倍音の数理のみですが、不定調性論は下方、側面、相似、トポロジー的発想まですべて含めて様々な三和音を作ることができます。

 

たとえば「四度堆積和音」っていうと、三度堆積の音楽理論とは外れた考えをしないと作れませんよね。

でも一度そこに不定調性論的発想を入れれば、それらはすべて同じように作ることができます。選択するだけです。

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c-c-g-c-e-g-b♭-c-・・・・

が機能和声が和音を作る根拠と材料になってます。不定調性論は、

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このように拡張し、さらに

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12音の立体キューブにまで関連性を拡張しますので、音楽を考える幅は広がっていきます。あとはここから選択できる「感性のルール」「印象力」「自分のコントロール」を身につけます。今まで自動的に慣習に従ってきたことを一歩踏みとどまって考える学習段階を設けます。

 

で、不定調性論を覚えるのに、方法論の仕組みをマスターする必要があるのか?というと、その必要はありません。もしあなたが機能和声論をマスターしているなら、全く不定調性論の仕組みを理解する必要はありません。

 

 

音階もありません

音階とは? / 誰でもわかる!音楽理論

不定調性論には音階、スケール、モードがありません。これらは皆さんがこれまで勉強してきたものをそのまま流用できます。だから知っていればいるほど便利です。

教材第四巻には、あらゆるスケールについての構造的な表も掲載されています。

音楽の可能性を求めるなら、これらをすべてマスターしていく必要があるのかもしれませんが、それはこれからは人ではなくAIにプログラムすべきものでしょう。人が一度に覚えて瞬時に選別、演奏できる量ではないからです。

 

調性もありません

下属音と属音って何? / 誰でもわかる!音楽理論

不定調性論はその名の通り、調的枠組みがありません。枠組みの中で行う音楽を「機能和声論」というわけです。

CM7  |DM7  |EM7   |FM7 |  

というような和音進行を機能和声的にアナライズしてみて下さい。恐らく煩雑になるでしょう。それを理解しながらこの進行を弾いている人がどれだけいるでしょうか。

ギターなら、これは同じフォームをスライドしていけば二日酔いでも弾けます。

 

じゃ、この進行で何が起きているのか??

「君がそれを了承して弾いているだけ」

であると思います。

そして「君が何をなぜ了承したか」ということは曖昧である状態をしっかり把握します=クオリアを感じること。

「そう弾きたい」と思っている感覚が、音楽が生まれる最も重要な原因、とするわけです。

「そうなると機能和声論勉強する意味ないじゃん」

そうではありません。それを勉強したからこそ、自然とそういう表現回路が作られているんです。そして最後は、

「あなたがそれをしたい、と感じたことを信じて実行できるか」

というところに行き着きます。

これができる人は、不定調性論的なアプローチがすでにできています。高校生とかでそれが出来ている人もいます。

 

和声について

これも機能和声論を学習したらそれがそのまま流用できます。

例えば平行八度、平行五度、のような禁則も自在に使えます。ただしあなたがそれを心地よいと思っていれば。

和声記号も独自なものがありますが、コードネームシステムをそのまま使うこともできます。

 

ジャズ理論と不定調性論

netJazzTime(ジャズ・プレーヤー・サイト)

今度はこちらのサイト様を。

ジャズは「アドリブ理論」「編曲理論」です。

それに対して不定調性論は編曲手法も含んだ、作曲についての方法論です。

作曲に特化している、と言っていいでしょう。

だから不定調性論をアドリブ学習のために学ぶことはできません。

しかし「なんかつい思いっきり適当に弾いて我を忘れたけど、今夜のアドリブはそこが一番盛り上がった」理由を不定調性論は説明できます。

 

テンションという発想もない

和音の「基底部」という考え方がないので、テンションという考え方も不定調性論にはありません。

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これが不定調性論の一つの中心音から和音を作る可能性の表ですが、機能和声論は、この中の

