2018.1.26⇨2020.2.10更新
ビートルズの不定調性コード進行研究
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ほぼ全曲ビートルズのコード進行不定調性考察 アルバム「Beatles For Sale」2(2018)
20,エイト・デイズ・ア・ウィーク - Eight Days a Week
この曲もビートルズ進行を語る上で外せない曲です。
イントロが印象的ですよね。映画のエンディング曲でも始まったかのような「曲前のストーリーを感じさせるイントロ」です。
Aメロ
D |E7 |G |D |
D |E7 |G |D |
この曲はなんと言ってもここです。
I→II→IV→I
と流れます。
このIIはドッペルドミナントなんですが、Vに流れません。
「ドッペルドミナントの借用」
と言ってしまうのかもしれませんが、「借りたつもりはない」のに借用、って分析されて指摘されても作曲家は困るのではないでしょうか。
とても明るくて前向きなクオリアなコード。
メジャーコードでカッコいい進行を作る、というコンセプトだけでも結構いろいろ見つかると思います。
C△ | A△ |D#△ |C△ |
みたいなのはどうでしょう。
ちょっとブルージーにも感じます。
汚らしい、というか、ワイルドと言うかそんな雰囲気があると思います。
このFor Saleの楽曲の乾いた、というか、抽象的な雰囲気は、これらのコードの存在が一翼を担っている、ということもできないでしょうか。
下記のようにビートルコード=メジャーコードの活用がなされています。
21、エヴリー・リトル・シング - Every Little Thing
詳細は割愛しますが、サビでVIIbが差し挟まれます。
22、パーティーはそのままに - I Don't Want to Spoil the Party
この曲もVIIb△、II△のメジャーコードが挿入されています。
23、ホワット・ユー・アー・ドゥーイング - What You're Doing
この曲もサビでII△が現れて、ふわりとブルージーなテイストを軽くしています。