音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

〇〇〇〇ができるまでは〇〇〇〇はやっちゃダメ!;コードの自由利用作曲(不定調性)について

 

旧ブログ記事の更新です。 

 

インターネットの普及は、個人の自由な情報発信が許容されています。

こればかりは、サービスの利便性とのディメリットを考えた時、どうにもならない問題である、と思います。

 

もしあなたが間違った情報を広めてしまって、読んだ人が活用し、巷間で「とんでもなく恥をかいた!弁償しろ!」と言われても、これは致し方のない出来事であると思います。風評被害に関わるような悪質なデマは別として、こうしたSNSサービスは自由に情報発信ができる事がそもそものツールの意味です。

 

難しいですが、あなたが正しいと信じるなら、どんどん発信していく方が、あなたのためになります。誤りは自分で気がついたら、一つ一つ正してゆけばよいと思います。

 

厄介なのは、正しい知識、というのは「古い知識」である可能性もあり、「一時的にトレンドではなくなってしまった伝統的観念」である場合もあります。「現代型に変質する前の原初の姿」かもしれません。そして変わってしまった情報が100年後には通念になっている場合もあります。また「伝統的知識」がそもそも変質した通念になっていることもあります。

 

ただ人・社会・組織を身勝手に貶めたり、自分自身を傷つけたりするような情報は、「犯罪」ですので、それを続けていればあなたは自由な情報発信が出来なくなります。

もし自由な情報発信がしたいなら、ある程度は自分の社会に対する責任のようなものとともに発信していこうではありませんか。

あとは語りたいことをひたすら語るのが良い、と思います。

 

 

和音について考えてみましょう。

 

まずスティービーのこの曲を聴いてください。
Baby Don't You Do It


Stevie Wonder - Baby Don't You Do It

 

Do Yourself A Favor


Stevie Wonder "Do Yourself A Favor"

この曲はもうコード一発ものといってもよいでしょう。
でもメロディの展開がとても豊かです。

 

この雰囲気をよく聴いて、似たようなメロディを自由にコード関係なく、鼻歌で自分なりに作ってみてください。

 

まずコードブックを用意しておいてくださいね。ネットのコード表でもかまいません。

そしてE,E7,Em7を覚えてください。

 

ギターだと簡単ですね。

さあ、どうぞ、この三つで曲作ってください。

 

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とりあえずワンコードの曲なら書けますね。では三つとも使ったらどうでしょう。
たとえばスティービーに次のような曲があります。


Stevie Wonder - Gotta Have You

 

この曲ベースがずーーーーっとE♭です。ベース音を聴いてみてください。
E♭ |Fm7/E♭ |G♭/E♭ |Fm7/E♭ |(厳密にはこうですが)

 

ちょっとコードは違うのですが一曲丸ごとE♭なんて信じられませんね。

 

いきなり分数コードは無理ですから、
E |E |Em7 |Em7 E7 |
みたいなコードをシーケンサーに打ち込んで、Aメロ、Bメロ、サビまで展開を作って一曲作ってみてください。

 

いかに音楽的脈絡を作る能力が必要か、分かると思います。

もう少しコードたくさん使いたいなぁ、という場合は。
では、半音広げましょう。

 

E,E7,Em7

 

を半音あげて、

F,F7,Fm7

 

または更に半音上げて

F#,F#7,F#m7

 

ではここでもスティービーの曲を。

Don’t Drive Drunk


Stevie Wonder - Don't Drive Drunk

同曲(間奏以外)は、

C |B♭ |

だけです。つまりさきの作ったコードで言うと、EとF#だけでこの曲作れるわけです。
厳密にはリフミュージックなので、この曲のベースラインが作っているリフのようなラインを作れることがとても大切なセンス!


トランス状態になれるボレロ的な繰り返しがたまりません。

 

聴いて生まれるイメージを作り、更にそれを自分の音楽に落とし込むトレーニングです。
1分程度の曲でも良いので、作ってみてください。

では、コードを下記に書き出してみましょう。
C D E F G A B

C# D# F# G# A#

Cm7 Dm7 Em7 Fm7 Gm7 Am7 Bm7

C#m7 D#m7 F#m7 G#m7 A#m7

C7 D7 E7 F7 G7 A7 B7

C#7 D#7 F#7 G#7 A#7
(メジャーコードだけの曲はたくさんあります。m7を使ったのはただのマイナーコードだと性格がきつすぎてそれが邪魔することがあります。もちろんお好みでただのマイナーコード使ってもよいです。また7thはあらゆるコードへのブリッジになるのでここで用いました。その他のコードを知ってる人はこの群に加えて使ってもよいです。)

 

いきなりは多すぎて無理ですよね。そこで「和声単位作曲」というやり方を取ります。
1.メジャーコードだけで作ってみる

C |D# |F |E |A |D |F |G# :|

2.メジャーコードとマイナー7thコードだけで作ってみる

C |Cm7 |D# |D#m7 |Dm7 |C# |B |B :|

3.#がつかないコードで作ってみる

C |Bm7 |A |A |Am7 |C |Gm7 |Gm7 :|

4.2種類だけで作ってみる(C-C#m7とか気に入った進行を見つけて)。
C |C |G# |G# |

5.3種類だけで作ってみる
C |C |D#m7 |D7 |


みたいなアイデアいろいろ湧くんじゃないか、と思います。これが不定調性の和声利用です。

 

で、これで作っていてV-IやII-Vのモーションを見つけられる人、られない人、いると思います。どちらでも構いません。「これ、なんか聴いたことあんなぁ」というのがあって気に入ったらパターン化して使ってみてください。

 

また気がつかれた方もおられると思いますが、コードはシンプルでも、そこに折り重なる、ベースライン、ドラムグルーヴ、メロディラインのフェイク、その他の楽器の味付け、つまりアレンジがうまくいかない為にこうした曲はつまらなくなる、という先入観があり、コード進行に、なんかよくある展開に逃げてしまうという傾向もあるのではないかと思います。または色彩感豊かなものを求める国民性。トランス状態への昇華を音楽に求めていない国民性かもしれませんね。

 

まず自在に弾き語りで少ないコードの曲を作りながら、自分だけの景色観、印象を追求した作品を、その他の"普通の"作品と並行して作ってみてください。そして楽器一つで活動しながら、たくさんの仲間と出会って、一緒にアンサンブルしてください。アレンジが得意な人に出会ってください。


スティービー・ワンダーは11歳でデビューし、18歳までにヒット曲をいくつも飛ばしながら、そこから音楽大学に行って作曲と編曲科の修士になっています。好奇心のダムみたいな人だったそうです。さらに目が見えない、という状況まで音楽の方法論に昇華してしまった人だと私は思います。

 

こういった方法を掲げると、

「あれは間違っている」「伝統的な手法ではない」

などと指摘されることがあります。もっと巧みな否定の言葉も多数あります。

あなたはそれに従う必要はありません。それを判断するのはあなたの責任です。

 

本当に自分がやりたい方法、で音楽をやってください。

 

〇〇〇〇ができるまでは〇〇〇〇はやっちゃダメ!

 

はある種鉄壁の論理で日常を束縛してきます。

2面クリアできないと3面に行っちゃだめ。

高校行ってないのに大学行っちゃだめ。

結婚していないのに子供作っちゃダメ。

免許持っていないのに車乗っちゃダメ。

 

 

夕食食べてないのにデザート食べちゃダメ。

準備運動していないのに走っちゃダメ。

売れてないのに音楽語っちゃダメ。

 

これとあなたの人生のいくつかの選択肢は、全く無関係です。

違法行為はもっての外として、あなたの倫理観といつも向き合いましょう。