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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

ブルースを青以外のグラデーションに。先入観を壊せる人=天才;ユーミンレポート61

2018.3.21⇨2020.5.7更新

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歌詞については掲載しておりませんので

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Many is the time

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Aメロ~(アルバム収録タイム 0:25-)
Dm7 Dm7/C |B♭M7 |Am7 Dm7 G |B♭M7 A7 |
Dm7 Dm7/C |G B♭M7 |Am7 Dm7 G |B♭M7 A7 |
Bメロ
Dm7 A7/C# |C G/B |B♭M7 A7 |Am7 Dm7 |
Gm7 A7 |Dm7 Dm7/C |B♭M7 A7 |Am7 D7 |
サビ
Gm7 C7 |FM7 B♭M7 |Gm7 A7 |Dm7 |
この曲では「同じようなメロディに異なるコードを乗せる」という、ここ何枚かのアルバムで始まった新たな技法が繊細に使われてます。

 

Bメロでは、まったく同じメロディに違うコード進行が当てはめられ、その技法が確実に意味を持っているように感じたます。

 

虹の下のどしゃ降りで

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ポップな曲調ですが、結構不定調性しています。

Aメロは
Eb/F |% |Bb/F |% |
Eb/F |% |Em7 |
Bm7 |E7 | Bm7 |E7 |
Am7 |D7 |Dm7/G |% |~

こんな感じで分数コードとII-Vの組み合わせで自在に展開する「中央フリーウエイ」法。コード感とストーリー感をマッチさせるメロディ作りのテクニックが必要です。

 

Escape

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Aメロ(アルバム収録タイム 0:39-)
A♭ |G7 |C7 |C7 |
F7 |F7 |G7sus4 |G7 |~
キーはCmっぽい見かけだけど、C7=I7やF7=IV7などが調への帰着を回避します。

ビートルズの作品的でもありながら、よりジャズ的な和声感を持たせたユーミン的ブルースサウンド。

 

ユーミンのブルースサウンドは、ブルーというよりもパープル、ライトグリーンなども混ざったような「グラデーションブルース」。

ビートルズが拡張したロック的ブルースを、さらにユーミンはポップサウンドの中に溶け込ませ、他のコードと同様にブルース7thもポップサウンドに並行して用いることを学びました。

先入観を壊せる人が天才だと私は思います。

 

ブルースなんて聞かないわ、なんて言われそうですけど笑。


C7 |F7 |C7 |C7 |
と流れたとき、すぐにブルースだと感じないで自分の演奏をしたら新しい演奏、できると思いません?ひんしゅく買うかもですが。あなたが有名になるまで。

 

 

Forgiveness

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エッセイソング。

Forgiveness - YouTube

この曲での印象的なコードがあります。Aメロ~とってみると、
EM7 F#m/E |EM7 B/D#|C#m7 C#m7/B |F#/Bb F#m/A |
E/G# D#7(b9) |G#m7 C#7 |F#m7 F#m7/B |

EM7 F#m/E |EM7 B/D#|C#m7 C#m7/B |F#/Bb F#m/A |
E/G# Em/G |CM7 B7 |Em7 Em7/D |F#m7 B7 |
これも不定調性的に、ヴォイシングを動かしながら作ることができます。

キーはEなのですが、上記二段目にE/G#-Em/Gと言う流れがあるのですが、ここがなんともけだるい感じでの落差があり絶妙に思いますが、いかがでしょう。

 

若干上段と違う動きをするんですよね。
ここはベースラインが落ちていくので、それを活用しているわけです。


ここではトニックであるEがいきなりEmになるのですが、これだけ調が動いていると、E/G#がトニックコードに感じられません。ゆえに、主和音のはずなのに、サブドミナントみたいに響き、その効果を利用して、Em(本来主調転調)になる激しいコード変化の雰囲気が、不定調性的な異空間で押さえられ、何やらつまづいたようなけだるい展開になっています。何書いているか分かりませんね、、、。理屈より、弾いて覚えてしまった方が早いです。

その時常識とか理屈で聞こうとしないで、用語なんていいのであなたがどう思うか、だけです。それが必要だと思ったらあなたの曲で使ってください。

 

 

ついてゆくわ

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この曲もコードがセクションで違う!!
って何を言っているか、と言うと、一応コードがサイトに出ていたので、まずはご覧下さい。

http://gakufu.gakki.me/m/?p=DT05905&k=m5


キーをCにしてあります。

ちょとアルバムバージョンと歌詞が違うのですが、
C C/E F Dm7
と流れる一行目と、
Am Am/G F C/E
と流れる所はメロディが同じです。

他のサイトでは同じになっているものもあるようですが、音源を良く聴いてみて下さい。


最初は明るく、次は陰りを帯びる、同じメロディが一人の存在のように、陽の光を浴びたり、影に入ったりするような感じです。象徴的でちゃんと考え込まれています。それがクオリアという形で受け取れるか、ではないでしょうか。理屈や技法ではなくて。

 

勉強すればするほど「グッとくる」ことを忘れてしまいがちです。

その直感だけで行動を起こせる時ってありません?

 

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