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この部分だけで作りあげられる音楽理論です。この制限感がやはり機能和声論の素晴らしいところ。将棋は駒の動きが制限されているから面白いんですよね。不定調性論は、いきなり、チェスのクイーンとナイトの動きが合体した駒が突然現れてもイイよ、と言っている方法論なので、ルールを厳密に守っている方からしたら迷惑かもしれません。

しかし音楽は将棋ではありません。表現の自由、発想の自由が許容されています。

 

あとは組み合わせのアイディアですね。

 

和音の表と裏と上下左右の領域がある

ジャズがオルタードの概念、ネガティブ・ハーモニーのような概念を創り出しています。それが全方向に存在できるとしたらどうなるか、ということを不定調性ではまとめています。結局それは1音が、12音にどれでも代理できる状況を作るだけです。

そこに立体的な座標のように音を配置する事で、様々なサウンドをイメージすることができます。あとはあなたの希望、意思、好みだけです。

ジャズ理論も自由であり、最後は「色々試してみてほしい」で文章が締めくくられているはずです。この「色々試すため」には、あなたの意思が必要です。そして音楽的意思とは、試しながら初めて生まれるものです。

だから試しただけで終わると「やっぱり、教科書のこの手法が一番いいなぁ」で終わってしまいます。これはビジネスですからそう仕向けているだけで、やはりその先に行かなければなりません。そこはあなただけの世界ですから、教科書にもネットにも書いていない世界です。そうなると不安ですよね。でもそこに切り込んでいくことで、生まれて初めて「自分」に出会えます。

だから「色々試して」その先に「自分はもっとこうしたい」を見つけ、「あれ、これってなんかヤバい方法?」みたいなところに自分の意思が辿り着いて、自分なりに工夫し、5年ぐらい活動すると、個性の芽が生まれます。そしてそこから10年、20年ってやっていくわけです。だから気付きは早い方がいいですよね。そして信じていないと長続きできません。

いずれにせよ、ネットのメジャーなところにはどこにも載っていない方法に辿り着いてしまったら、それがあなたの個性かも。または先人が先にやっていて、「これだ!」って思うこともあります。この辺も個人差があるので色々試してみてほしい笑。

 

リディアンクロマチックコンセプトと不定調性論

http://dangozaka.la.coocan.jp/njthatten.htm

ジョージ・ラッセルは、基本となるスケールは宇宙の仕組みから見てもリディアンこそ真理だ!と限定してしまいました。

ゆえにCM7でCリディアンではなく、Cアイオニアンでも使える理由は何?とされると答えが難解にならざるを得ません。

 

そこで不定調性論は、CM7において、

・アイオニアンが使えるのは、あなたがそれを勉強してきて、使えると信じているから 

であり、

・リディアンが使えるのは、モードの勉強をしたり、リディクロのような存在も知っているので飛び道具的に使える、と信じているから使える

となります。そして

・CM7でCミクソリディアンやCフリジアンを使える、と信じることができるのは、不定調性論的な立体的な協和感に基づいて使える感覚を得ているから使える

となります。

 

これは本人がどの程度その効能を"知っているか" です。

CM7でCフリジアンを弾くと、酸っぱい味が浮かぶ、という人がいましたが、これはまさに個人的なイメージが出来ている例です。

それが分かっていれば、使う機会も見つけられるでしょう。

そしてこの人が有名になり、音楽雑誌やテレビなどで宣言したら、その手法は一躍有名になるでしょう。それは確率の問題です。

あなたがそうしたいのに、そう出来ない理由が、「一般的でないやり方であるから」だとしたら、その点はすべて不定調性論が理論的な正当性を補いましょう。

 

基本は和音の自由な使い方、連鎖の方法から不定調性論は入っていきます。その考え方をリズム、作詞、プロモーション、ライブパフォーマンスなどの音楽活動全般に、そして最後は人生経験そのものへのアプローチにまで拡張しよう、というものです。

 

あなたの一回きりの人生があなたの望む通りに進めていけるように心から願っています。

(どんなまとめだよ笑、でも、音楽やってたら音楽で生き方まで辿りつきたくないですか?笑)