音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

感情が動かない都会の人の心=onコード~ユーミン歌詞・コード考28★★★

ユーミンの不定調性コード進行研究

ユーミン歌詞・コード考 / アルバム「昨晩お会いしましょう」1

歌詞については掲載しておりませんので

www.uta-net.com

こちら等にて確認ください。

各種レポートはM-Bankにお問い合わせいただければPDF似て無償で配布しております。宜しくお願い致します(日本音楽理論研究会にて発表も行いました)。

 

1,タワー・サイド・メモリー
(ユーミンレポートより)

 

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Aメロ(アルバム収録タイム0:19-)
Am7 |D7 |Bm7 |Em7 |
Am7 |D7 |Bm7 |Em7 |
Am7 |Bm7 |F |Am7 Bm7 |
サビ
F#m7/B | EM7/B |F#m7/B | EM7/B |
F#m7/B | EM7/B |D#m7(♭5) G#7 |C#m7 |
=degree=
Aメロ(key=G)
IIm7 |V7 |IIIm7 |VIm7 |
IIm7 |V7 |IIIm7 |VIm7 |
IIm7 |IIIm7 |VII♭ |IIm7 IIIm7 |
サビ(key=E)
IIm7/V | IM7/V |IIm7/V |IM7/V |
IIm7/V | IM7/V |VIIm7(♭5) III7 |VIm7 |


onコードの響きはニューミュージックの象徴的コードであり、それはまた現代的→都会的といったイメージにもつながるかもしれない。ここではそうしたサウンドがサビで颯爽と使われている。


またAメロでのVII♭も特徴的ある。それまでIは全く出てこず、この辺りで欲しいところにフェイントのようにVII♭が来るのに意表を突かれるだろう。聴感上はたしかにVII♭感があり、メロディの流れに違和感もない。


Em7→FがまたIIIm7-IVM7感にも感じられ、こうしたIIIm7-IVM7の展開はイメージを与えやすい。


調に関わらずm7の半音上のM7を置いて曲の展開を構成してみるのもおもしろいだろう。

 

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2,街角のペシミスト
オンコードが連発です。

 

厭世観が歌われていますが、オンコードの「平らな感じ」がもし「感情が動かない都会の人の心」を表現しているように感じます。

 

イントロが
Am7 FM7/G |の繰り返しです。これもオンコードですね。これは、
Am7 |Am7/G |と考えて良いです。

 

C Gm7/C |FM7/C Fm6/C |~がサビで繰り返されます。

 

c音でベースを統一しています。この統一感に都会的さを感じます。これを、
C Gm7 C7 |FM7 Fm7 |
というふうにすると、田舎から出てきて無理してお洒落してるOLさん、という感じになります(すみません、私の感覚です)。

 

その彼女が感情を押し殺し、都会の風に慣れ、その世界で生きている感じを出そうとすると、cをベースに据えてぐっと耐える、という感じがこのサビになっています。

 

昨晩お会いしましょう 

 

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