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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

(動画解説・補足)現代和声機能〜不定調性論全編解説24

今回はこちらの動画

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モードマトリックス

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不定調性論では、たとえば

C△→G△

という進行感について、それらの和声の流れに対して意味付けしているのは人の心だ、としていきます。

 

そうなりますと、

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キーや伝統も関係が無くなるので、それぞれの和音で様々な音が利用可能になります。

協和する、ということを最低条件にした場合、使用音グループ=選択モードも自由になります。無制限状態です。これを混沌と感じるか、自由と感じるかも時と場合によります。

 

つまり和音を構成する音を用いれば、和音に則った旋律が作れる、という発想になります。これが機能和声論が拡張した弊害の部分でもあります。

 

例えば、C△とEmとAmはCメジャーキーにおけるトニック系のコードです。

これがジャズ理論によって拡張していきます。

C6、CM7という四和音もまた同類となり、

Am6=F#m7(b5)という展開コードもノンダイアトニックのトニック性を持つ和音となります。

 

さらにCM7(#11)も特殊なトニックとされます。

 

もう疑問ですよね。いったいこの解釈はどこまで広げることができるのだろう。

 

そこで不定調性論は、最も解釈が拡張した最後のゴールの部分からルール範囲を狭めていくわけです。

 

ここで同様に機能性も拡張してみましょう。

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これらの音を含む和音をキーや構造に関わらず作って並べていきます。

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これは機能性を極端に薄めた進行、ということができます。

 

もはやジャズ理論を皮肉っているだけかもしれません。

でもここをゴールにしておくことで、「どこまで解釈していけばいいか」を恐れる必要は無くなります。ジャズ理論は実に狭い範囲でせめぎあっているわけです。

そしてその外がどんな世界であるか、をあらかじめ学習段階で勉強していけば、音楽性の拡張だとか、について迷わなくなります。

誰かが革新的なことをすれば、世界はそれに従うだけです。

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ちょっとした特殊コードは、その響きの連鎖に最初意味を感じられないかもしれません。しかしこういったことは、本来何時でも起きてよいわけです。

 

音楽を再生しているときに、電池が切れて急に音楽が止まった時、それがやたらめったらかっこよかった場合、そのブレイクをライブでやってみよう、とか、リミックスで使おう!とか思えるはずです。でもそう思えるかは、普段から柔軟な感受性を持っていなければなりません。

音楽は教えられたものしか受け取れない鋤歌、というのが学習期にあります。

また先生の教えた範囲をリミットと考える、という洗脳状態にも陥る場合があります。

そうではなく、自分の感受性のスイッチさえ入れれば、先生の役目は常に「事態の収拾」です。問題が起きた時に適切に対処しつくしていくのが仕事です。問題が起きないようにしていては死ぬまで無難にただ生きてしまいます。 

アーティストはそれでは意味がありません。

沢山の問題や不安を抱えながら、それを制作に当てられる感受性の回路をいかに学習時代に作れるか、天才児に対する先生の責任は重いのです。

そうした現場を知っているからこそ、いかにその才能を柔軟に自在に拡張していくための考え方を提供するか、ということについての提案の一つが不定調性論の考え方です。

  

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コード進行は錯覚である

 

これらのコードをすべてまとめた表も教材巻末に載っています。皆さんが研究する手間を省きました。

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これらの進行を「不定調性希機能進行」と捉えます。

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これらは十分に「機能進行に慣れ親しみすぎている」必要があります。

またこうしたことはコード進行だけではなく、あらゆる表現欲求の拡張と進化のための思考法に用います。

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あなたが普段から、心の奥底で思い描いている夢や、よからぬ欲望、があると思います。それを実社会で上手に実現するにはアートが最も最適です。

その表現を究める事には努力が必要ですが、欲求を満たすための努力ですから、苦労は一切感じないでしょう。

あとはそれを認めてくれる人に出逢い、更にビルドアップしていくために、自分がどう進化しなければならないか、という事について考えてくれる人が見つかれば人生は幸福です。それを探すのがアーティストの人生かもしれません。

 

 

今回のテーマ曲は、

 

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という希機能進行です。

進行感を感じますか?

私は静かな夕暮れの雲のたなびきのような印象を感じました。何かを感じれば、それは音楽です。

またこんな複雑なことをしなくても、適当にピアノの鍵盤を弾いて、「意味を感じよう」とすれば、出てくる音が勝手にストーリーを作ってくれます。

ただし、ちょっと支離滅裂な話をまともな顔をして優雅に語る変人のようなイメージが出てきたりするので、機能和声音楽のゆう当世的意味感に慣れている私たちには奇異な人物から何かを学ぼうとしているのではないか、とげんなりするような錯覚になってしまうこともあるので、途中でイヤになってしまうかもしれません。

 

だから常に「自分が本当に今求めるのは何か」を明確にできることがとても大切、なんですね。

 

 

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