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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

"恋をしなければ見ることのない ダイアモンドの街角"~ユーミン歌詞・コード考44★★★

ユーミンの不定調性コード進行研究

ユーミン歌詞・コード考 / アルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」3

 

歌詞については掲載しておりませんので

www.uta-net.com

こちら等にて確認ください。

7,続 ガールフレンズ

 

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リズムフェイクを伴うトリッキーなイントロ。主人公の戸惑を表現している、と言えば言い過ぎでしょうか。

 

ネガティブな表現はどこにもなく、未来は開かれる、と信じるべきであることが示されています。

 

8,ダイアモンドの街角

 分かってても書けないタイプの歌詞、、、。

 

===

 

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(ユーミンレポートより)
Aメロ(アルバム収録タイム 0:32-)
E♭M7 |D7 |Gm7 Gm7/F |E♭M7 |
A♭M7 |G7 |Cm7 |Fm7 B♭7 |
E♭M7 |D7 |Gm7 Gm7/F |E♭M7 |
Dm7 Gm7 |Cm7 F7(♭9) |B♭M7 Cm7/F Cm7/F/B♭(または後半二拍B♭7sus4) |
=degree=
(key=Gm)VI♭M7 |V7 |Im7 Im7/VII♭ |VI♭M7 |
(key=Cm)VI♭M7 |V7 |Im7 |IVm7 VII♭7 |
(key=Gm)VI♭M7 |V7 |Im7 Im7/VII♭ |VI♭M7 |
Vm7 Im7 |IVm7 VII♭7(♭9) |III♭M7 III♭7 |

 

GマイナーとCマイナーが交換されている。

ここではFm7-B♭7がpivotになっている。

 

近親調への転調は転調感の変化が弱い、という点を逆に利用したこれらの転調作品。


またAメロの最後は、IVに向かう為の常套句としての雰囲気を持っている(Vm7-I7)。

 

しかしベースが動き、和声が固定されている為、性格がにじんでいる。分かり切った展開だけにくっきりと和声感を示していないので、この部分を再現するためには、Vm7-I7-IVへの流れというものが作り出す雰囲気を熟知した上でコード感を崩す、という感覚になるまでは、なかなか感覚で演奏して再現、ということは難しいだろう、逆にVm7-I7だから、と、Fm7-B♭7とあからさまに弾いてしまうと、この曲の「そっぽを向いたようなすました感じ」は上手く表現できないかもしれない。

 

===

 

10,霧雨で見えない

ぱっとイメージできるシーンです。

 

自分が歩き始めると、後ろから車が来て自分を追い越していく。
その車のライトとともに自分の影が伸びたり、縮んだりしている。

 

これのいったい何がストーリーなのでしょう。
自分を照らすライトは、自分を注視し、そして追い越すと、もうそのライトは自分を見てはいない。自分に興味のある男性が近寄ってきてもてはやし甘い言葉をささやいては、興味がなくなるとくらい闇に自分を取り残していく。

そんなある女性の人生の象徴のようだ、とでもいっているのでしょうか。

 

もし駅から自分の家まで歩く間、こういう状況をいくつ記録できるでしょうか。
人はたいてい自分に差し迫っている問題のことを考えたり、歩きスマホしていたり、と、そこにある世界を見ようとはしなくなってきました。

 

やはりユーミンの音楽は、聴くだけ、ではもったいないですね。

 

ダイアモンドダストが消えぬまに