2018.6.12⇨2020.10.19更新
コンピューターグラフィックではありません。
c音とg音の二和音の問題です。
通例音楽理論の学習をすると、「cとgのどちらが根音か」と考えると、cをイメージするようになります。自然倍音列の話や、ハ長調の感覚的な優先度を安易に想定してしまうからです。
cとg、どっちが根音ですか?という問いにおける「根音」という概念自体が、すでに「決めつけられたもの」だったことに気が付くでしょう。
不定調性論では「gが中心である、という状況も同時に思い浮かべてね」と考えるよう推奨します。
これを教材では「cg問題」と呼んでいます。
cにとってgは3倍の振動数を持つ音です
gにとってcは1/3倍の振動数を持つ音です
互いが互いの要素を含んでいる、という捉え方をします。「数理的にそれぞれの関係性を持っている」と理解します。
このcgという二和音は、
C△かもしれません。
Gsus4かもしれません。
AbM7かもしれません。
このような意味でも、どちらが中心か、この二音だけで定めるのは適切とは言えません。
不定調性論では「根音」はなく、使用者の意識が設定する中心音的な存在だけがあるだけです。それはc,gどちらでも自由にいつでも指定でき、それに基づいて音集合を作ることができます。
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