2018.3.11→2020.4.20更新
前回
歌詞については掲載しておりませんので
https://www.uta-net.com/artist/2750/
こちら等にて確認ください。
A(エース)はここにある
イントロ部分のコード進行を聴いてみて下さい。
F |G/F |Bb/F |Bb C |
I→II→IVの不定調性進行ですね。
ビートルズでいうと、「You Wont See Me」です。
この進行感は、あっけらかんとして、前向きで、といった感じがあります。
ここの歌詞を読むと
「さ、どうするの?」
というかんじです。で、ビートルズのYou wont see meは、というと、
「When I call you up Your line's engaged
I have had enough So act your age
電話をしても君は話し中
もうたくさんだよ、こんな子供っぽい真似は」
となっています。これは「もうたくさんだ」という感じをこのコード進行から感じとる事ができます。
なるほど解釈は違いますが、どちらも次へのリアクションを起こそうとしている感じは受けます。
こういう感じの詩ができたとき、一度は試してみても良いコード進行かもしれませんね。
ホタルと流れ星
AM7 DM7 |AM7 DM7 |AM7 DM7 |C#m7 F#m7 |
F#m7 |D/E |AM7 DM7 |AM7 DM7 |AM7 DM7 |~
F#m9 |F#m9 |F#m9 |F#m9 |
Am7 |C/D |DM7 |G/A |
AM7 DM7 |G7(13)
ユーミンらしい分数コードが続きます。
Bメロの不定調性感が心地いいです。
Man In The Moon
サビはじまり(アルバム収録タイム 0:00-)
Cm(9) |Cm7(9) |Fm7(9) |Fm7(9)/B♭ |
Cm(9) |Cm7(9) |Fm7(9) |Fm7(9)/B♭ |
Aメロ(間奏と同じ進行で入る)
Fm7(9) |Fm7(9) |Cm7(9) |Cm7(9) |
Fm7(9) |Fm7(9) |Cm7(9) |Cm7(9) |
Bメロ
A♭M7 |A♭M7 |G♭M7 |G♭M7 GM7|
A♭M7 |A♭M7 |Am7(♭5) |A♭/B♭|
このアルバムは、全体的に「停滞するコード」がコンセプトになっていた。
この曲で特筆すべきは、コード進行の逆転。
サビ始まりで展開するコード進行と、Aメロで展開するコード進行が逆転してます。
またBメロの展開も変わってます。
全音でM7コードが連続するキーはないから、不定調性的です。
天国のドア
男と女のエクスタシーがテーマ、だそうです。こういう隠喩的だけど、開放的歌詞がよりファッショナブルになったバブル期的恋愛の時代でしたよね。
『東京ラブストーリー』の時代ですゆえ。歌詞を読んでみましょう。性がテーマとあれば、高校生や大学生ニンマリする表現で一杯です。このバランス感覚はユーミンの真骨頂ですね。
SAVE OUR SHIP
地球船宇宙号のことに思えますね。
ぐっと入ってくる低音が豊か。
C/G |D/G C|Bm7 C |D /C |
Bm7 Am7 |G C |D /C |Bm7 Bm7/A |~
Em |C Bm7 |Am7 |D Dm7 |
C C#dim |Em7 Em7/D |C D |
G | C/G |Cm/G |G |~
D→Dm7や
C→C#dimや
G→G/C
が宇宙の感じを感じさせませんか?
もしくは「大きな展開」「重厚な展開」のクオリアを感じることはできないでしょうか。
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