音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

不定調性論用語/概念紹介

<不定調性論用語/概念紹介51>モーダルダイアトニックアナライズ

2018.7.10→2020.11.7更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る この中からM7thコードを抜き出します。 cから並べると、 CM7 DbM7 EbM7 FM7 GbM7 GM7 AbM7 BbM7 これ使って下記のような進行作ったとしましょう。 |:EbM7 |DbM7 |EbM7 |FM7 | GM7 |DbM7 …

<不定調性論用語/概念紹介47>和声の分子構造における形態模写

2018.7.5⇨2020.11.6更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る たとえば、CM7をこのように作った時、なんかアンバランスですよね。 そこでEのレンジ2の五度音を配置、というイメージでCM7を考えると、ここに対称性を作ります(形態模写)。 CM7(9)の…

<不定調性論用語/概念紹介46>和声の分子構造~音楽をあなたが理解できる存在に置き換える

2018.7.4→2020.11.5更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る あなたが今ランダムにピアノの鍵盤を目をつむって、5つの音を弾いたとしましょう。 左手で一音、右手で四音。 指の開く幅に限界がありますから、ある程度制限がありますね。 それがc2,b2,…

<不定調性論用語/概念紹介45>領域のアラベスク

2018.7.3→2020.11.5更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 12音連関表を極限まで拡張すると、12音のアラベスクになります。 あとは自由に線でも弾いて、音集合を作れば、それすなわち十二音連関表を根拠にして作られた音集合だ、といえなくもあり…

<不定調性論用語/概念紹介43>+C△と-C△~アイドルを顔写真で選ぶ

2018.7.2→2020.11.5更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 同じC△でもさまざまな印象を刷り込まれて持っています。たとえば、 ①G7 |C△ | G7 |C△ || や ②Fm |C△ | Fm |C△ || の二つのC△のそれぞれの印象は同じですか?それぞれの最初と二番目のC△で…

<不定調性論用語/概念紹介42>F△=-G△にしてみたら?

2018.7.2⇨2020.11.4更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 十二音連関表、増四度環において、 G△⇨上方のドミナント F△⇨下方のドミナント とイメージができるのではないか、としてきました。 これは、このように理解するべき時と、そうするべきでは…

<不定調性論用語/概念紹介41>増四度環の二重らせん図

2018.7.2⇨2020.11.4更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 世の中が二重らせんで出来ているから、あらゆるものが二重らせんで説明ができるのか。 それとも、 自分達が二重らせんで出来ているから、全てを二重らせんに結び付けることで共感している…

<不定調性論用語/概念紹介40>リアクティブモーション

2018.6.29⇨2020.11.4更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る V-Iを「ドミナントモーション」としてしまうと、機能和声そのまんまになってしまいますので、わざわざ区別するためにこのような名前を別途設けています。 ちなみにV△ ― Imまたはその逆IV…

<不定調性論用語/概念紹介39>反応領域の形態模写

2018.6.29⇨2020.11.4更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 機能和声論は基音cに対して、C△を想定し、さらにg,fを活用して、同様にG△、F△をつくり、C△+F△+G△の集合で調的な枠組みを作りました。 不定調性論では、これらはすべて「基本和声単位」…

<不定調性論用語/概念紹介38>負の振動数を持つ音?

2018.6.28→2020.11.2更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る これを書くと本当にオカルト扱いされるし、その筋の宗派の方に入信を迫られるし、それを競技に活用することはできるか?みたいなことに大金を積まれて、不定調性論で不治の病が治る可能…

<不定調性論用語/概念紹介33>原素和声単位/パワーコードはなぜ成り立つか。

2018.6.24⇨2020.11.1更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 二音からできる和音のことを拙論では、原素和声単位、と呼んでいます。 たとえば、 cとg の二和音。 これだけだと、どっちが基音か分かりません(CG問題)。 これを c,e,gとすれば、cを…

<不定調性論用語/概念紹介32>12音連関表

2018.6.24⇨2020.11.1更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 先の完全結合領域を12音調べてまとめると、四つのグループの三領域にまとめられます。下記のモデルを12音連関表、と言います。 iの上方領域=iiの下方領域 iの下方領域=vii♭の上方領域 …

<不定調性論用語/概念紹介31>完全結合領域

2018.6.23→2020.10.31更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 上方と下方が全く同じ構成音を持っている領域があります。 これは公式があります。 iの上方領域=iiの下方領域 iの下方領域=vii♭の上方領域 これをcとdで書くと。 こうなります(教材より…

<不定調性論用語/概念紹介28>結合領域和音

2018.6.21→2020.10.31更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 基本の和声単位が出来たら、あとは組み合わせです。 和音創りのげ原点に戻るとき、 機能和声で通例作れる和音と、その後のジャズ、フュージョン、現代音楽などで作られる和音を同じ方法…

<不定調性論用語/概念紹介27>意識の中の調的枠組みを視覚的に見る〜C△-Cmライン

2018.6.20⇨2020.10.30更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 上記は不定調性論のモデルで捉えられる調的な枠組みです。 あとは、この枠を「用いるか」「外すか」という選択を行うことになります。 大切なのは、機能和声が絶対であるのではなく、こ…

