音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

II△とVI△がビートルコードの源流?~ビートルズ楽曲topic

ビートルズの不定調性コード進行研究

ビートルコードができるまでを探る〜The Silver Beatles 7

12、マイ ボニー /My Bonnie


この曲はスコットランドの民謡だと言うことですが、ビートルズが無名時代バックバンドを務めていたトニー・シェリダンと録音した音源が残っています。


My Bonnie—The Beatles With Tony Sheridan

AD

 

 1930年のこれまたスタンダードポピュラーソングですね。どのアレンジを参考にしているのでしょうか。
これも絶妙な転調が、偶然なのか、これが必然なのか、ビートルコードを作っています。 

シェリダン、歌上手い。。マイクの使い方上手い。。

 

このスコットランド民謡のアレンジに限らず、西洋のこうした曲のアレンジには、絶妙にセカンダリードミナントのメジャーコード化されたコードが入ってきます。

C |F |C |% |
C |F |G |% |
C |F |C |A |
F |G |C |% |

C |% |F |D |
G |% |C |G |

 

おなじみのII△とVI△ですね。
本来ノンダイアトニックコードをこうして自然に使えてしまう感覚というのが、ひょっとするとスコットランド系の民族の音楽生には備わっているのでしょうか。
もともとは五音~六音音階音楽でファの音が無い分、IImとI△が曖昧になるのは分かります。

 

しかしVI△であるA△を良しとする体系がとても特徴的です。
根音が#してコードに存在するこのコードはどのように使用されていったのでしょう。

 この辺の和音へのスリリングさが、シンプルなロックンロールにくらべると斬新で、これらがビートルコードの源流になっているともいえるでしょう。

 

不定調性では、このVI△については主和音の「側面領域基音」と位置付けています。
つまりイメージとしては主和音が横を向いた時の表情、とでも言えば良いでしょうか。

====
ポイントは機能和声で考えると、このVI△がダイアトニックという体系の中に出てこないことです。そうすると「よそ者」あつかいせざるを得なくなってしまうと思います。
しかしもしこの曲のようにVI△を自由に用いる習慣に対する理論があったとしたらどうでしょう。

使えるコードが増え、作曲する際にいろいろな可能性が見いだされるのですから、それに越したことはありません。

でもII△、VI△はスコットランド曲に良く出てくる、ということを理解し、そんな雰囲気で使ってみながら、ビートルコードへの応用を皆さんなりに考えていただければ、と思います。

 

 

 

 

AD

   

 

 

11、ノーバディ'ズ チャイルド / Nobody's Child
この曲もトニー・シェリダンでのバックの作品です。
イントロで、
Ddim7 |D |Dsus4 D |
というフレーズがみられます。半音使用のエッセンスとも言えますし、ディミニッシュコード 、sus4の洗礼ともいえます。


D |D7 |G |% |
D A |D |E |A |
D |D7 |G |% |
D A |E |A |D |~


コードの感じもハチロクのいわゆる、オー!ダーリング ビートで進んでいきます。
EのII△がここでもいい感じです。

 

さて、このあたりで、Early Beatlesの楽曲検分は終わりにして、最後に初期のカバー曲、そして残された楽曲群Past Mastersをさらって、ビートルコードのまとめに入っていきましょう。


引き続き、宜しくお願い申し上げます。

 

AD