2018.3.1→2020.4.5更新
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歌詞については掲載しておりませんので
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こちら等にて確認ください。
手のひらの東京タワー
視点が手元に移り、金色の東京タワーの鉛筆削りが、まるで一日の余韻のように印象に残ります。詞のスタイルとしてとても勉強になります。
・あなたに~~をしてあげたい
・私の持っている~~は~~ができる
・つまらないとおもわないで
・あなたに今度は~~してほしい
(又は今度は一緒に~~したい)
という流れでストーリーをあてはめていくと詞ができる、というわけです。
だれだって恋人とこういうことをしたいはずです。
この願望にはスタイルと流れとストーリーが決まっています。
妄想を打ち明ける、突っぱねられる、でも食い下がる、という流れを書くわけです。
もちろんユーミン歌詞を決して軽んじているわけではありません。
ポピュラーソングを書くとき、または書けなくなった時、この大枠を覚えておくとスランプとか関係なくなります。
・あなたにお弁当を作ってあげたい
・私の持っている畑で取れたニンジンは甘いの
・くだらないとおもわないで
・今度一緒にお弁当したい
こんな具合に。
ストーリーは決まっているんです。あとはそれをどう表現するかです。
そこが作詞家の凄いとこ!
コードも見ておきましょ!
Aメロ(アルバム収録タイム0:20-)
Am7/D A♭aug/B♭ |Am7 |A♭7 F/G |CM7 |
Am7/D A♭aug/B♭ |Am7 |Dm7 F/G |CM7 |
=degree=
(key=C)
VIm7/II VI♭aug/VII♭ |VIm7 |VI♭7 IV/V |IM7 |
VIm7/II VI♭aug/VII♭ |VIm7 |IIm7 IV/V |IM7 |
分数コードの雰囲気が、ふんわりとした暖かさを感じさせます。
この浮遊感に合わせるようにユーミンの声もどこか不可思議な軽さがあります。
声と和音とアレンジが曲の印象を柔らかく、どこかやつれた思い出になっているような感じさえします。最初は分からなくてもこういうコードに長けた人の作品をカバーしその雰囲気に慣れてくると、自分でも作れるようになります!
焦らず練習あるのみなんです。
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