<不定調性論用語/概念紹介26>長調と短調の説明〜「調」から「流」へ/ブルースを取り込む

2018.6.20⇨2020.10.29更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 長調と短調という存在を理解するために先の調向階段モデルを活用します。 下記は領域と機能について改めて書き直したものですが同じ図です。 さらに、この図から このように調性音楽で…

<不定調性論用語/概念紹介25>調向階段モデル

2018.6.18⇨2020.10.25更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 調性が一つの基音を中心にする世界、という人工的な理屈を視覚的に表現したかったことからこのモデルができました。 本来振動数が1異なっても数学的には違う音ですから、数学的にはこ…

<不定調性論用語/概念紹介24>調性という名の幻想2

2018.6.18⇨2020.10.25更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 人が慣習によって作り上げた枠組みの拡張を少しずつ行うことで調性から解放されます。教材ではその思考材料に第一巻を費やしている、と言っても過言でもありません。 表1 これはCメジャ…

<不定調性論用語/概念紹介23>調性という名の幻想1

2018.6.17⇨2020.10.24更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 各和音が主和音への終止感を作る、というのが人に植えつけられた感覚です。 これを反応領域、という考え方で自在にオンオフが可能、としました。 CM7 |Dm7 |Em7 |FM7 | という流れこそ…

<不定調性論用語/概念紹介21>スケール/テンションを超えて(反応領域の実践からクオリア的思考へ)

2018.6.16⇨2020.10.24更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 普段何気なく決めつけていることを取り上げましょう。 CM7 |Am7 |Dm7 |G7 :| この進行において機能和声的なアナライズは、 key=C IM7T |VIm7subT |IIm7subSD |V7[D] :| と書き直せます…

<不定調性論用語/概念紹介20>上方と下方のマテリアルモーション2

2018.6.15→2020.10.22更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る この領域変化の流れを不定調性論では「元祖コード進行」とします。 ①C△ Fm ②Fm C△ ①を上方マテリアルモーションとし、②を下方マテリアルモーションとします。 調や機能といった機能和声…

<不定調性論用語/概念紹介19>上方と下方のマテリアルモーション1

2018.6.15→2020.10.22更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 音集合で自在に中心音を設定する上方性和音構築と下方性和音構築を前回ご紹介しました。 基音がcのとき、 上方音は、e,g,b♭ であり、 下方音は、a♭,f,d です。 この二つが交換される現…

<不定調性論用語/概念紹介18>反応領域による発生音コントロールと意味

2018.6.14→2020.10.21更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る この数理親和音モデルを見ながらいきましょう。 c |f |g |c | という根音進行があったとしましょう。 反応領域を用いてあなたは自在にその基音に反応させる音を決められます。 機能…

<不定調性論用語/概念紹介17>単音概念~集合を一つと考える

2018.6.14→2020.10.21更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 和音を単音と考える、という概念です。 C△を和音ではなく、単音と考える、という考え方です。 シンセサイザーは様々な音の合成音ですね。 鍵盤一つを押したら複雑な音色を作るものもあ…

<不定調性論用語/概念紹介16>上方性・下方性和音構築法〜根音の絶対性の解放から調和的発想へ

2018.6.13⇨2020.10.20更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 和音を作る為の四つの音集合を規定しました。 上方五度領域 c-e-g 上方四度領域 g-b♭-c 下方五度領域 c-a♭-f 下方四度領域 f-d-c ここから機能和声音楽に用いる和音を作るためには、中…

<不定調性論用語/概念紹介15>基本和声単位〜和音になる前の状態を示す

2018.6/13⇨2020.10.20更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 不定調性論では「基本的な和音の状態」を四つ作ります。 あとはそれを組み合わせて和音を作ることができます。 これは既存の三度堆積では違う和音の作り方です。 あくまでこうした作り…

<不定調性論用語/概念紹介14>CG問題

2018.6.12⇨2020.10.19更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る コンピューターグラフィックではありません。 c音とg音の二和音の問題です。 通例音楽理論の学習をすると、「cとgのどちらが根音か」と考えると、cをイメージするようになります。自然…

<不定調性論用語/概念紹介12>基音が生成する音、基音を生成する音

2018.6.11⇨2020.10.18更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 基音が生成する音=上方倍音列 基音を生成する音=下方倍音列 のことです。 www.terrax.site 不定調性論では、 基音cに対して、 gは基音が生成する音であり、 fは基音を生成する音にな…

<不定調性論用語/概念紹介13>数理親和音モデル

2018.6.11⇨2020.10.18更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 一般理論では、cという音に親和する音は、五度音のgや、三度音のe、四度音のfなどが挙げられます。 拙論では、cが親和する音を個々人で設定する、という考え方を持っています。 不定調…

<不定調性論用語/概念紹介10>基音の反応領域1

2018.6.10⇨2020.10.17更新 不定調性論用語/概念紹介記事目次一覧に戻る 「基音の反応領域を決める」 とは「お店で出てきた料理を、自分のテーブルで自分好みの味にする」的なイメージです。塩かけたり、お醤油かけたり、胡椒やお酢をかけたり。ちょっと違う…