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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

完全結合領域と十二音連関表〜不定調性論全編解説12(動画解説・補足)★★★★★

2017.11.29⇨2019.11.29更新

前回

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今回は下記の動画の補足です。

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十二音連関表

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これは不定調性論における、十二音の配置です。一つの音が他の十一音に関連を持ち、3つの領域に分けられ、4つの面を持つ、立体的世界を作り12音の序列化を緩和します。

ロック人が

「俺にぁ理屈なんてカンケーねーんだよ!〜」

を支持できる方法論を作りたかったのです。

これによって12音は自在にかつ、自分の決めた配置で使えるようなるので、自分の感じるままに音を使う方法論となることができます。

 

でもいろんな理屈を知ってる人の方が最終的には強いけどね

 

というのは残念ながら事実です。まあそれはいいです。

これは機能や、調性に基づいていませんので、中心軸システムに頼らなくて済むわけです。ここも大事です。

 

Dm7   G7   C△

Dm7   G7   Eb△

 

が同じ機能で類別される進行「買い物に行く」という分類であったとしても、

魚屋に行くのと八百屋に行くのではストーリーも思考も全く違います。これを一緒くたにしたのが機能和声の分析方法で、それはそれで便利なのでいいのですが、実際に音楽を作る際には、より表現の機微に気を回さないとオリジナリティを表現できないと思います。しかしそれだと「機能」は「論理的整合性」が邪魔になるんです。あなたが用いようとしている機能和声論理は他人が作った論理だからです。別にそれを用いなくても法律を犯すわけではありません。クラスのみんなでサッカーしよう!と決めたのに、一人で登り棒に登るようなものなので、虐げられますが、法を犯しているわけではありません。軽くリンチにあうぐらいです。上手に逃げましょう。それが社会というものです。。

 

大事なのは、あなたがどちらの和音を使うべきかをどうやってその時その時で判断できるか、その判断力の適切さのクオリティを向上できるか、であるはずです。

集団社会では自分の意思を犠牲にした方がかなりの恩恵を受けるので、巧みに社会的慣習の中で生きる人は、それを皆が模範とするように祭り上げられ、収入も注目度も、信頼も上がっていきます。だからこそ個人的な主張は難しくなっていきます。ついにはその意見が本当に自分の意見かどうかすらわからなくなることもあります。

 

もしあなたが芸術家を目指すなら、この点をどう考えるか、がとても大切です。

そのために「音楽的クオリア」の質を向上させなければなりませんし、そういう感性のトレーニングを自分で重ねていかなければなりません。あなたの独自性や感性を磨く方法は誰も教えてあげられないからです。

 

増四度環

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これはある一つの基音と正反対に位置する音は何か、を特定する図です。

     

c:f#=1:√2

 

であり、ちょうど真ん中に位置する音です。

このcとf#を表裏の関係にすることで、12音の関係性をさらに緊密にできます。この二つの音は、歴史的に増4度で、忌み嫌われていたので、あまり緊密さを保つことに使われていなかっただけです。宗教的な価値観が邪魔していた、と言ってもいいでしょう。

しかしそこに存在する関係性は美しいです。不定調性論ではこの増4度の関係性を用いていきます。

 

音はただそこにあるだけ、あなたが発し、そこに鳴っているだけ。

 

それに解釈を与えているのはあなた自身です。ましてや教わった誰かの解釈に従えば従うほど自らを見失うでしょう。本人が選んだことすら気がついていないのですから。

まず理論が決めたのではなく、自分が決めた、と感じられること、それが不定調性論における、音楽的クオリアの大切な発端です。

そしてその道筋で「自分はこうありたい」と思えたのなら、それを試す勇気を持つこと、そしてそれを実行できる実行力を持つこと、あとはやってみるだけ。機能和声的な音楽の理屈に従っても構いません。それをあなた自身が本当に望むならそれでいいんです。全く違う世界が広がるので、まず「自分で選択する習慣」をつけていってください。

人には人の望むことがあり、それをしたいと思えるような社会と、それを上手に容認できる社会が進化し続けることを希望します。

 

     

 

 その13

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