前回
歌詞については掲載しておりませんので
https://www.uta-net.com/artist/2750/
こちら等にて確認ください。
自由への翼
P.メセニーの「last train home」なサウンド!
HOZHO GOH
この1、2曲目を聴くだけで、このアルバムが持つ雰囲気を理解できます。
真夏の夜の夢
Aメロ
Cm--Ab--Bb--Eb--Ab--Eb--F#dim7--Gsus4--G
I--VIb--VIIb
は、エオリアンの特性的進行。
「遠い過去を遠目で振り返って」みたいな感じを受けました。
この流れで行くと、
Cm--AbM7--F7
で「でもあれは、今はいい想い出」みたいになって、
Cm--AbM7--F7--Em7(b5)--
で、今の想いを語ろうとしたり。
コード進行がすでに歌を語っています。こういう風にコード進行は使え!!っていう最高の例。
Angel Cryin' X'mas
サビはじまり(アルバム収録タイム 0:13-)
E |D/E |E |D/E |
E |D/E |A7 |A7 |×2
Aメロ
A |A |A |A |
D |D G |A | A |×2
Bメロ
C#m |C#m |F#m |F#m |
G |F#m |E |E |
C#m |C#m |F#m |F#m |
G |F#m |F |E |E |〜Aメロ
聴き流すと、普通のロックンロールのようですが、コードは様々に動いてます。
ロック的なサウンドに現れる分数コードもユーミンが使うと違和感なし。
(各和音にm7音が鳴っているかも)
July
Aメロ(アルバム収録タイム 0:52-)
C |B♭ |F/A |B♭ |
C |B♭ |F/A |
(BbはGmで表記されているものもあります)
Bメロ
Cm |Cm |B♭ |A♭ |
Cm |Cm |B♭ |C |
サビ
F C/E Dm C |F C/E Dm C |Cm |B♭|
転調そのものが和音進行になってます。
特にCmとCの使い方が象徴的。
これを転調と考えず、単なるコード進行と考えると、これもケーデンス。
サビの展開はFが中心っぽく感じます。二拍で展開するので調感性がはっきりしません。そしてA,Bメロの雰囲気を生かすように、Cは簡単にCmに変化します。
この曲は主和音Cがメジャーコード、マイナーコードと変化する自由さを用いて、それがサブドミナントの印象(擬似的なIVとIVmの関係)であるかのように展開しています。これも自覚して用いていたとしたら、まさにコード進行の鬼。
次の記事