音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

セカンダリードミナントコードとは?その根源的な考え方。★★★★

2018.1.12→2019.11.30更新

不定調性論的な発想による軽い劇薬です。

ポピュラー音楽理論を少し勉強して、セカンダリードミナントがわかってきた段階でムズムズしてきたら服用ください。

 

セカンダリードミナントなど存在しない。

 

次の進行を弾き比べてください。

進行1

CM7  |Am7  |Dm7  |G7  |

進行2

CM7  |A7  |Dm7  |G7  |

 進行2のA7の進行のほうがスパイスが効いていて、ちょっと洗練されてるでしょう?このA7こそが「セカンダリードミナントコード」である、と学びます。

 

つまりこれは、

「ドミナントモーションの"進行感"を活用してその他の部分でも使っちゃう」

テクニックです。Am7よりA7にすることで強い解決感がある、的に言われることもありますが、別に解決感が欲しくてセカンダリードミナントを使うわけではないことにセカンダリードミナントを勉強してしばらくして気が付きます。

Am7でもA7でもそんなのオレにはかんけーねー、ワタシには関係ないわ、という人にはこの手の音楽は勧めません。絶対ゴリゴリに展開するロックとかメタルとかパンクやるべき。それもまた自分に合う感性を探すこと、であると思うのです。

 

別の例でいえば、

CM7  |CM7  |FM7  |FM7  |

であれば、

CM7  |C7  |FM7  |FM7  |

 または、

CM7  |CM7  C7 |FM7  |FM7  |

とかですね。このC7⇒FM7が、セカンダリードミナントの進行を挟んで装飾したもの、というわけです。

 

でも、例えば、

CM7  |CM7  |DM7  |DM7  :|

とかの不定調性進行において

CM7  |CM7  A7  |DM7  |DM7  G7:|

 とかってDM7,CM7に解決するセカンダリードミナントを置くと、最初のダイナミックな浮遊感が消え去ってしまいます。

 

セカンダリードミナントは特に不定調性進行ではその音楽的ニュアンスが激変してしまう場合があります。というか

"セカンダリードミナントを挟むとジャズ的になる"

という理解で良いです。

だからあなたがパンクやるなら、セカンダリードミナントの概念は使わず、たとえば、

E   |G    |C    |B    |

みたいに(ここではキーをEとしたら、F→Bbが言ってみればセカンダリードミナント的です)、「進行しやすい和音進行としての結果的なセカンダリードミナント的展開」を用いる程度でしょう。これを「このGはセカンダリードミナント的だ」としかジャズ理論は分析できないので、それに合わせて、不定調性論は心象連環論なので、

「このGは"怒り"だよ」

ということができます。というかそれで十分です。これに9thとか7thとかの"不純物"を入れず、三和音だからこそ、感情にグイっと食い込んでくるんです。それが理解できないとジャズ以外の音楽はできません。ジャズは難しいですが、ジャズより進化していったのがロックですから。

 

ビートルズの「Back in the USSR」などで、 

 Aメロ
A |D |C |D :|

これを

A |D G7|C |D D7 :|

なんてやったら「保険掛けてんじゃねーよ!!」笑 とか言われそうですよね。

ドミナントモーションの独自の印象感はなんでもかんでも使えばいいというものではありません。

解決感という印象を音楽が常に求めているわけではないからです。

若者の人生がそんなに簡単に解決していたら面白くありません。

クラシックの時代は、あまりに世界が暗黒すぎて、真の宗教的な憧れとしての平安を誰も求めていたがゆえの「生まれて初めて聞いたケーデンス」だっただけで、その価値観を今、手法だけ教えても誰もピンときません。ちょんまげの結い方習ってる感じだもんね。

   

V7⇒Iそのものが、もともと「習慣化された印象」にすぎない、ということです。

この進行を聞いて、

解決する

強進行を作る

不安定から安定を作る

など、ドミナントモーションはいろいろな表現で言われますが、これは、

解決するような印象を感じる人がいる

強進行を作るような印象を感じる人がいる

不安定から安定を作るような印象を感じる人がいる

だけにすぎません。

和音が別に科学的な何かをしているわけではなく、西洋音楽の慣習感覚がそこにあるだけ、です。洗脳と言ってもいいです。文化人のたしなみであり(初歩の)、それを感じない人を軽んじる差別や区別を呼びかねない感情を伴う要素を孕んでいます。

 

勝手を申せば「セカンダリードミナント」なんて忘れて良いから次の五つの慣用句を覚えましょう。代表的なものをあげます。

i)IVに行くセカンダリードミナント

CM7   (Gm7) C7  |FM7 ~ |

※よくII-Vに分けられます。

 

ii)VIに行くセカンダリードミナント

 CM7   G  E7  |Am7 ~   |

 

iii)ドッペルドミナント

 CM7   D7  G7  |CM7 ~   |

 

iv)IIIm7に行くセカンダリードミナント

 CM7   B7  |Em7 ~   |

 

v)IIm7に行くセカンダリードミナント

 CM7   A7  |Dm7 ~   |

 

ほとんどこの5つしか使いません。

わざわざセカンダリードミナント、なんて広く括らず、究極もうこの五つだけ教えればいいんです。

いかにも万能なイメージを「セカンダリードミナント」なんて看板で掲げられると抱きがちですが。よく使うのが五つしかないとしたら?

