音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

セカンダリーコードを用いる加減~ユーミン歌詞・コード考12

ユーミンの不定調性コード進行研究

ユーミン歌詞・コード考10 / アルバム「14番目の月」2

 

以前まとめたブログ記事を現在の不定調性考を用いてリライトいきます。レポートの語調が"である調"なので一部引用部分の表現はご容赦くださいませ。

各種レポートはM-Bankにお問い合わせいただければPDF似て無償で配布しております。宜しくお願い致します(日本音楽理論研究会にて発表も行いました)。

 

4,朝陽の中で微笑んで

 

 

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美しいマイナーのコード進行とは対照的、と言えるかどうかは皆さんそれぞれの見方があろうかと思いますが、詩的でぼんやりした世界観が歌われているように感じます。


コードの流れが明確で、調がしっかりしているだけに輪郭がはっきりしているにも関わらず、歌詞はどことなく陽炎のようです。でも確かに金色のキラキラした世界が堪能出来ますね。

 

このAメロの
Fm |DbM7 |Cm7 |Ab7 |
DbM7 |Bbm7 |C7sus4 |C7 |
における、Ab7はセカンダリードミナントコードですが、「それでね」という感じがコード感から現れているように思います。こうしたジャズコードをポピュラー感覚で用いることのできるアーティスト性が、一段上にその音楽を押し上げているのだと思います。


むやみやたらにセカンダリーを用いるとどうなるか、というと、
Fm Ab7 |DbM7 G7 |Cm7 |Ab7 |
DbM7 F7 |Bbm7 |C7sus4 |C7 |
みたいになり、難解になってしまうだけです。

 

5,中央フリーウェイ
こちらをご参考下さい。

www.terrax.site

 

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6,何もなかったように
(ユーミンレポートより)

Aメロ(アルバム収録楽曲タイム0:26~)
A♭m7 |G♭/B♭ |BM7 D♭7(♭9) |G♭ |
=degree=
(key=G♭)
IIm7 |I/III |IVM7 V7(♭9) |I |

ここでのV7(♭9)は、ジャズなどでは当然のように属和音におかれるテンションであるが、このテンションのサウンドが、ここでの歌詞、「昨夜の吹雪は 踊りつかれ」 「庭を埋づめて静かに光る」という二行の後半に響くのだが、実に「踊り疲れた感」「静かに光る感」という印象を膨らませる音になっている。この語感と歌詞がもたらす雰囲気を♭9thが表現している、と言ったらどの程度共感できる方があろうか。これも先に出て来たジャズ的なもののポップスへの活用といえる。

その他の同アルバム楽曲についてのメモ「Good luck and Good bye」ではVm7-I7-IVへの流れがBメロで活用されている。
「晩歌」では、VIIm7-III7の使用がみられる。

 

 14番目の月

 

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