音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

連鎖された和声の流れに作者自身が意味を当てはめながら作る~ユーミン歌詞・コード考5★★★

ユーミンの不定調性コード進行研究

ユーミン歌詞・コード考4 / アルバム「MISSLIM」2

 

 歌詞については掲載しておりませんので

www.uta-net.com

こちら等にて確認ください。

 

 

4,海を見ていた午後

open.spotify.com

"ソーダ水の中を貨物船がとおる"

絵が感情とともに浮かぶ詞。きっと頭をもたげて、けだるく外を見ているんだ・・とかって想像させます。その視線の高さに頭がないと貨物船はコップの向こうで通りません。

いやいや、手に持ってウキウキしながら泡を見ていたら向こう側に船が見えたのさ!

嫌々そんな船が通るのがじっくり見えるほどコップ持ち上げて泡見ないだろ!大体うきうきしてないから・・

じゃあ、けだるく見ていたんだ・・

けだるくコップ持ち上げっぱなしで泡見る奴いるか?

ユーミンはそーしたかも・・。

とか、言い合う若いころ。

真似はとうていできないけど、心がけたいです。じっくり歌を鑑賞し、主人公の感情に興味を抱くことが出来た時代の思考のテンポ感がいいですよね。

 

7,たぶんあなたはむかえに来ない
(ユーミンレポートより)

open.spotify.com


Bメロ(アルバム収録楽曲タイム0:42~)
D♭M7 Cm7 |B7 A♭m7 |G7 E7 |E♭sus4 E♭ |
=degree=
(Key=A♭)
IVM7 IIIm7 |III♭7 Im7 |VII7 VI♭7 |Vsus4 V |


この部分、1コーラス目での歌詞は「心はもうホームにすべり込んでいる」、

同部分2コーラス目では「心はもうとっくにくやんでいるのに」

となっており、聴感上は「あぁあ」という女性の溜め息が、聴こえてきそうな和声進行である。


ベースラインが下降(D♭-C-B-A♭-G)していきながらその感情表現に沿うように和声が当てはめられている。下降と感情が抽象的に表現されている。


B7 A♭m7 G7 E7という流れで一旦A♭メジャーキーから乖離しているが、キーを顧みず、連鎖された和声の流れが作者自身に生み出す「意味感」を把握しながら音楽を作っていく方法で、慣れるまでトレーニングが必要である。


作り方としては、IVM7からの下降を押し進めながら、「どこかで元のキーに戻る工夫」をしなければならない。ここではV7に結びつかせることで、このセクションのあとは何事もなかったかのように元のA♭メジャーキーに戻ることができる。

 

その間のコードは実際どのようなコードでも良く、響きを感じながら、自分の意識の中で意味を見失わないコード展開を保ちながら作れる必要がある。

ここでは「ベースが下がっていく」というコンセプトであったので、用例として逆に上がっていく和音進行を下記に提示する。

Cメジャーキーから始まり、一旦Cメジャーキーを離れ、また戻るように考える。
用例
CM7 C#m7(♭5) |DM7 D#dim7 |EM7 FM7 |F#m7(♭5) F/G :|

音はこちらで聴いてください。

rechord.cc

 

 

MISSLIM