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歌詞については掲載しておりませんので
https://www.uta-net.com/artist/2750/
こちら等にて確認ください。
2人のストリート
サビ(アルバム収録タイム 1:13-)
C |C |B♭ |B♭ |
Am7 |A♭/B♭ |CM7 |CM7 |
FM7 |FM7 |E♭M7 |E♭M7 |
Dm7 |D♭/E♭ |CM7 |CM7 |
調が定まらない。
メロディはCメジャースケール(前半)とCマイナースケール(後半)を用いて展開。
三行目からコードが四度上がる。
主メロは前半二段と同じライン!!
ユーミンが以後使う技法の一つである「同じメロディに異なるコードを乗せる」技がここで現れてます。
ユーミンレポートではこの技が確認できた最初の曲です。
スティービー・ワンダーの楽曲『For Life In My Life』(1968)でも確認できます。
分数コードも対照的に活用され、最後は見事CM7に着地。
このA♭/B♭とD♭/E♭という私の聴取が適切かどうか、、って感じもします。
G7、Dm7/Gを使わずCM7に全音下(後半は半音上)の根音から進行するという荒技で工夫感バリバリ。
どちらの和音もC△に半音上下から絶妙に解決するコードになっており、進行感もスギョイ。
このコードに基づく下記のように一般化できるケーデンスを例示しておきます。
Dm7—A♭/B♭--CM7
または、
Dm7—D♭/E♭--CM7
これはこれでポピュラーミュージックの進行として、活用性の高い進行かも。
低音の進行感の弱さが逆に新鮮ですが、下記のようにしてみたらどう??
Dm7/A—A♭/B♭--CM7/B
または、
Dm7—D♭/E♭--CM7/E
「一般的ケーデンスでなければ音楽は脈絡を持たない」という常識を打ち破ってくれるユーミンのこれらの進行形態が痛快。引き継いでいきましょう!
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