音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

理論ではなくコード感を扱う~ユーミン歌詞・コード考56★★★

ユーミンの不定調性コード進行研究

ユーミン歌詞・コード考 / アルバム「KATHMANDU」2

歌詞については掲載しておりませんので

www.uta-net.com

こちら等にて確認ください。

 

   輪舞曲(ロンド)

 

クロッカスの花言葉には「愛したことを後悔する」というのがあるそうです。ギリシャ神話の悲恋の物語からきているようです。この花は野原にポン!と置かれた造花のような存在感があります。


フォルクローレとは、フォークロア「伝承」とか、という意味。その地に伝わるであろう美しき恋の物語、と言うような感じでしょうか。

 

タピストリィはタペストリー「壁にかける刺繍の縫物」ですね。
なんだか象徴的な言葉が並んでいるような気がします。語感が音楽していますね。

 

ロンドというのは、音楽の形式ですが、"ある同じ旋律(ロンド主題)が、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される楽曲の形式のこと。"とwikiにはあります。

主題と挿入部が繰り返し現れる形式です。繰り返される日常のこと、二人で紡ぐ昼夜のこと、そういったイメージを感じます。

 

フィエスタとは、フェスタ、お祭りのことでしょうか。

 

人生の悲哀は、思い通りに行かないこと、ですね。
情熱的曲調が、炎を感じさせます。この炎は「歓び」であり、哀しみに吸い取られる運命にあります。いずれ悲しむと分かっていながらもその歓びに惹かれるのが人の心。

「二人でなら乗り越える、っていう覚悟を決めないとだめよ!そうでなかったら馬鹿を見るわよ、永遠に。」というメッセージが見えるようです。
自分から足かせをはめるような誓いの言葉を口にするなら、幸せそのものとをくっつけるような足かせを探しなさい。その場の軽い気持ちなんてすぐ、哀しみの溶岩にあぶられて溶けてしまうけど、あなた大丈夫?みたいな。

 

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Midnight Scarecrow

以前の曲で、似たような表現がありましたね。
車のライトに照らされて、伸びては縮む自分の影のことを歌った歌詞です。
ここでは「踊る案山子」と書かれています。ユーミンの目の付けどころを、示す一つのポイントだと思います。何に対してどう感じるかを探れるところです。

また「明日にしてと切って」という表現は、叱ってください系の表現手法と類似しますね。

 

Walk on, Walk on by

(ユーミンレポートより)
Aメロ(アルバム収録タイム 0:43-)
B♭M7 |Am7 D7 |Gm7 Fm7(11)(B♭7が挟まれている可能性もある)|E♭M7 |
A7 D7 |Gm7 Gm7/F |Cm7 |Cm7/F |
B♭M7 |Am7 D7 |Gm7 Fm7(11)|E♭M7 |
Cm7 F7 |Dm7 Gm7 |Cm7 Cm7/F |B♭M7 |
Bメロ
B♭m7 B♭m7/A♭ |B♭m7/G B♭m/C |FM7 B♭m7 |F |
B♭m7 B♭m7/A♭ |B♭m7/G B♭m/C |FM7 |Cm7 Cm7/F |
=degree=
(key=B♭)IM7 |VIIm7 III7 |VIm7 Vm7(11)|IVM7 |
VII7 III7 |VIm7 VIm7/V |IIm7 |IIm7/V |
IM7 |VIIm7 III7 |VIm7 Vm7(11)|IVM7 |
IIm7 V7 |IIIm7 VIm7 |IIm7 IIm7/V |IM7 |
(key=F)IVm7 IVm7/III♭ |IVm7/II IVm/V |IM7 Vm7 |I |
IVm7 IVm7/III♭ |IVm7/VI IVm/V |IM7 |Vm7 Vm7/I |
BメロでのB♭マイナーキーに移行しているように感じられるが、これは後半に続くFメジャーへの転調であることが分かる。しかしはっきりと「転調をした」というよりも、B♭→B♭mへの変化という「同主調転調」の感覚が独立して脳内に発生する効果を感じた。

 

ここではB♭→B♭m7の暗転は「短調に行った」というようなシンプルな理解ではなく、物事の深い部分を見つめた結果、意識が光源から離れ、相対的に視界が暗くなったのだ、というようなより感情的、現象的な理解をしてみると、“その進行であるべき理由”が少しずつ見えてくるのではないだろうか。

(そう思って曲を書くのではなく、コードに対するそういった印象感をいつでもコードン日感じられるように日頃から理論ではなくコード感を扱うことをお勧めします。)

 

Weaver of Love~ORIHIME

和風。のちに2000年代に登場する、元ちとせさんらがもたらす霊感的な和風ブームの先駆け曲とも言えるかもしれません。

日本の原風景には、魂や精神、命や霊が欠かせません。
どこか怖くなります。その畏れが、自然を大切にする心や、「神」を念う心になって、日本人の精神を作っていくわけですから、こうした歌は本当に不思議です。

安全地帯の「あの頃へ」。とか、同じ匂いを感じます。

 

 KATHMANDU