音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開~音楽思考の玩具箱

不定調性論用語/概念紹介

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モーダルハーモニーの考え方〜不定調性論とコンポジットモード編

前回の続きです。 www.terrax.site コンポジット・モード=合成旋法 現代は様々な呼び名があるかもしれませんが、要は「独自な音階」です。 バークリーはコードスケール発祥の地ですから、モードについても気合が入っています。"特殊なハーモニー付けをする…

<不定調性論教材紹介15>基本和声単位〜和音になる前の状態を示す

目次一覧に戻る 次にc、e、gという三音集合について考えてみましょう。 この集合は基音cの上方オクターブレンジ3の表現である、と分かります(他のレンジでは同一のグループは一切出てきません)。 c,e,gという音集合は基音cの振動数の比から作り出せる、と…

丸サ進行はなぜエモいのか〜エモいコード進行感を不定調性論的に考える

www.terrax.site 「なんで丸サ進行はエモいのか?」を考えます。 不定調性論自体は独自論ですのでご留意ください。 <概略の概略>ここだけ読めば理解できます 概略 丸サ進行とは? コード進行がエモさを持っている?エモさのツボはどこ? エモさとは?〜「音…

<不定調性論用語/概念紹介22>不定調性和音の萌芽

目次一覧に戻る 反応領域による調の概念拡張 長三和音+短三和音 反応領域による調の概念拡張 ダイアトニックコードによる調的システムは基音Iに対してVを想定し、 I V I というドミナントケーデンスを調性の確定進行「確調機能」として用いてきました。 こ…

<不定調性論教材紹介76>ブルースとブルーノートの実際と考察

目次一覧に戻る ブルースとブルーノートの実際と考察 四度領域音楽の総まとめに少し歴史と実際の音楽を遡って見比べてみましょう。 大半は、19世紀半ばの南北戦争以前にアフリカ(サハラ砂漠以南のブラックアフリカ)から奴隷貿易によりアメリカに連れてこら…

私以前の【不定調性】用語について(2026)

私が「不定調性」という用語を使う以前にこの用語を使った人がいて、その先人が定めた用語利用の範囲を私が逸脱してはいまいか?(先行研究チェック漏れ)、という思いからこれまでいろいろ探しておりましたが、昨年ついにそれそのものの文字列を見つけまし…

<不定調性論教材紹介66>トーナリティの拡張が新たな機能感の連鎖を生む

目次一覧に戻る 調性という世界観の拡張が完成した今、皆さんは段階的に非機能進行を意図的に利用する方法を得ました。 ここではその体系をまとめてみます。これは第三章までで示したlevel4までの和音体系のさらなる拡大された不定調性のまとめとなります。 …

不定調性論について/インデックス(2026)〜感覚と直観から独自論を組み立てるために

不定調性論*1とは... 不定調性の簡単な例(和声を例に) 転調を伴う不定調性 独創型の不定調性 不定調性論型不定調性 不定調性の音楽をどう聴くか? 「音楽的なクオリア」の話 不定調性論はいつ使うのか なぜ不定調性という言葉が必要だったか 音楽理論から…

心象連環分析の応用〜十二音連関表による空間デザイン・音楽鑑賞のその先へ

音楽を聴いているときに浮かぶ感情、記憶、風景、曖昧な心象を、概念の配置として記録する「内的概念マッピング」について紹介します。楽曲分析ではなく、音楽鑑賞を通じて自分の内面を整理し、自己理解や気持ちの切り替えに活かすための個人的な方法です。

不定調性論教材より/技法/用語/概念紹介記事目次一覧(2026)

独自論の深奥にようこそ。 不定調性論の用語・概念の解説、哲学的原理編、各種補講群、技法紹介を全てまとめたページです。 内容は独自論を多数に含みます。そういう哲学世界がある、と思ってご覧ください。

12音連関表が作る陰陽の思想への対応と64卦

www.terrax.site 前談 64卦に置き換える 次にドミナントモーションをやってみましょう。 拙作の抽象的進行を事例に 神秘和音を読み解く こちらから陰陽に問う 64種の音集合一覧表 1音とは何か 無音とは何か 前談 この12音連関表を見ていますと、増4度という…

<不定調性論教材紹介1>表記~体系化の信念〜参考文献について

www.terrax.site 表記について <独自方法論の体系化に向けて> ・前提1 自分の心象想起の性質を意識する ・前提2 自分の音楽表現で用いる核となる音素材や音律の範囲を考える ・前提3 それらの音素材に対して自分なりの序列や関係性を考える ・前提4 音の組…

<不定調性論教材紹介2>不定調性論が用いる平均律について〜音楽を解釈する自由と責任

目次一覧に戻る 導入 平均律化する習慣 音素材の抽象化・記号化 平均律について 平均律の数理 平均律の計算法 導入 現代用いられる等分十二音平均律(以下「平均律」)は、その音律によって作られる音楽が音楽文化の中心の国である人々が、母親の胎内にいる…

原理の行き着くところ〜エージェンシー連動エピステミック閉合(原理編6)

原理編まとめです。 www.terrax.site 曖昧さの収束 特定不能なクオリア 記号化による曖昧さの収束 未分化自己外縁の収束 二段階の問題処理 結論 簡単な例として 拙論における例題 未踏解への漸近 まとめ 造語について 余談 未講〜私は「わたし」ているだけ …

カノン進行が不定調性音楽化するとき〜ア・プリクオリアとかについて(不定型構成律/不定型改編)

www.terrax.site 寒いにゃ2025冬。 導入 独自論が作る小さな破綻 緊張と緩和 フリーコンストラクション フリーコンストラクションを整える 小品にする ア・プリクオリア(a-pre-qualia)〜初期素描を前に進める感覚感を言語化する 非現実的なア・プリクオリ…

