音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

112.永遠のFULL MOON / 山下達郎

112.永遠のFULL MOON / 山下達郎

   

Aメロ
BbM7 |Cm7/Bb |Dm7/Bb |Cm7/Bb |
Cm7 |F7 |F/Bb |BbM7 |
BbM7 |Cm7/Bb |Dm7/Bb |Cm7/Bb |
Cm7 |F7 |Dm7 |Cm7 /D /Eb F7 |

サビ
BbM7 |BbM7(#5) |EM7 |Cm7 F7 F7(b9) |
BbM7 |BbM7(#5) |EM7 |Cm7 F7 |

耳コピです。

Aメロのonコード、M7thのサウンド、サビの(#5)コードのラインクリシェ進行、そして(b9)のサウンドなどなど。


Aメロのonコード進行ですが、これをCメジャーキーにして考えます。
CM7 |Dm7/C |Em7/C |Dm7/C |
ですね。聴いた雰囲気はどうですか?

私の印象でまた勝手を言いますが(笑)、

「街のきらきらとした日差しが、さっそうと通り抜ける車の窓に反射している」

というイメージ。夜だったらネオンでしょうか?

これが同曲の「ドーッド!」というベースラインいのせると、ますますこう感じます。ベースラインの作り出すリズムの表情もとても大切、ということなんでしょうかね。。

   

これを、
CM7 |Dm7 |Em7 |Dm7 |
と弾いても、あたりまえすぎるコード進行(コードが上がってベースも上がるなんて!)なので、70年以降は何か、どこか工夫しなければならない、なんて感じなければなくなったわけです。別にそんな必要ないんですけどね、個人の音楽性を優先してください。

===

同様に、サビのBbM7 |BbM7(#5) という流れですが、これも(ここではCメジャーキーにして考えますと、)
C△ |Caug  |
となります。
ドーミーソ→ドーミーソ#


と言う変化です。これを拡張しますと、
C△ |Caug  |C6 |Caugとか
C△ |Caug  |C6 |C7 |→FM7とかになります。


このようにコードの1音が順次変化していく進行を「クリシェ」「クリシェライン」「ラインクリシェ」などといいます。"常套句"の意味で、スタンダード時代に使いまわされた和音進行です。

これも「コード感」をどう作り手が捉えているか、というのが大切だと思います。
Aメロでさっそうとした感じが出ましたね、そしてこのサビのこのクリシェ進行で、私は、
「さらに加速して、風を切って」
という感じを受けました。

こういう軽妙さ、お洒落な感じ、スタイリッシュさ、というイメージを聴き手に与えるからこそ、ニューミュージックは一つの力を持っているように感じたものです。

同じように、サビのb9thのテンションコードも、これも,このサウンドが同様な空気感を持っている、と知っていなければ使えません。理屈よりも、それがなると自分の印象がどうなるのかを観察してください。それから人の使ってる感じも観察してください。色々見えてきますし、みんな似てるけど、絶妙にそれぞれ違う使い方をしていることに気がつくと思います。