たまの不定調性進行分析
ロシヤのパン / たま
https://www.youtube.com/watch?v=aQs0BJwpl54
日本が誇る最強のプログレッシブフォークロックバンド。いや、ジャンルで分けること自体無意味だと教えてくれるレジェンド。
イントロはコードにならないんですが、あえて書くとすると、
AフリジアンM3,M7| % |% |% |
B |B |AフリジアンM3,M7| % |
G/B F/A |G/B F/A |G/B F/A |G/B F/A |
E/G# |F#m |% |
B |% |AフリジアンM3,M7| % |
B |% |AフリジアンM3,M7| % |
この曲の主となるコードはこのイントロの不思議なハーモニーによりA△なんでしょうが、b13とM7が同居しています。ハートをガッツリわしづかみされませんか?
強いて書くなら、AM7(b13)です。表記に意味はないと感じさせらレます。具現化できることがとても大事ですね。
このサウンド聞くと、変な怖さを感じる人はいませんか?
どこか現代社会に即していない独自の意識空間で成り立っている人たちがいまだにそこに存在している感
への恐怖です。
恐怖というと具体的すぎますが、「自分の意識の中にある世界」ってこのくらい淫らと清楚が同居している空間じゃないでしょうか。社j回だけが清楚であろうとしていますが、実際はそんなことはありません。
そういった「実は心は混沌だよ」って教えてくれるバンドです。
カッコつけても、かっこ悪くても関係ないよ。感じるか感じないかを選んでるんだ、って訴えてきます。
この曲でもメジャーコードが和声単位=制作の起点となる和音となって作られている、と考えることもできます。
F#mへの流れは、ベースラインが下降していくので、音楽的に自然なまとまりを見せています。
イントロからAメロ頭のリフのわざとぶつけるような印象が、この曲のテーマになっているというか、妖怪のことでも歌っているようなメッセージがちゃんと具現化されています。
学校では絶対教えてくれない知識が、この演奏の中にありませんか?
表面的なものではなくて、それを生み出す意識や考え方の過程みたいなものです。
たとえば、この曲は、
|:B△-A△:|という流れでメロディを作るトレーニングなどが必要です。
I-IIの交換進行は「物語が続く感」、と私は感じます。
こういう印象が「コード進行の使い処」を把握させてくれるわけです。
印象は自分で作るしかありません。
IIがIにむかうことで、「だけどね、だけどね・・・云わなぁい」というような何か裏があるような、少しだけ不条理で奇妙な雰囲気を醸し出している感じにイメージを膨らますことができます。
あれ、、、この先ってまさか自分で作らんといけない感じ??
っていう恐怖を感じたら、そこが真のスタートラインなのかもしれませんね。
たま情報提供;マーサ
シンガーソングライター マーサ(大櫛雅子)のブログ♪