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なぜ四度和音が連続的に使いづらいか
今日のお題はこちらです。
この演奏に仮に無理やりコードを付けると、
となります。
四度和音は基本、完全四度か増四度を用います。
後は音楽的なクオリアに委ねて。
四度は浮遊感があるので、ベースラインが根音を支えてくれない、とされます。
でも不定調性では、低音のラインは「低音のメロディ」ですから、ベース的に弾いてもいいですし、わざと逸脱して解釈をぐちゃぐちゃにする、という手もあります。伝統的調的バランスで音楽を考えないからです。
四度を並行して保つと音楽的な意義を見失いそうになります。
シンプルに反行とか斜行とか使おうとしても三度になってしまったり五度になってしまったり四度を作れません。
そうなると機能和声でヴォイシングした方が自分の意図を反映させやすくなります。
もしシンプルな機能和声コードで弾きたければ、
Am7(11)、Bm7/E、Dm7(11)、Em7(11)、E7(#9,b5)omit3
あたりを使うと、いい感じに四度的なヴォイシングができるでしょう。
まあ、自分はそれが不定調性として気に入っているので方法論にしているわけですが。
気になる方は研究してみていただきたいです。