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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

「圧迫」。は表現になる。;55, どんぶらこ / たま

たまの不定調性進行分析

55, どんぶらこ / たま


1990年のデビューアルバム「さんだる」からです。オリコン2位!たま現象です。

 

 

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この曲は、
E |G |A |A |
これだけです。

 

E=I
G=IIIb
A=IV

となります。

 

EはEメジャーキーのI(トニック)、GはEマイナーキーのIIIb(トニック代理)、AはEメジャーのIV(サブドミナント)です。

 

では、なぜEとGとAが連続すると、そういう雰囲気を作るのでしょうか。

その雰囲気について持っている印象は、彼らも私も同じなのでしょうか。

 

あなたと私は全く同じ印象を持つでしょうか。

 

何をもって良しとし、何をその時々で優先するかで変わるものが沢山あります。

 

不定調性論では、この曲のような手法は、u5和声単位連鎖による作曲技法、という形式にしています。

 

C△-C#△-D△-D#△-E△-F△-F#△-G△-G#△-A△-A#△-B△

 

という12のメジャーコードを三つ選んで自由に和声連鎖を作ってみなさい、という課題などです。

 

最初の和音をC△とすると、それぞれどんなふうに進むか、自分の音楽的経験を通じて自由に作ってみてください。ビートルズが得意としていた曲想になります。

 

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たとえば、
C△-Bb△-F#△-F#△
というのはどうでしょう。


このような連鎖を不定調性では「和声旋律」といいます。

まあ「コード進行」のことですが、機能に依って連鎖しているのではなく、作者の響きの印象の連鎖によってつなげたものなので、メロディを作るように和声を作っているのでちょっと違う言い方をしているだけです。それは機能コード進行ではありません。

 

この四つが繋がったとき、どんな印象を感じますか?

聴いたことないから無理?

今日はそんな気分じゃない?

いろいろ感じると思います。ここから曲を作れるのが作曲能力ですよね。

 

コードの連鎖の印象が「言語化」「ストーリー化」して聴こえてくると、そのストーリーに合った歌詞やメロディを乗せていけば良いわけです。その「印象」が生まれるかどうかが、作曲できるかどうかの分かれ目ですし、その火種を作り上げるのが作曲学習の最大の目的でしょう。

 

また歌詞がもうできている時もあるでしょう。そのときは、その歌詞のメッセージ性と雰囲気がこの進行に合っているかどうか、歌詞に合わせた進行感を作る必要があります。
もちろんメジャーコードでなく、マイナーコードだけ、7thコードだけ、dimコードだけ、という作り方もできます。

 

あとは経験です。日頃から、16小節程度の楽曲をいくつも作っていれば、和声の進行印象は様々にイメージできるようになると思いますのでそうした鍛錬をおすすめします。

 

そうやって選ばれたE |G |A |A |という進行が持つ印象も、経験が豊富になるにつれて変わっていきます。

 

コード進行は楽曲の様々な位置で「異なって響き」ます。これを感じ取りながら、楽曲を見ていくと、「コード三つのつまらない曲」にはならないと思います。

 

しかしこの、繰り返されることで圧倒的な心地よい違和感で圧迫してくる感じ、すごいですよね。このバンドが発明した一つの表現手法だと思います。

「圧迫」。は表現になる。

 

 

 


たま情報提供;マーサ
シンガーソングライター マーサ(大櫛雅子)のブログ♪