内部生成志向他について〜不定調性論が生まれた背景構造(原理編0)

www.terrax.site 内部生成志向とは何か こういう感覚がある人はいますか? 内部生成志向の社会的不器用さ 行動原理設定 第一の軸...独自性×外部発信型(ルフィ型) 第二の軸...適正倫理×社会生成型(野原ひろし型) 第三の軸..自己内観×内部生成型(碇シンジ…

クオリアを記号化する〜不定調性音楽の前言語的意義について(原理編5)

www.terrax.site 「関係性」という概念に上手に響けるようになったら、和音進行に対する心象を言語化しても変に虚飾ぶったところも無くなります。 しかしながら音楽の心象化は、自分の制作意欲を掻き立てるためには相変わらず重要ですが、音楽の情感について…

自成遷旋律〜自ずと成り+遷り+旋りながら創られる律に任せる

直感を信じる理屈 独自論問題 自ずから成る 遷り、旋る 「流性」という見方 「自成」について 「自成」と決定論について 「遷・旋」と単なる変化との違い 「独自論」「独自論論」「自成遷旋律」の関係 概念を用いる必要がなくなる場合 直感を信じる理屈 不定…

対称性は誰から与えられるか

対称性の認識 ピンクの軸は何? 観測者が世界を形づくる 発信と存在の証明 対称性の認識 この三角形において、ピンクの点線aで縦に分けられた 左右二つの直角三角形BとCは対称性を持つ と、あなたは認めますか?正確には線対称ですね。 学校で学ぶ算数の図形…

不定調性のつくりかた〜微彩音と脱構築型編曲/反動的指向

www.terrax.site II-V-Iとは 合わせるための外した音 音響的な可能性 my音楽方法論を創る 不安がなくなるように 文法のない世界で 今回の小品「渺迷宮」 元のフレーズ 不定調性のつくりかた〜今の自分に即した、と感じる表現にする どこを変えてもスイッチが…

<不定調性論教材紹介64>掛留概念の拡張〜動静分類〜あらゆる和音連鎖は全音以下で動かせる

目次一覧に戻る 掛留概念の拡張〜動静分類 希機能動静進行について 機能和声におけるV→Iのドミナントモーションは、緊張から緩和への回帰、人間のホメオスタシスへの恒常性を喚起するような流れでした。人は音楽の中に心地よさへの回帰を再現していました。 …

虹に響く〜不定調性音楽の作法(文脈的間主観性)

早朝に虹が出ていました。雨も降っていないのに。 日が短くなり、朝がだいぶ暗くなってきました。 起きている人もまばらな時間。 道ゆく人が誰もいないのに歌い続けるひとのよう。早暁の虹。 「不定調性音楽ってどう作るんですか」みたいなことは時々聞かれ…

<不定調性論教材紹介61>解決思想から動和音という考え方へ

目次一覧に戻る C7という和音は、C∇+b♭という形態に分けることができます。 C7はCu7とも類似してますが、ここではあくまでC∇(+)b♭という構造で考えます。 拙論では、 Cu7≠C∇(+)b♭ という認識です。ブルース7thであるC7とドミナント7thであるC7は違う役割を持…

私にとって美しい、という認識について

前談 「私が良いと感じたもの」とは 無感化した深い関心 反省的に更新され続ける美的判断 そこから私的な新しさと、社会的な可読性との間を調整する判断 認められたくて生まれた「粉飾個性」 コンプレックスを解消するのではなく、自己形成の燃料として運用…

<不定調性論教材紹介59>反応領域で不定調性和音連鎖を作る

目次一覧に戻る これがトライトーンの解決慣習でした。半音で連鎖することにより協和音を得る、という慣習です。色分けしたように、外側に広がるケースと、内側に狭くなるケースが考えられます。これによって半音移行という慣習が生まれました。 それであれ…

<不定調性論教材紹介60>リセットされた帰結感と進行感

目次一覧に戻る CM7(9)-Dm7(9)-Em7(9) 本来ならフリジアンであるはずのEm7に9thは存在しません。しかしEm7というコード自体には9thは乗ります。コードの独立によって調性が希薄化している例です。私が最初に出会った例がジミ・ヘンドリックス(James Marsha…

動画のエンハーモニック表記の揺れと曖昧さと不理解について

コメントいただき、ありがとうございましたm(_ _ )m こんなネット奥地にある動画をご覧いただき、さらにご指摘まで頂き恐縮いたします。 当時は、独自論としての立場が未整理で「一般論なのか独自論なのか」が明確でないままに語っていた点が多々あります。 …

<不定調性論教材紹介63>なぜ和音は移行するのか〜進行していると感じるのは人の意識

目次一覧に戻る 和音はなぜ進行するのでしょう。音楽はなぜ変化するのでしょう。 その根本的な仕組みがわかっていれば、音楽がなぜ進行するのか、もわかりますし、ドミナントモーションがなぜ進行するのか、なぜ完全静和音が動性を持つのかもわかります。 そ…

<不定調性論教材紹介62>三度思想から静和音という考え方へ〜和音は二種類しか存在しない

目次一覧に戻る Cu5(d#) これはCの上方五度領域の和音に側面領域の基音を加えた和音です。CにとってのD#は同じエリアの音ですから、表面と側面の領域の音が同時に鳴り、弱い動的性格を有するが動和音ではない=静和音(せいわおん)、とします*1 一方で静和…

関係性に響くということ〜関係性共感覚と戯れる(原理編4)

www.terrax.site 関係性に響くとは 猫と私の関係 愉憩心観に佇む 12音連関表を例に〜意味を手放すための関係性の発見 クリシェや同主調和音への変化 リディアンクロマチックコンセプトにおける調性引力に基づく序列を作る 関係性表例 関係性と情緒を分ける …