音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

(動画解説・補足)不定調性論全編解説6〜存在しない音を探して★★★★★

こちらの動画の補足を致します。


不定調性論全編解説6〜存在しない音を探して

   

もしあなたが違う音楽を選択していたら

この仮定自体がバカげているかもしれません。でもあり得る人だっていると思います。親父がジャズギタリストじゃなかったら、運命の彼女がバンジョー弾きじゃなかったら、一緒に組んだ時ドラムをやっていなかったら、等と考えることがあるでしょう。

もしそうなった場合はあなたは違う音楽をやっていたかもしれません。その場合今のあなたは違う音を発しています。その音はどこに行ってしまったのでしょう。

これは寓話かもしれません。

不定調性論は、あらゆる音の可能性を考えていきます。

「Aという和音の上で、どんなソロが弾けるか」

という時、通例は用いることのできるスケールを列挙するでしょう。それか実際に弾いてみてスケールではないアプローチで表現するかもしれません。しかし、たまたまその日風邪で休んであなたは演奏できないかもしれません。そしてもしあなたが今の音楽の道を進んでいた場合、あなたは今どこかの会社でパソコンを打っているかもしれません。この「Aという和音の上で、どんなソロが弾けるか」という問いは、数学の問題の「動く点p」と同じです。かなりそぎ落とされた問題提起です。その削ぎ落された問題だけを考えていると、いざソロを弾こう!!となったとき、スケールのポジショニングしか頭に浮かびません。それは音楽ではなく、義務教育からたたき込まれた「やらねばならない人の義務」となってしまうわけです。

いまあなたはステージに立ち、みんなの支えでライブができている、とします。

そのような中で自分がソロを演奏する、というのはどれほど幸運で、どれほど貴重な体験でしょうか。その時に湧き起こってくる感情があるはずです。そしてそれがソロになり、「あなたの訴え」になるわけです。その過程でスケールポジションなり、教則ビデオで学んだことが礎になります。でも礎の上に立っているのはあなたの人生です。

だからスケールに基づかないかもしれないし、ギターを振り回してぶっ壊すのがその時の自分の自己表現かもしれません。

でも学校ではギターをぶっ壊すことを教えてくれません。教えられるはずがありません。社会のために必要なスキルが優先されるからです。

だからあなたは自分自身で、今何をすべきか、どういう結果自分がここにいるのか、という原点に立ったうえで今なすべき表現を考えなければなりません。

だから「アドリブの取り方」という本に掲載すべきはスケールではなく、「その今の心をどうフレーズ化するか」であるべきです。スケールは本の後ろに表にすれば済むことです。ギターだったらチョーキング一発で全て表現できてしまうかも知れません。それはスケール本には書いてありません。それはあなたの心が導き出した答えであり、大切なのは、あなたの心が今はたらいているかどうか、です。そのために不定調性論は「感性」という言葉を繰り返し使っています。この「感性」というのはもっと人の根源的な存在であるので、普段の勉強をただやっていても育ちません。でも普段の勉強で「感性」が鍛えられるならそうすべきだ、と思い実践しています。

 

現実的でない音は出せるのか

 あなたの頭の中に「この曲は10億人の合唱で歌いたい」という欲望が浮かんで来たらあなたはどうしますか?

現実的には現代では難しいですよね。またはこんな「現実的でない欲望」は通例浮かんでこないかもしれません。

でも「感性」っていうのは常識を超えているので、より適切な答えをテクノロジーや人類の知識とは関係なく瞬時にあなたに伝えてきます。これがコントロールできないと「あ、今死にたい」と思ったら飛び降りてしまうのではないか、という暗い衝撃的な欲望です。いきなりはなかなか身につくものではないと思いますし、やってて怖くなるような感性の成長にも出会うことでしょう。

しかしそれをより大きな心でコントロールして代案を探していきます。

インターネットで訴えてもいいですし、世界中をめぐってひたすら合唱を録音しミックスしてもいいでしょう。あなたがそう思ったのには必ず理由があると思うのです。世界中を旅したいからそう思ったのか、たくさんの人に会いたいからそう思ったのか、そのアイディアを恐れず、自分が望む方向に意識を拡張していけば、真の望みが見えてくると思います。

