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歌詞については掲載しておりませんので
https://www.uta-net.com/artist/2750/
こちら等にて確認ください。
スラバヤ通りの妹へ
Bメロ(アルバム収録タイム 1:07-)
C G/B |Am E7/G# |Am/G D/F# |Dm G7 |〜
=degree=
(key=C)
I V/VII |VIm III7/V# |VIm/V II/IV# |IIm V7 |〜
ベースラインがクリシェのように下がっていくサビ。工夫が見られるのでぜひ弾いてみて!
わき役でいいから
Aメロ
Gm/C--Am7--D7(b9)--Gm7--Gm7/C--FM7~
分数コードのGm/C=IIm/Vが、"・・・それでね、"という、いきなり本題に入ってくる女性の話題感に耳を傾けさせるような効果を感じませんか?
ユーミン氏の歌唱の感じも、どこかちょっと世間話的な、なんか噂話を聞かされるようなざわざわとした雰囲気に入っていくような気分にさせられます。
歌詞の世界観に合わせた歌い方、大事ですよね。
このGm/CはFM7でもC7(9)でもだめなんです。作曲する人は、ざわっとした感じがほしいから、Gm/C、となります。
しかし作曲時は、"時には分数コードから歌い始めたいわ!"という方法論的野心で作ることもあるでしょう。そうしたら、それでいいんです。
それで、自分が置いた分数コードにざわざわしたら、
"あ!これ噂話をテーマにした曲にしよう!"
と考えれば良いだけのことです。
で、同曲のポイントは、
D7(b9)
です。
初心者がb9thを覚えるのにも良い曲です。
この響きどうですか?ニューミュージックっぽいでしょ?
「颯爽感」と同時に、表向きは人生に何の不安もないような一人の高いスーツを着た都会の女性がちょっとしたアンラッキーですぐ「焦燥感」みたいなものを抱える不安定さ、がこの和音部分で出せていると思います。
こういう「自身の考え方」を卑下して無視しない、というのが不定調性論的思考です。
7(b9)の和音は背景がざわざわして、なんか落ち着かない感じ。
不協和が作り出す音楽的印象です。
他には"バードランドの子守唄"とか、ビリー・ジョエルの"ストレンジャー"とか、b9th旨すぎ!という曲が思いい浮かびます。
もし感覚が良く分からない人は、普段弾いてる曲や、自分の曲のアレンジなどで7thコードにb9th乗っけてみてください。ときどき「はっ!」とするような雰囲気を感じる7thがあると思います。それがあなたの7(b9)です笑。
不定調性論ではC7とC7(b9)はイコールではありません。
イメージが違うからです。そして、自分が違う、と思うからです。
素敵なジャケットですよね。20年ぐらい先に行ってる人です。
メジャー、マイナーダイアトニックコードの中には六つのm7があります。
それぞれをそれぞれのII♭M7に展開してみると、
(マイナー)Im7→II♭M7
(メジャー)IIm7→III♭M7
(メジャー)IIIm7→IVM7
(マイナー)IVm7→IV#M7
(マイナー)Vm7→VI♭M7
(メジャー)VIm7→VII♭M7
となります。
この中でコード進行に登場しづらいのはIV#M7だけかもしれません。
チャレンジ精神のある人はつかってみては???
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