音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

自分のイメージを感じ、具現化する作業に意味を持つことについて〜(2017-2019)★★★

例えば「ビートルズのコード進行は変わってる。」

と一言で済ますのは簡単です。

でもその曲が作られた背景には多くの人の人生が詰まっているわけで、容易に雑誌の記事の文字数の範囲内で評価するように落とし込み慣れるのはリアリティを奪い取るだけです。

   

 

彼らの作品の中にもボツになった沢山の曲があるわけで、発表された曲だけについて語らうことでも、彼らの音楽性を適切に評価できるとは思えません。

また、アーティストを語るなら一曲だけを見るのではなく、全曲聴きこまないといけないし、一人のアーティストだけではなくその時代の別のアーティストも全員、全曲聴くことではじめて適切な自分なりの判断ができるでしょう。そうしないといかにもな独自論が混じってしまうことでしょう。

変わっているのではなく、彼らは独自のことを押し通せただけです。

みなさんにも変わった癖があるでしょう?

人に言えない性癖があるでしょう?それを自分だ!と声高に訴え続けることができますか?

なかなかできないと思います。ビートルズはそれをやったんです。

「素人細工の音楽」と言われながら彼らは自身のやっていることを信じ続けて伝説になりました。

ここから学べるのは、本当に自分やりたいことを見つける、その手段を見つける、続ける、の三段階が必要です。

私は今「続ける」のところにいます。不定調性論で括られる音楽発想のやり方が自分がやりたかったことであり、なんとか体系を残し続けたいと思っています。

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まず"創造"する

ビートルズ的作曲法の浸透は「コードから曲を作る」という作曲法を一新し、再確立した、とも言えます(ビートルズがコードから作ったかは問題ではなく、結果的に確立されたこととして)。 

ビートルズが全て最初にやったわけではないでしょうが、彼らの前代未聞の商業的成功により、それらの音楽的スタイルが大きな地位を持ち、意味を持ってきたのは間違いありません。

コードを三つ知っていたら、世界を変えるヒット曲を作れる可能性があるのだ、と改めて世界に示したのです。

音楽大学なんて行かなくても、音楽で世界を変えられる、というわけです。

これは決して音楽大学がどうこうではなく、貧しく教育が受けられなくても、安いレコードしか聞けなかったとしても、音楽で夢を叶える、という可能性は誰にでもあるのだ、という概念を彼らは世界中に示した、という価値観の一新なのです。

 

 

作曲経験者なら楽曲の展開に困った時、コードを並べて曲の展開の概略を作る、ということを試してみたことがあるでしょう。

では「その流れからメロディができるんじゃないか?」とあなたはなぜ思えたのでしょう?
ただキャンバスを目の前に置いたからといって絵が描けるわけでもないのに。


ある順番でキャンバスを並べると書きたい絵が見えてくる能力。和音を並べたら「これだ!」って思える能力。メロディが浮かぶ能力。これはビートルズが持っていた能力と同じです。意外とみなさん持っているけど、それを具現化してまともな音楽できるの??と半信半疑なんじゃないでしょうか。適切な教え方が存在しなかったからです。

不定調性論は感覚をフル活用していきます。共感覚、クオリア、直感、経験的判断などなど。コードの連鎖という聴覚的刺激が、あなたにあるイメージを生み出し、感情や風景感、模様感を感じ、メロディが浮かぶ、という共感覚的資質があれば、あなたはコード進行からの作曲ができます。これは持って生まれた能力に負うところが大きいです。

例えば、


CM7 |DM7 |EM7 |BM7 :|


という進行の上で、誰でも歌いやすいメロディが作れる人、自然なギターソロが取れる皆さんは、不定調性感覚をすでにお持ちです。その"感覚"に私が勝手に名前をつけただけです。不定調性論的作曲方法は「感性で作る」をより研ぎ澄ませた作曲テクニックです。そのためには自分を知り、認め、自信を持って自分のかあ痴漢を音に具現化できる訓練が必要です。これは後天的にできます。ただタイプにもよります。あまりに型にはまっている人は、自らを卑下するのでなかなか難しいです。多少自信家、勘違いした人、ぐらいの方が自分の能力を認めやすいです。

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その力(感覚的想像力)をまず認知し、育成し、これからの未来のための素晴らしい音楽を作る才能に育てる!というのは音楽教育産業にとっては使命であると思っています。

ちょっと歌が歌える子供には、ピアノをやらせてみれば良い、という程度が音楽教室の役目だと思われていますが、そうではないと思います。極端に言えば、例えば好きな異性がいるとき、イメージが強ければ具体的にメッセージが浮かぶので告白のイメージも告白の言葉もしっかり自分で作り出すことができます。感覚の育成、というのは自分の確立そのものなので様々な社会生活に役立てることができると思います。ちょっとこじつけかもしれませんが、そのくらい感覚を育てる、というのは有意義だと思います。

テスト勉強も私は大事だと思いますが、それには条件があると思います。その子の20年後を考えて20年後にあっても恥じない、と覚悟した上でテストテストいう教師であれば、それは素晴らしい指導だと思います。

     

音楽だけに限らず、「感覚教育」「イメージ力強化教育」と言いますか、「想像力」「創造力」を磨くことも必要だと感じています。

そのあとに"学習"する 

例えば、

I-IV-VIIb-I

という進行は、ビートルズ得意のサブドミナントマイナー終止的な流れですが、これがどういう意味なのか、いつ使うのか、自分にとってどんな音楽的印象なのか、ということは音楽理論の学習では実は学べません。

学ぶべきは、このコード進行が自分にとって、どんな風に感じられ、どういう感情や情況を表しているのか知り、それを実際にその通り使えるようになるためにはどうすればいいか、です。それを講師も問い詰めてみましょう。

それがわかれば、あとはそういう曲を作ってみたり、メロディを乗せてみて歌詞を作るだけです。

「フランジャー」というエフェクターの機能の科学的根拠はわからなくても、どんな雰囲気をそれが作り、どんな時に使うべきか、自分でわかるのと同じです。

 

音楽理論学習で大切なのは、人の感覚の多様性を認め、一日でも早く自己の方法論を確立し、音楽的活動の成熟を目指す段階に移ることであると思います。一般音楽理論はあなたと一般との差異を教えてくれます。

教科書に書いてあるこの方法、俺は好かん。

と思ったら、それはあなたがそういう人物であることを示しています。

だからそれを認知した上で、伝統を受け入れ、自身を追求していけばいいんです。

教科書はあなたを鍛えてはくれません。あなたを鍛えられるのはあなただけです。

 

具体的に個性を押し通した例としてのビートルズについて拙ブログではいろんな側面をほぼ全曲で解説しています。

www.terrax.site

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==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

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