2017.11.14→2019.10.7更新
ビートルズの不定調性コード進行研究
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ほぼ全曲ビートルズのコード進行不定調性考察「Let It Be」2
ワン・アフター・909 - One After 909
C7 |% |% |% |
% |% |% |% |
C7 |C7 |
F7 |% |C7 |G7 |
C7 |% |
F7 |% |C7 |% |
D7 |% |G7 |% |
キーはBbかもしれません。
普通の12小節のロックンロールではなく、凝っています。
ポール・マッカートニーという人は、このII7(この曲ではD7)を起点に調性内から外れていく感覚をどんどん拡張して、ビートルズ進行を確立し、 それに刺激を受けたメンバーがさらにそれらの仕様を加速させ、ビートルズカラーがアクの強いものになったのではないか、なんて気がします。こんな人が自分のバンドメンバーにいたら、そりゃ刺激される。
隣でベース弾いてる人が世界的ヒットをどんどん作っていくんですからね。
メンバーも大変。
ゲット・バック - Get Back
A |% |D |A |
A |% |D |A |
A |% |D |A G D |
A A7 |A A7 | D |A |
キーはAですが、ドミナントのEはありません。VIIbのGとIVのDだけです。
おなじみのビートルコードですね。
この三つA、D、Gは、
Dメジャーキーのスリーコードであり、
Aミクソリディアンのスリーコードであり、
Gリディアンのスリーコードです。
モーダルな印象を自然と作るところがビートルズっぽい曲調を作ります。
基本はロックンロールの流れのように感じますが、全く異なるコード展開がなされています。
ブルースにはサビがないですが、こうやってタイトルコールを置くセクションをしっかり設けて繰り返すことで、単純なロックンロールも超えていけますし、ポップスロックという色彩感も注ぎ込めます。
困ったときはタイトルコール。
です。彼らは困っていないでしょうが、作曲初心者におススメの制作方法です。
困ったら、2コード並べてタイトルを叫べばいいんです。
ビートルズでいうと、オリジナルが増えてきたころからの作品でいうと(タイトルを二回連続でいうタイプの曲)、
Can't buy me love
Any time at all
Another girl
Girl
You wont see me
Goodday sunshine
Taxman
Helter Skelter
All you need is love
Let it be
真似できないかもですが、真似してみて!!笑
もちろんほかのアーティストもみんなやっています。探してみてください。
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まとめ〜楽曲分析や音楽理論をどう勉強するか
得意なことは三日あればなんでもできる
よくコード進行分析が楽しい!という意見を聞くのですが、作曲家にとっての目的は分析ではなく作曲することです。とにかく分析したら「どうそれを実践で使うか」について考え、すぐ実践して行ってください。それでしばらく曲を作れるなら、分析はまた行き詰ったらで良いです。または暇な時やれば良いです。
分析にハマるととんでもない人生の落とし穴になる場合があります
(←私ε=( ̄。 ̄;))。
作曲をするだけなら難解な音楽理論は必要ありません。そしてそれは売れてから学ぶこともできます。だからいきなり壮大な音楽理論を勉強しないでください。
今作る曲に最低限必要な理論を吸収し、常に見切り発車で良いと思います。
マーチを作れと言われたら行進曲について勉強し、ストリングスを入れてくれ、と言われたらデヴィッド・フォスターを急遽聞き込めば良いんです。
ジャズっぽいやつ、と言われたら、しょうがない、締め切りを設けてジャズ理論を勉強すれば良いんです。だいたい三日でなんとかなります。
脳の能力をみくびらないほうがいいです。
逆に暇な時に音楽理論を何年やっても身につきません。
私はDTMを3日で覚えました。それまではQY-100を使って作曲してました。
ある時、某大手動画サイト社長が「DPがあるなら貸して欲しい、作曲をしなければならない、また久しぶりなのでDPのわからないところを教えていただきたい」と相談がありました。
OKです、と言ってしまった以上、私は600ページものDPの説明書を前に冷や汗をかきました。私は当時電源を入れてMIDIを並べて、歌を録音するぐらいしかわからなったからです。
当日、早速「ノーマライズの機能はないの?」と言われ固まりましたが、それはつい先日別の案件で聞かれていたのでたまたま知っていたんです。そうやってなんとか初日を終えました。私はDPについてよく知ってるやつ、になりました。三日三晩パソコンでDPを立ち上げて、次から次へと機能を勉強してました笑。
それから三日間いらっしゃって私もDPを必死で勉強しました。
楽曲も無事完成、当時のテレビのスポーツ番組のエンディングテーマでした。
三日で全コーラス録音まで行い、録音データをまとめる手伝いもさせていただき。
その後数年楽曲制作の話の時通っていただいたりしました。
「困った時は勝機」
私は怠け者なので、結構いつも困るまで待ってしまいます。
失敗したら人生終わりますが、そういう時はなかなか失敗しないものです。