音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

質問の仕方がわからない人へ

2018-01-24→2019-7-22(更新)

教育現場でよくありがちな話題を一つ。

 

「本来なら質問したくならないような場所には居なくていい」

 

と、まず言ってあげたいです。

疑問、興味を持てる現場に出会っていないだけです。

私も三十路過ぎて、ろくに今必要な質問ややるべきことにまるで興味の持てない人間でした。

なぜ興味関心がなかったかと言えば、たぶんそのときは人生でやりたいことを何一つやっていなかったから、いつのまにか無意識が無関心になってしまっていたのでしょう。意欲が義務に犯されていました。

今は逆にめちゃくちゃ貧困かも、ですが、心は大海原のように爽快で豊かです笑。まさかこんな小さな音楽教室に自分のやりたい仕事が眠っていたとは。誰に何を聞けばいいか分かる気がします。答えを得たいと願っているからでしょう。

 

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例えばレッスンの場で。

最初のマンツーマンレッスンで先生に質問する、とかって怖いですよね。

 

こんなこと聞いていいのかな。。。

 

これみんな知ってることかな。。。

 

これ聞いたら嫌な雰囲気になっちゃうかな。。。

 

色々考えるものです。

権威がある先生にならなおさら。取っ付きづらいし、格の違いとかも感じたり、質問すること自体が遅延行為に思えたりします。

特に研究会とか、なんか自分も一つ質問しなければならないんじゃないか、とか感じたり笑。

 

しまいには、

自分て、実は本気で学びたいと思ってなかったんかな。。。

なんて思い始めます。

でも最初は誰でもそうです。あなたにやる気がないんじゃないんです。

人生のスイッチがまだ入っていないだけなんです。

学ぶ、っていうのは強制されるものではなく、自主性によってのみ生まれる感情です。

 

一時期、そのスイッチを入れられるのは先生だけかも。

本人はただ一生懸命生きていればいいんです。先生はそれをちゃんと見てあげて意欲を引き出さないといけません。質問できないのは、講師が質問させないようにしているだけ、という時すらあります。

「面倒だから質問すんなよ」っていう思いで前に立っている人もいます。

その癖質問しないと「やる気がない」という。これはもはや脅迫とか詐欺に近い。

 

だから辛ければ、早くその場を後にして、近くの公園の屋台のおじさんとか、いつも通うお店の店員さんとか、もちろん優しくて気さくな塾の先生とかにどんどん興味のあることを質問してください。気が合えば、その人しか知らない情報だって引き出せます。

どうやって相手から情報を引き出すか、それはあなたの人間力にかかっています。

話したいなと思う人がいなければ、別に話す必要はありません。それはあなたの気質です。気質は個性です。理解者を探しましょう。

 

そして質問の仕方も、実は練習しないといきなりはできないんです。

簡単に質問しやすい人から、質問して練習しましょう。

質問にはコツがあります。

 

・相手が忙しそうだったら何か一つ手伝ってあげてから質問する

・相手がテンション低かったら、なにか褒めてあげてから質問する

 

相手から何かを得ようと思うなら、相手にも何かをあげなければなりません。大したものでなくていいんです。初めて会う人にミネラルウォーターをあげたり。それだけで100万円の質問に答えてくれるかも。一生悩んでいた疑問が解決されるかも。

 

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たとえば作曲についてなら、先生の方から切り出すべきです。

 

・私、絶対午前中作曲するんですよ。歳だからかもしれませんが、夜は作れません。あなたは?どう?

 

・自分は最初鼻歌から作ってたんですよ。メロディだけ。それでフルコーラス作ったりしてました。それから歌詞を書いてそれからメロディのっけたりも面白いな、って思いました。それからギターを覚えてからはコードを並べて作ったり。あなたはどう?

 

・DTM始めてからは、なんでもできるようになったんで、ストリングスとかラッパとか、もうめちゃくちゃ適当に並べてそれっぽく作ってました。どうしてもそれっぽくならなかったんで、ひたすらサックスやクラシックをコピーしたり、楽譜を買ってきたり。頭でっかちになって逆に作れなくなったり。あなたはどう?

 

先生は上から目線で質問を待っていてよい立場ではありません笑。受講生が時給を払っているのです。時間を無駄にしては申し訳ないです。どんどん相手のモヤモヤしたところがどこなのか必死で探りましょう。必死なのは先生のほうであるべきです。自分も苦労して学んだんだから、お前も苦労しろ、なんて負のループ作って誰が得するの??

たいていは先生の必死を見て、受講生はあとからスイッチが入るんです。

 

 

そして選択肢を並べます。これも相手への質問になります。。質問よりグレードが高いのは「提案」です。

・どうします?ここで一曲作ってみますか?

・それともあなたの好きなアーティストのヒット曲などを分析してみますか?

・有名なコード進行集チャートとかあるけど見ます?

・何か歌詞とか書いたことがあるやつとか今あります?

・デモ音源とか持ってますか?

・DTMの使い方からやってみます?今わたしが作ってる曲の作業見ます?

・作曲ソフトの紹介からしましょうか?

・独学に役に立ちそうなサイトを紹介しましょうか。

いくつか提案しながら、相手の反応をしっかりとらえます。受講生は意味がわからなくても、なんらかの潜在的な興味の方向に「快」の反応を示します。

目が開いたり、笑顔になったり、状態が動いたり、例えばそれが「音楽理論とかの質問てあります?」って聞いた後に見受けられれば、まずその辺から話し始めます。

 

先生は一回のレッスンで、受講生に「なるほど!!!」を3回言わせたら、受講料の価値を提供できた、という気概で良いのではないでしょうか。なかなか難しいですよ。60分でもヘロヘロになります。

(私はそれがゆえに儲からないのかもしれません。。一日3レッスンは無理です。あとはレッスンの準備に充てています)

 

またあなたも受動的にレッスンを受けてはいけないんです!

そうやって会話をしていくと人生の問題が見えてきます、あとはそれを解決する方が音楽のレッスンより先です。そして人生の問題が解決すれば1年のレッスンは二週間ぐらいで済みます。信じてください。

 

 

受講生に頑張って欲しいなら、宿題や、練習課題などをあげずに、最初は先生の方が受講生から宿題をもらってください。

受講生の好きなアーティストのCDを全部聞く、とか、ユーチューブの映像を全部見る、とか、フレーズを弾けるようにして見せてあげる、とか。それで傾向と対策を次週までにまとめて発表する、とか。

 

人を変えることは出来ません。自分のみが自分を変えられます。

 

自主的に「やりたい」を引き出せば、必ず積極的な疑問が待ってます。

 

もし先生が変えられないなら、あなたが頑張ってください。独学して先生に成果をみてもらってください。あなたが頑張ることで、多少良心が残っている先生なら、先生も変わってくれます。

もしあなたが頑張ることすらできず、やめることもできない場合(これがほとんどですが)、そして何か他に熱心に打ち込めるものもない場合、どうしても自分の手の届く範囲での人生しか送れません。それが不満になるかもしれません。でも大きな事件もなくのんびり過ごせるので平和ではあるでしょう。それは自業自得ですのでまずそれを許した上で自分がこれからやっていきたいことを真摯に考えましょう。

それを一緒に考える場が私塾です。

とにかく人生には、良い師が必要です。師匠があなたを、あなたが師匠を導くからです。

 

質問が生まれてくるのはそうした出会いのあとです。