2018.2.23⇨2020.3.27更新
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歌詞については掲載しておりませんので
https://www.uta-net.com/artist/2750/
こちら等にて確認ください。
アルバム5;『紅雀』(1978)その3
出さない手紙
Aメロ~サビ(アルバム収録楽曲タイム0:26~)
CM7 FM7/C |CM7 FM7/C |CM7 FM7/C |CM7 FM7/C |Em7 |Am7 |Dm7 |G7 |
CM7 FM7/C |CM7 FM7/C |CM7 FM7/C |CM7 FM7/C |Em7 E♭m7 |Dm7 |G7 |CM7 |
Bメロ
Gm7 |C7 |FM7 |Dm7 |
Gm7 |C7 |FM7 |Dm7 |
Fm7 |B♭7 |E♭M7 |Cm7 |
Fm7 |B♭7 |Dm7(11) |Dm7(9)/G |
=degree=
Aメロ~サビ
(key=C)
IM7 IVM7/I |IM7 IVM7/I |IM7 IVM7/I |IM7 IVM7/I |IIIm7 |VIm7 |IIm7 |V7 |
IM7 IVM7/I |IM7 IVM7/I |IM7 IVM7/I |IM7 IVM7/I |IIIm7 III♭m7 |IIm7 |V7 |IM7 |
Bメロ
(Key=F)
IIm7 |V7 |IM7 |VIm7 |
IIm7 |V7 |IVM7 |VIm7 |
(key=E♭)
IIm7 |V7 |IM7 |VIm7 |
IIm7 |V7 |(key=C)IIm7(11) |IIm7(9)/V |
ここでもBメロではFM7に向かうIIm7であるGm7をCメジャーのキーの後ろに使うことでVm7感を出しています。
たとえば作曲しているとき、Fのキーから全音下がったとき、「あとで戻れるかな?」というように思いながらは作りません。スキーの滑走で言えばもう滑り降りている状態、滑っていくしかありません。作曲家がマジになる瞬間です。
作りながらメロディが流れるままコードを当てはめ(冒険するような気持ち)、ギリギリのラインで戻るキーのIIm7やIIm7/V、またはV7にさえ流せれば、キーは戻せます。
そしてうまく戻せなかった場合は、無理やり戻します。その時に「無理やり感」がないように作曲者なりの嗅覚を活用して戻します。聴いたことありそうで、聴いたことない一歩手前の「ギリギリの聴いたことある感」を注ぎます。それと「普通に戻った場合」も比べて、どちらが楽曲としておクオリティを保てるか、で判断すると思います。
音楽的クオリアを働かせます。
例えば、
CM7 Ebm7 G7 CM7
はCM7に戻る例です。ちょっと変だけど、この進行に対して、メロディを考えて作った時、自分が許容できるメロディができるか、納得できる音楽が作れるか、で音楽性は分かれます。そこから先は個人の裁量になります。
残されたもの
エッセイソングです。
恋人がいて、二人が一つの存在になった時、透過していくようにその人への思いが満ち満ちると、今度は完全に一つにはなれないことを悟り、やはりまた孤独な心が訪れる、という感じのことを歌っています。
恋愛成就も失恋も究極的には同じもの、とでも言いたいような歌です。
陰と陽のマークですね。
反動的指向の思考のユーミン歌詞世界らしい真髄。
赤をみたとき、青を感じられるか、光をみたとき闇が見えるか、
闇が見えたとき光を感じられるか、そんな歌詞のテクニックがここにもあるような気がします。
僕は正しいけど君も正しい。
君は間違っているけど僕も間違っている。
これを受け入れることで社会はだいぶ前に進むのではないでしょうか。
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