音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

This Is Me

いつも制作しないで音楽記事で遊んでばかりですみません。

講師ぶっています。。

 

 

Alan Walker, Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble - This Is Me (Alan Walker Relift) - YouTube

今日は、この曲で一つ「音楽の勉強」について考えてみましょう。

 

気鋭のアーティストAWのバージョンです。

お教室でこの曲を取り上げたとしましょう。

 

さて、何を取り上げましょう。コードは簡単、転調もありませんし、メロディもわかりやすい、歌詞もいうまでもありません。映画の曲ですから映画の意図を知っていれば、別に後は勝手に解釈すればいいだけです。

 

簡単な曲ですよね。

 

じゃあ、それを作れるか??っていうとどうなのでしょう。

作れるように音楽を学習しているのに、いざ作ってみて?ってなったら何故できないのでしょう。上記したように何もかも明確な曲なのに。

 

密かに、音楽学習の問題点はここです。

 

勉強してもできないなら、もはやひたすら作るしかありません。

そして勉強側と現場側がさらに離れていきます。そして作ることを教えるスキルはなかなか確立されません。音楽の価値は相変わらず「コード分析」「歌詞解釈」によってのみ安易に代替されてしまいます。

 

曲の構造が明確に出やすいのが「和声」であり、和声なら伝統的な「こうあるべき」というのが示されているので価値を見つけやすいので分析ネタとして多用されていますが、しかしながらそれだけでは"何故ジューダス・プリーストが歴史に残ったか"、みたいな説明はできません。

   

 

曲を作るためには、メロディを作る能力、歌詞を作る能力、アレンジする能力、DAWの知識、プロデュースする能力、レコーディング、マスタリング、リリース、プロモーションこれら全部が必要です。で、それが全部できても売れるかどうか?なんてとても断言できません。こう書くとめちゃくちゃ難しい職業ですよね。超ブラックな業界。見えないゴールに向かって一致団結して進めるとしたら、強いリーダーか強い信念がないと。

 

じゃあ、学校では何をやるかっていうと。作曲について言えば、

 

最初から作ります。ギターが弾ける人はギターで。弾けないならコード三つ覚えて。童謡みたいなメロディでもいいから作ります。そしてそれを理解してあげます。

他者が理解してくれたら自分で閉ざしていた道を人は自分で開きます。

 

「無理してやらなくてもいいよ」と言っても夢中になってやれてしまうこと

 

あなたにはそうしたことがありますか?

それが仕事になっている人は幸福です。仕事でなくてもそれがある人は幸福だと思います。それがなくても探したい!と思っている人もまた夢があります。一度やってダメで諦めて給与生活を送っている人も、ぜひ、もう一度理解者と共にもう一回だけチャレンジしてみてください。それが好きなら。そのまま人生終わっていいの>>!!??

 

ギターがない人はいきなりDAW買ってもらって初日から打ち込みます。電源の入れ方から、概念。そしてメロディ、そしてドラム、そして和音。

楽譜の知識とか、和音の知識なんてあっても意味がないので教えません。

知識の探求と活用が意味を持ってくるのは、自分の作業が、自分の中で意味を持ってきた時だけだと思うのです。

 

それまでは、知識を身につけるのは、金もないのにロレックスをつけるようなもので、「しっくり来ない」んです。

好きなことなのに心地よくない」「ずっと望んでいたのに居心地が悪い」教えていると、この葛藤に出会います。

それは教えてもらっているからだ、ということに気がついたのは6年ぐらい経ってからです。

 

ああ、これ、自分が教えてしまっているからいけないんだ

 

そう、思いました。翌週、同じことなのに、自分で調べて発見した時の彼らのドヤ顔は最高です。自分で見つけたものにのみ人は価値を感じるのではないか、と思いました。

 

たとえばDAWやってみて絶対この作業受け付けない、という人は30分作業を見ていればわかります。

 

自分は今やってる作業が、心地よいか心地悪いか

 

心地よいものでないと、何千万の借金を背負った時に「よし、今こそ頑張って作ろう!」なんて精神状況にならないからです。辛い時に嫌いなことをやる、っていうのが美徳なんでしょうが、それは社会が豊かであった時代の話です。

 

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ただ、じゃあ、今日はこの映画のテーマソングを依頼された気持ちになって作ってみよう、って言っても本気で作る人はいません。いない時代になった、と言えばいいでしょうか。

 

だからそれならAudiostockに登録して、売れるBGMをつくろう、って道を指し示すほうが吉です。ランサーズで小さい仕事を取っていこう!とかでもいいです(認定ランサーになったからいくらでも言える!笑)。

 

そうしないと心の奥の方に埋もれている「どう猛な才能」は起きません。普段牙を抜かれていますからね。

 

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では最初に戻ってthis is meみたいな曲を作りたい、ってなったらどうするかですが。

コードを調べる、

そのコードを弾けるようにする、

弾けたらメロディを乗せてみる

使われている楽器を調べる、

同じ楽器で自分のアレンジをしてみる、

です。

 

それやってみると、耳コピとか、コードの基礎知識とかが必要である、ということがなんとなくわかりますが、それを教えていると1年経ってしまうので、それをせず、とにかくめちゃくちゃでもいいので作ってみます。時々手伝います。それでサビだけでも一緒に作ると、何かが見えてきます。

「自分の作ったものに対して感じる」何かです。これはあえてしっかり感じてもらいます。

 

この時何を感じたかは明確でなくてもいいです。結論を出さなくてもいです。潜在意識にしっかり組み込んでもらいます。

すると二日後ぐらいに、ふっと「ああ、もっといいピアノ音源が欲しい」とか「あのバスーーン!っていう音だしたいなぁ」みたいになります。

で自分で調べます。

 

そして自分で調べると発見があります。無料ソフトとかもありますよね。無料サンプルとか。作り方の動画とか。

それができるようになると、

自分の作業が、自分の中で意味を持ってきた時

が訪れます。

 

あとはこちらはサポートするだけです。

 

そして和音の繋げ方がわからない、とか、スネアの位置がわからない、とかって話になりますので、その都度"聞きたいこと"は教えますが、コード進行のレッスンとか、ドラムの叩き方レッスンとかはしません。Youtubeにあるからです。

 

そしてその先に「あれ?結局なんでもいいの?」

ってなりますので、「なんでもいいよ、珍しいもの作ったり、好きな人のパターンをどんどん真似て、飽きたら自分で考えればいい」となります。

そして「自分で考える」という段階になった時、伝統や、流行、尊敬する人のやり方などに対するジレンマがやってきます。自己のやり方に信念があるかないかが問われる瞬間です。自分の欠点や弱点も理解します。でもそれらは最後は最高の武器になります。

そういうことを推進している方法論はないのか、って話になります。

そうしてそこで初めて不定調性論的な思考があるかないか、が問われます。

 

だからそういうことを書いてるブログが必要だと思い、音楽制作活動で一番高い壁にぶつかったところで「自分が良い!って思ったことをやるしかない」っていう方法論があるよ、とオススメしているわけですね。

 

this is me