音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

歌が上手な人がさらに上達するには???音楽学校的見地から。

皆さんの周りにいませんか。

カラオケなどでぱっと聴くと、すんごく歌が上手いなぁ。。この人、そこらへんのプロよりすごいんじゃないか。。。というようなひと。

その先に行くにはどうすればいいんでしょう。

 

①声がいい。

②声量がある。

③音域が広い。

④ピッチとリズムが良い。

 

でも、なんかぴんと来ない。

 

こういった印象を与えるボーカリストがいます。

(決して否定的な意味ではなくて、なんとなくそう感じさせる、という場合が多いです)

 

 

 

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《歌が凄くうまい人だけど..ケース1》

声のキャラクターはその人とは違う

性格は凄くきついのに、声は萌え萌え!!!っていう人がいたとします。

本人はキリッとしたキャリアウーマンみたいな性格で、本人もそう思い込んでいるだから歌う曲も歌い上げ系を選ぶのですが、なんかしっくりこない。

声もピッチもリズムもいいのに、、なんか心に入ってこない。

 

ちょっとした瞬間の声が可愛すぎる。この声、この子の性格と真逆だ。

 

みたいに察知するときがあります。

ひょっとするとブリブリのアニソンとか歌わせたら凄いことになるんじゃないか。

 

でもたいていの人はその選曲を嫌がるでしょう。

ここでその選曲を受け入れられるかが分かれ道でもあります。

もちろん本人の自由です。

 

歌の上達には、まず自分の声が自分の性格(社会で作られた性格ともともと持っていた天性との差)とどう違うのかを良く把握できなければいけません。声はある程度は人生経験によって構成されますが、歌で鍛えていない声はどこか純粋無垢で、上記の女性だったら、キリッとした人にあこがれる前の段階での声がそのまま残っていて、節目節目に出てくる、という現象が起きていたことになります。

 

その人の話し声、態度、考え方から来る声とパフォーマンスのギャップがないか、見極めましょう。

 

《歌が凄くうまい人だけど..ケース2》

完全にボイトレが行き届いている声は厄介

次の人は、有名なボイトレの先生について、まじめに勉強し、練習し、完璧な声を手に入れて、①‐④までをほぼ完璧にこなし、まさに努力で勝ち得た素晴らしい声を身につけました。

しかし、素晴らしいんだけど魅力がない、って感じる時があります。

 

その後に歌う、ボイトレも何もしていない中学生のほうが凄い、とかって感じるとき折ってありませんか?

10年の血のにじむような努力が醸し出す圧倒さが、無垢な中学生のピッチのずれが声に勝てないのはなぜでしょう。

きっとこれはムキムキのボディビルダーの体を見て、素晴らしくその人の心の内が外見として現れているかどうか、と言われて悩むのと同じです。

 

今度はその人の考え方や性格に声を取り戻す必要があります。

ボイトレの時間を歌唱の時間に変えます。歌いたい歌をみつけ、ボイトレの替わりにひたすら歌います。歌って歌って歌いまくることで喉が変化してきます。その人の感情の起伏に沿ってアンバランスになってくるわけです。おそらく3か月ぐらい必要です。

そこから改めて個性を見つけていくディスカッションになります。

意見が分かれるところですが、「ボイトレは持ち曲を歌い上げる筋肉を壊さない程度に注意深くやっていく必要がある」というのが持論です。 

 

《歌が凄くうまい人だけど..ケース3》

①-④が完璧、何でも歌えるオーソドックスタイプ

このタイプもいろいろ考えさせられます。

才能があって、まじめで努力もして、歌の仕事も詰め詰めで、与えられた曲は20分で完璧に歌える。

こういう人にはこういう人の道がちゃんとあるんですが、もしその人がどこかで「有名になりたい」とか「1ランク上を目指したい」と思ったとしたら、あなたはどうアドバイスしますか?

 

もしオンリー1を目指すなら、自分が本気で歌いたいジャンルに特化することをお勧めします。

R&Bなら、ひたすら英語を勉強し、本場のR&Bを身につける訓練をして、他のジャンルは捨てる、等覚悟が必要です。

ブルースやジャズボーカルでも構いません。

ただしとっても厳しい人たちのいる世界(感覚、偏見、上下関係の厳しい、という意味です)なので、今の環境が心地良いなら、お勧めしません。

でもそれでふつふつとするならできる限り早い段階で、一つの世界に特化して極めて見ることをお勧めします。

何となく何でも歌えてしまう、というのはその人の自在な性格によるところもあるので、むしろ一つのジャンルに特化するのは難しいものです(それを面白くない、幅が狭くなる、それでは人の役に立てない、と思って現状を選択している場合があります)。

でも、

1つのジャンル=自分というジャンル

はたいてい一つしかありません。ヴィブラートを何種類も駆使されても声の性格は変わってしまいますから(使う筋肉も違うから、普通は難度高い)、その声が持つ魅力は一つの音楽でしか上手く出せないことがいいものです。

ポール・マッカートニーのような七色のボーカルを持つ人は、世界でも稀ですし、誰でもできるんじゃないか?みたいに思えるほど楽にこなしていますが、音楽とまぶして扱っていくのはとても難しいです。

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一人で悩んでもなかなか難しいので、一度そういったことに長けている先生とディスカッションする時間をもって、お互いにノートを取りながら将来設計を考えて、消去法をして、目標ラインを決めて、しっかり計画を立ててみる(綿密でなくてもいいです。目標の風景設だけしっかりと)、ということで自分という存在が見えてくる場合があります。

 

迷ったらデモを1日聞け

一週間流しっぱなしで良いです。迷わなくてもひたすら聴いてみるといろいろ分かります。聞き飽きるぐらい聴いていると、ふっと改善点が見えてきます。

スコトーマが外れる、という言い方をしますね。思い入れがあるときは声の魅力だけが見えて、改善点は見えてきません。一日作業だと思います。

60分レッスンして録音して夜ずっと聞いていたりします。

音楽スクールは、あなたの人生の事を一緒に考えてくれる場所であるべきでしょう。

    

==コーヒーブレイク〜M-Bankロビーの話題== 

 

重い楽器とか家具をサクッと動かしたい時用に良いらしいです。

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