たいせつなのは「それが音楽を辞めることになる目的になっても恐れない」ということだと思います。あなたはあなたの願望から自分の生き方を見つけるべきだからと思うからです。

音楽学校にしても、大学にしても、生徒が辞めてしまっては困ります。だから音楽の範囲内でサポートできるようにコントロールします。これも意識的に行っている、というより無意識的にそうなってしまうのです。

あらゆる可能性が生じても恐れない心でその願望の先を一緒にサポートできるのがこれからの音楽スクールや芸術関連の教室が行うべきことでしょう。

     

 

音楽の貨幣経済から逃れる

なかなか難しい問題ですが、裕福になろうと思うと、どうしても貨幣経済に入らざるを得ないのですが、税金対策をしなければならないほど、つまり貯金をしておかなけばならないほど安心を求めて、それを裕福とするならば、貨幣経済のワナにハマってしまいます。私はレッスンで何名かの会社社長、役員という方にもレッスンをしています。

お酒を飲めばそういう話になります。

「お金は貯まらないよ」

と皆さん教えてくれます。

もちろん彼らのレベルで、なのですが、大切なのは「お金を回していくシステムを適度に作れるだけのシステムを組み込めれば貯金はいらない」というのが貨幣経済と上手に付き合うやり方だ、ということです。

つまり老後のために金を貯めよう、と思わせて色々な金融商品を買わせるのがこの国の最後の手段です。

でもそれにハマれば税金や様々な支払いで結局全てを失います。そういう仕組みになっているんです。そのための貨幣経済です。庶民に働いてもらう事、お金を使ってもらうこと、が大切だからです。だから金を納めてくれる範囲で健康であるか、薬を買ってくれるレベルで病気であってくれればいいんです。それはもはや奴隷に対してなされることです。

ゆえにまず悪いストレスのない自分の仕事を確保し、貯金は3か月暮らしていける程度にして、あとは上手に運営していくのが良い、ということです。

病気になって半年病院で苦しんで、多額の金を放出して死ぬ、という貨幣経済が作り出した完璧なシステムにハマってしまっているから、それを維持するための別の仕組みが出てしまうわけです。それを破壊しようとするアーシングのような原始的健康法など絶対にみとめないでしょう。でもそれによって人が健康になって、全く別の手段で人が豊かになれることが分かれば対策も変わるでしょう。

それまで何年かかるか分かりません。

貯金がないことは恐れるに足りません。それより、それによってストレスを感じていることが問題です。それは現代が求める、薬と病院に頼る生活しか待っていないからです。

 

音楽家はこれに取り組んで解決したうえで、音楽をやらないと、音楽に殺されてしまいます。音楽をやりたい、と願うなら、まずこの問題を解決してから取り組みましょう。

 

ぎゅーーーッと頑張っていきなりパタッと倒れて死ねたらどれほど幸せでしょうか。

そんなイメージ持って仕事出来たら幸せですね。

そのためにはあなたは選択するしかありません。自分で決めた選択を。

そして選択されなかった世界も他にあり、そっちでも自分は楽しくやってると思えばよいでしょう。

今は夢の中なのか、それとも誰かの夢の中なのか、はっきりしません。別の世界や別の選択がなされた世界はどこにあるのでしょう。でも今ここしかわからないのですから、とりあえず今の人生を楽しく生きて行きたいです。

自分は存在しているのか、

存在しなかったほうなのか、

これって実はわからないんですよねー。 だからそこは考えず音楽をやるだけで、「存在しない領域はない」って解明されたわけではありません。

 

できることは選択していくことだけ。

大した選択がなかなかできないってのがブルースなんですよね。

だからブルースは存在しなかった選択を歌うんだと思います。

別れたあの娘の歌を。別の人生を。

ブルースのすごいところってそういうところだと思いません?

 

いまの自分の存在は"正しい"ですか?