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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

音楽活動で何を優先するか?38, Bodhisattva / Steely Dan

スティーリー・ダンの不定調性進行分析

38, bodhisattva / Steely Dan

 

 

 

Steely Dan - Bodhisattva (With Lyrics) - YouTube

G7 |% |% |% |

Cadd11 |% |G |% |
EbM7 |A7(#5) |Dm7 |F6 |
EbM7 |F6 |G |% |

※一行目は|G G7 |と|C C7 |や
|G G7sus4,10 |と|C C7sus4,10|とか
|G F/G |と|C Bb/C|のように弾いていると思います。

 

が繰り返されます。

 

コードの連鎖としては、ドミナント7thがありませんので、どことなく変な感じがするかもしれません。

しかし、流れは奇麗ですし、最後はVIb-VIIb-Iという流れで、納得させられます。

 

G=センターコードで、次にIVに移行し、まさにブギか!と思わせておいて、VIbM7のEbM7に行きます。これは次のA7に流れるはずだったEm7(b5)のルートEが半音下がった、GマイナーキーのVIbサブドミナントマイナーコードです。手癖で動けるコードなんです。理論の美しさは音楽家の手癖の利便性から作られている、と言ってもいいかもしれません。

 

A7はII7ですから、本来b13の音は乗りません。
Gマイナーのキーのとき、コードスケールがAロクリアンM3となり、そうなればb13thが出てきますが、それを意識してつくる、というよりも、ぱっと押さえて、いつものマイナーコードへのII-Vと捉えて作っていく方がしがらみがなく楽しいのではないでしょうか。つまりこれも手癖なんです。

 

理論ガチガチ!!というのは、そうですね、たとえば、

マラソンする前には必ずストレッチしますよね。

でももし、いきなり町で暴漢が襲ってきたら、ストレッチする間もなく全力で走らなければなりません。

 

これはどういうことだと思いますか?

 

掟破りです。何が重視されたのでしょう。

 

あなたの命への執着がいきなり走って肉離れを起こす可能性への懸念を上回ったんです。

 

だったらマラソンの時もストレッチ要らなくね??走りながらストレッチしたら??

最初は大股で歩くとか、なんかそういうふうにしたら??

とかいろいろ考えますよね。

 

あれは暴漢が襲ってきたのだからあの時は仕方がない、という考え方は、

 

この曲はSteely Danだからできるので、自分は無理。

 

と言っているようなものです。それではあなたの才能は潜在意識の奥底から目覚めません。またいつのまにかいつものあなたに戻ってしまいます。

 

セオリーを学ぶことは大切ですが、その先にはいつもイレギュラーな偶然、事件、無理がたたるときが来ます。その時セオリーは無くなります。頼れる方法論なんて何もなくなるのです。

その時、何が頼りかって言うと、あなたの直感です。

最後はあなたのハートがどのように豊かにそれを判断するか、であると思います。

 

ゆえに拙論は、いつ暴漢が襲って来てもすぐ逃げられるように、または立ち向かっていけるようにあなたの直感と感性をみがこう!!と申し述べているわけです。人生初だって本番。あなたは休んでいるかもしれませんが、命は刻一刻と砂時計の砂のように零れ落ちています。

 

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何の話だっけ? 

あ、そうそう

EbM7-F6-GではDの音を固定して動かせる進行になっています。

これも一つの技です。支点があると、変な進行でも意味を感じさせます。

 

CM7-Eb7(13)-BbM7(9)-Cm7

とかっていう進行をcをトップにおいて弾いてみて下さい。

なんか訳ありの進行、という感じがしますから。

 

なお最初のCadd11ですが、これはメロディにFの音があるために、このように書きました。

このサウンドですが、
Dm7-G7-Cadd11というときのCadd11のヴォイシングを、低音からC-F-G-Eとして使うんですね。

作っていて、「あれ。変?」となっても一度は自分の耳を信じて作ってみたら結構流れと前後関係に沿った面白い和声の流れができるのではないでしょうか??

 

こうした流れを作ってしまうのも不定調性感覚と言えると思います。

 

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