音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

モーダルインターチェンジって何?1~その意味と類別★★★★

2017.8.9→2019.8.4更新

モーダルインターチェンジって何?

「借用和音」と捉えられる場合がありますが、借用和音そのものはモーダルインターチェンジの奥義そのものではありません。その先にジャズの奥義があります。 

モーダルインターチェンジとは=単純に「モードが変わること」です。
「旋法転換」「旋法変換」などと意訳できるでしょうか。

   

・転調等によって、音楽に変化を創り出したジャズを極限まで押し広げたのがビバップです。その渦中に正反対の概念が生み出されます。モードジャズです。一つの旋法調子を一貫することで静謐さや神聖さを醸し出す民族音楽的な意味合いから着想された新しいジャズの在り方。

・モード音楽(ここではマイルス時代の初期のモードジャズをイメージしています)は、ビバップがちょこちょことコードを動かしていてアドリブが忙しく制限され手グセで決められてしまって表現の可能性が頭打ちになったと感じたごく一部の天才たちは、モードが一つになることで自由が生まれる、斬新だろう、と思ってやってみたわけです。けど、一つのモードの構成音が延々とつながっていくため、結果、意外に全体は単調になった。COOL。ドリアン、フリジアンなどがジャズメンには好まれました。


・もっとモードジャズをドラマチックにするために、使用モードそのものを変化させていく(転調ではなく、転モードする)ことで、カッコよくした!

このアイディアが凄い。フュージョンの先駆けです。

→マルチモーダルな現代に至る。

 

Miles Davis "So What"やJohn Coltlaneの"Impression"などはどちらも
D dorian(16小節)→E♭dorian(8小節)→Ddorian(8小節)
と変化します。転モードです。

これがモーダルインターチェンジの基本的な「モードのチェンジ」です。


ただし実際にはレコードを聴いていただければわかるとおり、即興時には当然厳密にこれらのモード音の使用が守られるわけではなく、基本的な土台をドリアンに置きながらも、バップフレーズを普通に出したりごちゃまぜです。まあそれがまた聴感上新しかったのですが。

これもバップ時代のマンネリズムにもがいた当時の彼らでなければ得られない快感だったのでは?などと想像してしまいます。

 

モーダルインターチェンジの類別

1、旋法変換
例;Cドリアン→Cリディアン

2、軸音変換
例;Cドリアン→Dドリアン

3、旋法内変換(構成音は同じ)
例;Cアイオニアン→Dドリアン

4、自由変換
例;Cドリアン→F#ロクリアン

の四つとなり、3は普通の機能和声音楽ですし、モードジャズが始めたのは1、2です。このような変化を「モードの色彩変化」などということもあります。
4までくると「何でもありじゃん、、」です。ここから先の体系化はなく、私は不定調性論で固めています。

   

このように「モードが変わること」で当然借用和音が出てくる場合もあります。

CアイオニアンがCエオリアンに変われば使用できるコード群が変わるからです。

借用和音そのものは結果的な手法であって、「モーダルインターチェンジそのものズバリ」ではありません。上手に使い分けてください。

 

他の考え方として、例えば、
CM7 |CM7 |CM7 |CM7 |
において、
Cアイオニアン |Cリディアン |Cアイオニアン |Cリディアン#5 |
というように、同じコードでモードを変えて演奏するようなものもモーダルインターチェンジしている、と考えることもできます(この時、例えばCアイオニアンにおいてハ長調が想起されないようにする技術、が必要です-次の記事に詳細を書きました)。

これを応用すると、例えば次のような

Dm7 |G7 |CM7 |
において、
Dフリジアン |Gリディアンm7 |Cリディアン |
というように、キーをめちゃくちゃにしてしまうようなモードを使えば、これはモーダルインターチェンジの概念の拡張になっていると言えます。

 

70年代にやり尽くされています。当時のフュージョンをきいてね。

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これらを楽器で旋法変換を行うためにはポジション把握はもちろん、そのモードにおけるフレージングに長けていないと瞬間的にソロでは出てきません。
ジャズ、フュージョンプレイヤーに、モードを次々変えて演奏していくスケール練習などを見せてもらうと良いでしょう。

   

続く www.terrax.site

より突っ込んだモーダルインターチェンジの話はこちら

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==コーヒーブレイク〜M-Bankロビーの話題==

モードの後はポリペンタトニックというような考え方も面白かったですね。

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