音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

非視覚的な上昇連続転調;85, Summer Soft他/ Stevie Wonder

スティービー・ワンダーの不定調性進行分析

85, Summer Soft/Sweet Little Girl / Stevie Wonder

 

 

Stevie Wonder - Summer Soft (Lyrics On Screen) - YouTube

<スティービーレポートからの抜粋>
事例82;Summer Soft (CDタイム0:00-)
1A
F#6 |F7 |EM7(13) |D#7 |
B | B/C# |F#M7 |F#M7 |

F#6 |F7 |EM7(13) |D#7 |
B |B/C# |F# |F# G#m7/C#|

1B
F#6 |Cm7 |B7 |B♭m7(11) |
G#m7 |G#m7 C#7 |F#7 E7 E♭m7|D7 D♭7sus4的 |
サビ;
Bm7 |E7 |Bm7 |E7 |
Bbm7 |C#7 |F#7 E7 E♭M7 |E♭M7 D♭M7 |G#m7/C# |

2コーラス目Bメロ
2B;
F#6 |Cm7 |B7 |B♭m7(11) |
G#m7 |G#m7 C#7 |F#7 E7 E♭m7|Dm7(11) Dm7/G的 |
2サビ
Cm7 |F7 |Cm7 |F7 |
GM7 |Am7/D |G7 F7 Em7 |E♭m7(11) E♭m7/A♭的 ~サビを半音ずつ上げていく

C#m7 |F#7 |C#m7 |F#7 |
G#M7 |A#m7/D# |G#7 F#7 Fm7 |Em7(11) Em7/A的

~サビを半音ずつ上げていく

 

サビ最初のコードがFm7-B♭7になるまで上げる。

 

この曲の特徴転調。

後半BからFまでの、6回の上昇転調が起きている。

スティービーらしい転調の接合部分は、遠心力で振り回されるような非視覚的転調感である。

なお転調部分のコードは良く聴き取れなかった。「 D♭7sus4的」と書かれたコード部分である。機能和声論に準じている私の耳で、これなら自分でも転調できるであろう、というコードで聴き取り解釈したので、このコード部分は各位で聴取して模索して頂きたい。


こうした上昇進行も、彼のスタイルであろうと感じる。

精神的高揚をもたらすパターンの伝統についても言うまでもなく、なにより空間把握において“天井という概念がない”という感覚であるから、上下の感覚の自在さを表現されているのがこの上昇転調の技法なのではないかと感じる。

===

なお、こうしたどんどん上昇する転調は、ゴスペルミュージックでよくみられる手法で、天上の神に近づくような心境を表す、という事です。
聖歌隊で歌っていた経験もあるスティービー、彼にとってのこの手法への理解が感じられます(2016追記)。



 AD

   

   

 

 

Sweet Little Girl
(旧ブログ記事より)


Stevie Wonder - Sweet Little Girl

C#7 |% |F#7 |% |D#7 |G#7 |C#7 |% |
C#7 |% |F#7 |% |D#7 |G#7 |C#7 |% |

F#7 |% |A#7 |% |F#7 |D#7 |G#7 |% |

 

これは見ての通り、7thコードによってできています。

 

こういうのをメロディだけで作って、あとから7thコードだけ付けていく、ということもできますが、やはりイメージしやすいのは、7thコードを連続させる音楽性に慣れていってから楽曲制作を重ねていく方が簡単だと思います。

 

この曲もそうですが、I7はじまりでAメロを作り、IV7でサビやBメロをはじめる、という形式を守れば、展開感を出せますので、こういった基本はポピュラー音楽理論や作曲理論を十分マスターしてからトライしてください。

 

あとはI7から各7thコードへの進行感をマスターしなければなりません。

 

たとえば、
C7-C#7=温度を上げる
C7-D7=1ステップアップ
C7-Eb7=風を受けて
C7-E7=平行短調にむけて
C7-F7=一般的I-IVブルース展開
C7-F#7=裏返し!
C7-G7=一般的I-Vブルース展開
C7-G#7=強制的納得
C7-A7=任意的納得
C7-A#7=納得して前進
C7-B7=クールに前進
というようなイメージがぱっと出てくるようにしておけば良いのではないでしょうか??

 

これらが連続するとまた異なるイメージを生んでいきます。これを作曲時、編曲時の動機の元にしていくわけです。

 

www.terrax.site

 スティービー・ワンダーで商品を検索