 

これら五つにはそれぞれの印象が強烈にあります。下記は私の"印象"です。

CM7   (Gm7) C7  |FM7 ~ |⇒爽快感

CM7   G  E7  |Am7 ~   |⇒セツナイ感

CM7   D7  G7  |CM7 ~   |⇒展開感・説得感

CM7   B7  |Em7 ~   |⇒展開感・セツナイ感

CM7   A7  |Dm7 ~   |⇒展開感・あっけら感(笑)

まあ何でもいいです。これらは丁寧な印象を与える楽曲、軽やかで優等生的な印象を与える曲の中でしか用いることができません。

なぜならこれらがそういう印象をもった進行だからです。

パンクでは出てきません。というか必要ありません。戦場にタキシードやドレス着て臨むようなものです。

でも音楽理論的学習では、あなたがどんなジャンルに行くにせよ、セカンダリードミナントを学びます。

これを使わないようなやつはちょっと落ちこぼれだ、ぐらいの勢いで。

これは差別です。

だからこそ、こういう風な技法もあり、逆に不定調性論的なアプローチもある、と責めて二つ教えてもらえたら、自分がどっちよりの思考か理解できます。

そしてどちらにも歴史に名前を残した音楽家がいます。優劣などありません。

こういう勉強が嫌いで、ロックに逃げる、という印象を音楽教育は与えてきました。

 

またそれが反骨を生んできましたから全てが悪いとは言えません。

 

たとえば、『天国への階段』の後半の進行で、

Am7  | G   |FM7  |G   |  

これを

Am7  D7 | G  C7 |FM7  |G  E7  |  

てやったら「ウザ!」ってなるでしょ?笑

なんでですか?

 

または、Bon Jovi『Keep the faith』のAメロ

G  |Bb  |C  |G  |

G  |Bb  |C   |Eb  F  |

において、

G    F7 |Bb     G7|C    D7 |G   |

G    F7 |Bb     G7|C    Bb7 |Eb  F  D7  |

とかってやったら、「ダサ!」ってなるでしょ?笑

 

なんでですか?

 

なぜ理論的に正しい代理を行って、カッコ悪い、と思える状態が起きるのでしょう。

 

これ自体も偏見なのですが、結局最後は、

その進行感を自分がダサいと感じてるだけ。

という回答が全ての進行感の問題を包含します。

それは自分だけの感覚なので、その人がダサいわけではありません。

 

 ====

先のセカンダリードミナントも裏コードにしただけでまるで違う音楽になります。

CM7   (Gm7) Gb7  |FM7 ~ |⇒??感

CM7   G  Bb7  |Am7 ~   |⇒??感

CM7   Ab7  G7  |CM7 ~   |⇒??感

CM7   F7  |Em7 ~   |⇒??感

CM7   Eb7  |Dm7 ~   |⇒??感

 

というか使えんのこれ?感が凄い。

セカンダリードミナントは裏コードには厳しいんです笑。これもセカンダリードミナントはずです。センス良く使える人もいるでしょう。

 

つまり、先に上げた五つの展開は【セカンダリードミナント】ではなく、

CM7  Gm7 C7  FM7】 という慣用句

がよく使われて残っている、のであり、このような『ダイアトニックコードへの仮のドミナントモーション』と類別できる進行を「こういうのをセカンダリードミナントとかって呼ぼう」と言っているだけで、別に「セカンダリードミナントモーション」という絶対的な概念が存在しているわけではない、というニュアンスの違いを捉えてみてください。

 

上の五つの慣用句が良く使われる、とまず覚えれば、他のセカンダリーはいりません。不定調性やったほうが早いです。

 

何億もする楽器の音と何十万の楽器の音の意見が別れる理由は、普段どんな音を聴いているか、どんなことに注目して音を聞いてるか、どんな感じが好きか、で別れるだけです。高い楽器の音は「高価」なのではなく、その職人さん一族がその耳を持っていた 野でその響きが重視されただけで、そこに科学的な価値、文化的な絶対的な価値がある、わけではないんです。

だからオーネット・コールマンのプラスチックのサックスの響きが、高い金属製のサックスよりも、どことなく独特で、野太く、やたらと人を興奮させる、等ということもあります。

 

結論を書いておきましょう。

セカンダリードミナントの概念を理解するのではなく、慣用句的進行の進行感を覚えよ。

です。実用的な学習とは、そういうことです。最後によく出てくる慣用句をディグリーでまとめておきます。

I   (Vm7) I7  |IV ~ |

I   V  III7  |VIm ~   |

I   II7  V7  |I ~   |

Im   II7  V7  |Im ~   |

I   VII7  |IIIm ~   |

I   VI7  |IIm ~   |

Im   VIb  V |Im ~   |

Im    I7  |IVm ~ |

セカンダリードミナントを勉強したら、こういうよく出てくる慣用句をまとめてしまいましょう。そして、その流れを聴いて自分がどんな印象感を持つか、ということをメモしておきましょう。からなず次の作品を作るときに使うはずです。

   

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