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歌詞については掲載しておりませんので
https://www.uta-net.com/artist/2750/
こちら等にて確認ください。
恋人がサンタクロース
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Aメロ(アルバム収録タイム 0:43-)
D |D |E |E |
C#m |F#m |C#m |F#m |
Bm |G |C# |C# |→D
=degree=
(key=A)
IV |IV |V |V |
IIIm |VIm |IIIm |VIm |
IIm |VII♭ |III |III |→IV
VII♭→IIIという増四度の進行が見られます。
このGの部分は、Esus4またはC#m7(♭5)とかでOKです。
ユーミンチームはVII♭がお好み。そして惜しげもなく増四度進行して、一気にサビに「飛び上がろうとする」印象を与えてきます。
この跳躍は、Im→VI♭M7という跳躍感に似ています。
つまりEsus4 でもC#m7(♭5)でもなく、ここは「VI♭に飛んだ感」がメロディにしっくりきた、と作曲者本人が感じられるのであれば、それが個性だと思います。
「新曲」には、「新ネタ」を。がある種のモットーとなる人。
そしてサビ頭はIII→IVM7という王道進行。
シーズンオフの心には
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サビ(アルバム収録タイム 0:00-)
B♭dim |A7 |Dm DmM7 |Dm7 |Fm6 |G7 |C |
=degree=
(key=C)
VII♭dim |VI7 |IIm IImM7 |IIm7 |IVm6 |V7 |I |
ディミニッシュコードで曲が始まってみよう!みたいに考えたんでしょうか。
このディミニッシュはパッシング(経過和音)的でもあり、A7に結びつくII♭7的、スタンダードジャズなどでも時折見られます。
アイデアとして覚えておけば用いることのできるコード技法です。
このB♭dimはひょっとするとEm7(♭5)/B♭でも成り立ちます。そして常識的に考えてどうしてもこのコードを使いがちである。
これはディミニッシュコードがメロディによってどんな雰囲気を持つか、ということにも着目してみてください。
恋人と来ないで
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Aメロ(アルバム収録タイム 0:27-)
Bm7 |E7 |AM7 |A7 |
Dsus4 D |Bm7 B7 |E7sus4 E7 |
=degree=
(key=A)
IIm7 |V7 |IM7 |I7 |
IVsus4 IV |IIm7 II7 |V7sus4 V7 |
五小節目にIVsus4。
CM7 |Dm7(9) |Em7(9) |
というような進行感に似ています。ダイアトニックコードを熟知してしまうと、Em7での9thに違和感を感じるでしょう。
Little Wing / Jimi Hendrix ギターコード/ウクレレコード/ピアノコード - U-フレット
ジミヘンの同曲でIIIm7(9)はカッコいなぁ、って思えたものです。
Em7自身には9thは心地良く響くので、調とか、ダイアトニックスケールとか既存の概念を忘れることも必要だなぁ、とかって思わせてくれます。
ジャズの勉強では「リディアンの響き」と覚えるものです。
IIIm7の9thはiから見た#ivなので、リディアン的に響くのだ、って考えるんですね。
IVsus4はiからみたvii♭が響きます。ユーミン大好きvii♭です。
不思議な響きですが、これもカッコつけて「ミクソリディアンの響き」って呼んでみるとか。
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