音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

クラシック素人がメシアンの『音楽言語の技法』を読んでみたー独自論創造症候群5

www.terrax.site 第16章 第17章 第16章 移行の限られた旋法についての本章は、同書で最も長いページ数が割かれています。 鳥の声の音楽感覚を聞き取ってしまうメシアン独自の音楽感覚が、こうした限界性に対して、魅力を感じてしまう人物であった、という点…

クラシック素人がメシアンの『音楽言語の技法』を読んでみたー独自論創造症候群4

第13章 第14章 第15章 www.terrax.site 第13章 付加6度と付加増4度について触れられています。 これらのテンションの活用は、付加リズムの概念に執着できたメシアンにとっては容易なことだったでしょう。 付加6度について(6th) ラモーが予想し、ショパンやワ…

クラシック素人がメシアンの「音楽言語の技法」を読んでみたー独自論創造症候群3

www.terrax.site 第8章 第9章 第10章 第11章 第8章 私が偏愛する音程とは何かを見ていこう。 あーなるほど「独自論」とかっていうんじゃなくて「偏愛」っていうとなんかイイよなぁ、とか感じました。 独自論は理論みたいな高飛車な表現だけど、「偏愛」は無…

クラシック素人がメシアンの「音楽言語の技法」を読んでみたー独自論創造症候群2

www.terrax.site 第3章 第4章 第5章 第6章 第3章 付加音価の音楽を考えてみましょう。メシアンは単位音価という概念を決めていますが、ここではもっとシンプルに二音から三音の音符と休符の組み合わせ、としてみましょう。 要はこういうことです。 この譜例…

クラシック素人がメシアンの「音楽言語の技法」を読んでみたー独自論創造症候群1

自分について語るのは常に危険があるものだ。それにもかかわらず私がこの小理論書の執筆を決意したのは、何人もの人たちが私を厳しく批判し、あるいは賞賛したが、いずれも常に的外れで、また私が意図しなかったことに対してであるのと、新しいものを希求す…