音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

単語を並べるだけでもストーリはできる;90, True Love / John Scofield

90, True Love / John Scofield

 

https://youtu.be/EkeeBTqYLmg

 

 

 

どことなく耳障りが良いのですが、いまいち印象派の絵画のようにボヤーッとした雰囲気しか感じることができないかもしれません。

 

音楽は、聴き方そのものに「こう聴きたい」と決めてるのは自分なので、そう思って聴いてるうちに印象が悪くなってしまう場合があります。「こう聴きたいのにこう聴けない」という想いが頭の中でぐるぐるしてます。慣れるとそういうことは無くなるのですが。

 

だからいろいろ考えていかないと音楽って「聴こえてこない」んですよね。

「そんな面倒な音楽聴かねーよ」

という時代になってしまったので、そういう意見はとりあえず放置します。

 

だからコードだけでも弾ける人は弾いてみると、ああ、いいね。とかなるし、歌詞が好きな人、メロディが好きな人、ちょっと印象に残るところを「積極的に探してみる」と、全然印象変わりますよ。

 

これは音楽に限りません。好きなものは積極的にすき感をその中に追求するし、嫌いなものは積極的にキライ感をそこに追求するものです。で、どんなに名曲でも、興味・関心がなければ、「ふーん」だけです。

これってもう心の働きだけですよね。

 

その辺をあなたがどう思いますか、ってことです。

 

ゆえに好きな音がこれだけたくさんあって、

どんなふうにやってもいい音というのはできて、

人がいいって思う音が自分が嫌いだったり、

暫くすると、それもいいな、って思えたり。

 

なぜですか?

 

では、あなたの音も、上手く説得しながら聞かせることができたら、相手は「いいね」って言うかもしれません。商談などにもこのテクニックはよく使われます。

 

あなたの音楽が受けないのは、あなたに自信がないから、だけかもしれません。

 

じゃあ、自信つけるには?。。ですよね。そこは無意識の領域をどう変えていくか、だけです。最先端科学になってきますね。自分の幸福を遠慮せず追求しよう笑。

 

Dm7 |E7(#5) |F6 |G7 |
Bb6 |F6 |Ab6 |Eb/G |
Fm7 |Bb7 |Cm7 |Db7 |
Ab6 |Bb6 |

Dm7 |E7(#5) |F6 |G7 |
Cm7 |% |% |% |
% |% |% |A7(#9,b13)

 

優しく穏やかなジョンスコのナンバー。
 

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コード感をみてみましょうか。

センターをFにすると、
Dm7=VIm
E7=VII7
F6=I
G7=II
でFリディアン的でもあります。
Fm7からはセンターをEbにすると、
Fm7=IIm
Bb=V
Cm7=Vim
Db=VIIb
Ab=IV
となり、なんとなくキーは確定できそうですが、どうでしょう。

 

F6-G7はCにもAmにも向かいません。
Ab-BbもCmに向かいません。

またA7(#9,b13)は1980年代のサウンドですが、久々に聴くと何やら新鮮な感じもします。

 

6thが効果的に使われていて、サウンドが曖昧になっています。
C6=Am7なので、ぼやっとメジャー感を消すことができるんですね。

 

この曲はDm7-E7(#5)のサウンド感がインスピレーションを与えてくれます。


これはIm7-II7というモーダルな進行です。例えばC=Iとすると、
Cm7-D7ですから、
c-d-e♭-f#-g-a-b♭

 

というモードが浮かび上がってきます。


ちょっとスパニッシュ的で情熱!という感じ。それだけでtrue love!という感じで作曲が進みそう。


これは不定調性ではドリアン#4と呼んでいるハーモニックマイナースケールから出てくるモードです。別に知らなくてもなんとなく作れます。その代りドリアンを熟知している必要があります。この辺は勉強というより、弾きまくった結果の経験が自然に作り出すもの、と言ってもいいかもしれません。

 

またBb6 |F6 |Ab6 |Eb/G |という流れもインスピレーションを感じます。


これはI-V-VIIb-IVというストーリーの転回感を与える進行です。
まるでそれぞれの進行が文節の断片のようにイメージをつなげているように思います。

 

夢と希望、朝の雨、夜の静かな香り、君の奇麗な瞳。

というような何となくロマンチックな単語が並んでいるだけで、でも何を言わんとしているかは明瞭ではない。

現代の映画のシュールなセリフでも聴くような、または洗練された散文詩を読むような感覚?

聴く側は耳に入ってくる言葉の断片はあまり気にせず、自分でフラッシュバックの記憶を並べて遊ぶような。そういうのはアイドルソングでもありますでしょ?言葉とイメージがすごくリンクして作られる勝手な世界観。根拠はないけど心地いところを自然と作っちゃう。こういうのも理屈よりも印象力を優先させる勇気が必要です。

「ストーリー」というのは作者が作る、というよりも聴き手が作るところがおっきいです。小説のような世界でもそれは同じです。作者に依存すると「これは好きだけど、これは嫌い」とかになります。これは作者のその作品毎の表現力が自分にあってるかあってないかで作品を見るからです。「作者依存」。それが楽しければいいですが、辛ければ自分でその作者の言葉を創造する方法をお勧めします。

「雨」

って言われるだけでは、どこでいつどんな雨が降ってるか分からないじゃないか!

とせずに、勝手に想像すればいいんです。作者の言葉の流れに応じて。

そして作り手も、どう解釈されるか、なんて絶対に決められないんだから、自由に思うがまま作ればよい。まあそこはいつも葛藤なんですが。

(クライアント仕事の場合は、自分は作業人であり、クリエイトするのはクライアントです。)

 

最後に、6thコードのイメージが浮かぶようなケーデンスを書いておきます。
Dm7-G7(9)-C6
Ab6-Bb6-C6
C6---B7---Bb6---A7---Ab6---G7---Bb6-B6-C6
トップノートを
a-a-g-g-f-f---g-g#-a

とすると、このブログで紹介したようなスティービー進行ができ、進行感が生まれます。

 

簡単な音楽ではないけど、「感じどころ」はいくらでもみつけてみましょう。自分なりの知識で良いです。年々どんどん広がりますので、「この曲はこうだ!!」って決めつけて放置しないほうが良いです。

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