音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

そのコードから次のコードに向かう時、あなたはそれをどう決めるか?;70, Sir Duke/For Once In My Life / Stevie Wonder

スティーヴィー・ワンダーの不定調性進行分析

Sir Duke

 

 

<スティービー・ワンダーレポートより展開>
Sir Duke 


Sir Duke by Stevie Wonder with lyrics


Aメロ
B |Abm |G |Gb |
B |Abm |G |Gb F|

Bメロ
B Bb |A Ab |A Bb |B |
B Bb |A Ab |A Bb B C |Db |

サビ
B |Ab7 |EM7 |Dbm7 Gb7 |
B |Ab7 |EM7 |Dbm7 Gb7 |

スティービー・ワンダーの場合、コード表記だけでその音楽を捉えないほうが良いです。

 

スティービー・ワンダーの「視覚的感覚を用いない作曲技法」に、こうした作品を生み出すヒントがあると、私は考えています(レポート参照)。

「視覚を越えたイメージ」について、想いを巡らせることがスティービー・ワンダーのずば抜けた音楽性をあなたの中に引き込むヒントになるのではないでしょうか。

 

なんといってもBメロ。
曲の中で「型にハマっちゃいけない!」と彼は歌います。

 

まさにその通りの展開ですね。

 

不定調性論でいうu5和声単位=メジャートライアドのこと、の連鎖パターンです。

あなたは次の問にどう答えますか?

そのコードから次のコードに向かう時、あなたはそれをどう決めるか?

理屈?経験・誰かの真似?感覚?直感?サイコロを振る?クライアントの希望?

このうち学校で学べるものはどれですか?

音楽の歴史から自分で習得できるのはどれですか?

自分で見つけていかなければならないのはどれですか?

あなたが邪道だと思うものはどれですか?

 

でもぜんぶ表現です。

あなたが勝手に枠を設けているだけです。

いや、あなたに一般常識を施した環境があなたをそういうふうに考えるように育ててきた、ということもできます。

 

不定調性論は、これを全部最初から一緒くたにして考えます。

もちろん学校の伝統的学習も同時進行して構いません。

大切なのは、そこに強固としたあなたの嗜好が活かされるあなたの意思が生まれる事です。それさえ前面に出ればあとは勝手に動いていきます。

 

この曲のBメロのメロディがふっと浮かんだら、どんなリフを、和音を。載せますか?どんな伴奏を作りますか?その感覚が、学校で学んだものとかではなくて、あなたがどうしたいか、をあなたの持って生まれた嗜好を優先して考えることができるなら、それが伝統的になろうが、変態的になろうがOKです。あとで後悔しませんから。

 

この曲の独特な和声のジェットコースターのような感覚、視覚のないスティービーがジェットコースターに乗ったら、どんなイメージを感じるのでしょうか。

そうした彼独特の感覚に対する心情反応があらゆる彼の楽曲の構築の際のヒントになっているような気がしてならないのです。


このような半音連鎖は、“Don't You Worry bout Thing”ではsus4⇒メジャートライアドの連鎖でも活用されています。彼の音楽的アイデアの一つでもあります。

 

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For Once In My Life


For once in my life by Stevie Wonder lyrics

Aメロ
F Faug |F6 F7 |Gm GmM7 |Gm7 C |
Gm GmM7 |Gm7 C7 |F C7 |F7 |

Bメロ
F F6 |Faug Bb |Gm7 C |EM7 |
Am |Dm |Gm7 Am7 |Bbm7 (C7) |

この曲もクリシェ進行が効果的に用いられています。


aug系とmM7系の二つのラインクリシェが使われています。スティービーがなぜ沢山のクリシェ進行を使うか、ということについてもレポートにて掲載しましたね。

 

全盲であるがゆえに、クリシェ進行が持つ利便性と、その雰囲気との感覚的協和が起きている、という考え方です。

 

不定調性論では、こうした和音の1音が変化する、一般的なクリシェ進行は「静進行」という区分けに入ります。クリシェ進行が本当に美しいなぁ、と思う人は、スティービーを真似て、とことんその進行感を自分なりにこの進行感を発展させてみてください。

 

C△ |E△/C |C7(13) |C#dim(b13) |
Dm |DmM7(b5) |Dm7(11) |C#7(b5)

 

これはC△とDmをベースに二音を動かしたクリシェ進行の応用例です。
不定調性論では、こうした展開を「静進行」と「動進行」という考え方で体系化していきます。

 

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