音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

単語を並べるだけでもストーリーはできる;True Love / John Scofield

2018.4.4→2020.9.11更新

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True Love / John Scofield

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こういう音楽を、ふむふむ(。 ・ω・))フムフム.って思いながら聴ける人は、楽器が弾ける人が多いと思います。逆にジャズ、フュージョンをバンドなどで演奏したことのない人は

「つまらない」と感じるかもしれません。そのくらいこの手の音楽が持つ情報量って独特です。

音楽ですから自由に聴けばいいのですが。

 

ジョン・スコのギターが大人のつぶやきのような感じから始まり、いつものように盛り上がってちょっと東洋調な感じのソロを後半聞かせたりしてなかなか味わい深い曲です。

 

この人のリズムの「モタリ」(フレージングが少し後ろに引っ張られるようなかんじ)がちょっと演歌調で、日本人は聞いててお酒飲みたくなるtime感です。

 

Dm7 |E7(#5) |F6 |G7 |
Bb6 |F6 |Ab6 |Eb/G |
Fm7 |Bb7 |Cm7 |Db7 |
Ab6 |Bb6 |

Dm7 |E7(#5) |F6 |G7 |
Cm7 |% |% |% |
% |% |% |A7(#9,b13)

 

 

   

   

 

コード感をみてみましょう。

センターをFにすると、
Dm7=VIm
E7=VII7
F6=I


G7=II
でFリディアン的でもあります。
Fm7からはセンターをEbにすると、
Fm7=IIm
Bb=V
Cm7=Vim
Db=VIIb
Ab=IV
となり、なんとなくキーは確定できそうですが、どうでしょう。

 

F6-G7はCにもAmにも向かいません。
Ab-BbもCmに向かいません。

 

 

6thが効果的ですね、「曖昧さ」イメージを作ってくれます。愛は曖昧。愛舞。
C6=Am7なので、ぼやっとメジャー感を消すことができるんですね。

 

またDm7-E7(#5)のサウンド感がインスピレーションを与えてくれます。


これはIm7-II7というモーダルな進行です。例えばC=Iとすると、
Cm7-D7ですから、
c-d-e♭-f#-g-a-b♭

というモードが浮かび上がってきます。

ちょっとスパニッシュ的で情熱!という感じ。それだけでtrue love!という感じ。


ドリアン#4と呼んでいるハーモニックマイナースケールから出てくるモードです。

 

またBb6 |F6 |Ab6 |Eb/G |という流れもインスピレーションを感じます。

これはI-V-VIIb-IVというストーリーの転回感を与える進行です。
 

夢と希望、朝の雨、夜の静かな香り、君の奇麗な瞳。

というような何となくロマンチックな単語が並んでいるだけで、でも何を言わんとしているかは明瞭ではない。

現代の映画のシュールなセリフでも聴くような、または洗練された散文詩を読むような感覚?とかわかります??

 

耳に入ってくる言葉の断片、フラッシュバックの記憶を遊ぶ。

こういうのも理屈よりも印象力を優先させる勇気が必要です。

自分でその作者の言葉を創造する方法をお勧めします。

 

 

最後に、6thコードのイメージが浮かぶようなケーデンスを書いておきます。
Dm7-G7(9)-C6
Ab6-Bb6-C6
C6---B7---Bb6---A7---Ab6---G7---Bb6-B6-C6
トップノートを
a-a-g-g-f-f---g-g#-a

とすると、このブログで紹介したようなスティービー進行ができ、進行感が生まれます。

 

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